先日からフォーミュラ食やマイクロダイエットについてお話をしていますが、
今日はマイクロダイエットについて少し詳しくお話ししたいと思います。
糖尿病の食事療法では、
- カロリーを摂りすぎない
- 糖質を摂りすぎない
ことが非常に大事なのですが、
カロリー計算は食品交換表を使ったりして非常に煩雑なのですが、
マイクロダイエットを利用すれば簡単に、
- 低カロリー
- 低糖質
を実践することができるのです。
マイクロダイエットは糖尿病の食事療法におすすめなのです。
糖尿病におすすめのマイクロダイエットとは
肥満患者や糖尿病患者の食事内容を調べると、
- 脂質の摂りすぎ
- 糖質の摂りすぎ
が特徴的だと言います。
肥満患者や糖尿病患者では、
- 脂っこいものが大好き
- ご飯など炭水化物が大好き
という人が多いのです。
肥満患者や糖尿病患者の食事療法では糖質と脂肪を減らす必要があるのです。
フォーミュラー食は、
- 低カロリー
- 低糖質
で、肥満や糖尿病の食事に適した食事だということはもう分かっていただけたと思います。
復習する ⇒ フォーミュラ食とは
フォーミュラ食の条件としては、
- 1食が200kcal以下
- 1食に蛋白質を20g程度含む
- 1食に厚労省の“日本人の食事摂取基準”の1/3量を満たす
である必要があります。
健康な体を維持するためには、ある程度の糖質と脂質に加え、良質の蛋白質から微量元素にいたるまで、50種類以上もの栄養素が必要なのです。
ですから、あなたが自分自身でフォーミュラ食を作ることは大変に困難なことなのです。
そこで、
市販のフォーミュラ食を利用するのが非常に便利なのです。
マイクロダイエットは医療機関でも利用されているフォーミュラ食
今日ここで紹介しているマイクロダイエットは、市販されているフォーミュラ食なのです。
アメリカなどではスーパーにたくさんのフォーミュラ食が並んでいますが、
国内でも多くのフォーミュラ食が販売されており、
マイクロダイエットは、医療機関でも使われているフォーミュラ食なのです。
マイクロダイエットはイギリスで開発されたフォーミュラ食で、
国内では1989年に発売され、30年近い販売実績を持ちますが、その間に有効性と安全に関する多くのエビデンスが蓄積され、全国で700施設を超す医療機関で採用されるといわれています。
マイクロダイエットは日本人向けのフォーミュラ食
上にも書きましたが、マイクロダイエットは1983年にイギリスで開発され、国内でも1989年に発売され、多くの医療機関でも使われているフォーミュラ食ですが、
2005年には厚生労働省から、
特別用途食品の“成人肥満症食調製用組合わせ食品”
としての認可も受けているのです(その後の平成21年度の特別用途食品制度の改正により現在は対象外)。
マイクロダイエットにはさまざまな種類があり、
あなたの好みで選ぶことができるのです。
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マイクロダイエットで糖尿病や肥満の食事療法をするには
東邦大学医療センター・佐倉病院/糖尿病・内分泌・代謝センターでは、
マイクロダイエットを用いた肥満の食事療法をおこなっていますが、
二つの方法を提唱しています。
- 完全法 : 3食ともマイクロダイエットに置きかえ
- コンビネーション法 : 1~2食をマイクロダイエットに置きかえ
の2つの方法です。
いずれでも同じマイクロダイエットを用い、食事と置き換える回数が異なるだけです。
完全法は、
1日の摂取エネルギーが500kcalで入院環境下で心身の状態を観察しながらおこなわれますが、
コンビネーション法は、
夜だけ、あるいは朝と昼だけのように1~2食をマイクロダイエットに置き換える方法で、1日の摂取エネルギーが800~1200kcal程度です。
東邦大学医療センターでは、
コンビネーション法は自宅でも実行できるとしています。
くわしく見る ⇒ 東邦大学医療センター・佐倉病院
マイクロダイエットは肥満治療に有効で、
正しく使うことができれば著しい体重減少(特に内臓脂肪の減少)と、
- 糖尿病の改善
- 脂質異常の改善
- 高血圧の改善
- 脂肪肝の改善
がみられ、さらには腎障害や心不全が改善することもあります。
と、マイクロダイエットの効果を評価しているのです。
マイクロダイエットの具体的使用方法は、
- 朝食をマイクロダイエットに置き替え
- 朝食と夕食をマイクロダイエットに置き替え
のように、
- 1日の1食~2食をマイクロダイエットに置き替え
するだけで良いのです。
普段の食事で完璧に補うことが難しい栄養素をバランスよく含んでいて、カロリーは100~170kcalですから、
必要な栄養素を摂りながらカロリーを抑えることが可能なのです。
マイクロダイエットには1週間のお試しのコースもありますから試してみたらいかがでしょうか?
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