尿糖で糖尿病を診断できるのか
糖尿病というように、糖尿病は尿に糖がでる病気です。
尿糖は尿糖試験紙で簡単に自己検査できます。
では、尿糖で糖尿病を診断できるのでしょうか?。
尿糖の自己検査で糖尿病を診断できるのか
糖尿病は糖尿と書くように、尿に糖がでる病気です。
昔は、オシッコをした跡にアリが集まってくることによって糖尿病だと気付いたと言います。
学校や会社の健康診断でも必ず尿検査があります。隠れ糖尿病
- 尿糖
- 尿蛋白
- 尿潜血
- ウロビリノーゲン
これらの項目を検査するのは、尿糖は糖尿病、尿蛋白と潜血は腎臓や尿路系、ウロビリノーゲンは肝機能に異常がないかどうかを調べるためなのです。
尿糖は簡単に測定できる
尿糖を測定することは非常に簡単です。
尿糖を測定する方法として、
- 尿検査紙
- 尿糖計隠れ糖尿病
があり、薬局やドラッグストア、あるいはインターネットなどで手軽に入手できます。
尿糖計についても、2015年の薬事法(現:薬機法)の改訂により、ドラッグストアーなどで販売できるようになりました。
尿糖の測定は、糖尿病のセルフチェックの一つに挙げられています。
尿糖試験紙は、テルモの製品の場合、50回分で1,296円ですから、手軽に購入出来ます。
- 50枚入
- 希望小売価格: ¥1,296(本体価格)
測定法は簡単。
試験紙にオシッコをかけるだけです。
あるいは、容器に採った尿に試験紙を浸してもOKです。
そして、試験紙の色を容器の色と比較するだけです。
製品によってやや異なりますが、
色の変化から糖の量を調べる定性試験が一般的で、
糖の量が一定以上であれば、「+(陽性)」、それ以下であれば「-(陰性)」で判定され、
陽性では糖の量が多いほど+の数も増え、「+、2+(++)、3+(+++)」などで示されます。
しかし、
テルモの尿糖試験紙には下記のような注意書きがあります。
新ウリエースGaは尿中の糖を検査するものであり、病気の診断、予防をするものではありません。
「尿糖」が検出された場合は、医師にご相談ください。また「尿糖」が検出されなくても、何らかの症状がある場合には医師にご相談ください。
はたして、
「尿中の糖を検査するものであり、病気の診断、予防をするものではありません」
ということは、どういうことなのでしょうか、、、、
尿検査で糖が出ていなければ糖尿病ではないのでしょうか?
尿中の糖を測定することは、糖尿病かどうかを見極めることが出来るわけですから、糖尿病の診断ができるのではないでしょうか?。
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尿糖が出るのは糖尿病が進行してから
尿糖とは、血液中から尿中に排出されたブドウ糖のことですね。
健康な人の場合には、腎臓で全てのブドウ糖が血液から外に出されるのですが、ブドウ糖は重要なエネルギー源ですから、その99%が再び血液中に吸収され、尿中に排出されることはありません。
ですが、血糖値が高い場合は、腎臓で再吸収しきれなくなり、尿中に排出されてしまうのです。
血糖値は食事によってなだらかに上昇しますがやがて食事前に値に戻ります。
食事の内容にもよりますが、健康な人の食後血糖値は、1時間値も2時間値も140mg/dlを超えることはまずないと言われています。
しかし、
尿糖は血糖値のようななだらかに上がって、再び低下するというようなカーブを描かないのです。
尿糖には腎臓の排泄閾値がある
腎臓ににはブドウ糖排泄の閾値(いきち)があります。
閾値というのは、限界値とでも言えば良いでしょうか、、
例えば、
増水して川の水が堤防を越えて流れ出す時のことを考えてください。
堤防が2mだと仮定します、
水位が2mまでなら堤防を越えることはありませんが、
水位が2mを超すと、川の水は一気に堤防を越えて市街地に流れ込んできます、、、
尿糖が出る血糖値の閾値は、170~180mg/dl程度と言われています。
したがって、
- 食後高血糖値が160mg/dlのような隠れ糖尿病の人では尿糖は出ない
のです。
また、
- 糖尿病でも空腹時の尿には尿糖は出ないのです
すなわち、
尿糖が出たと言うことは糖尿病がかなり進んでいると考えられるのです。
尿糖は手軽に測定できる便利な指標です。
血糖値を直接測らなくても、尿糖を測ることで食後に高血糖状態があったかどうかを間接的に知ることができるのです。
尿糖は、糖尿病のセルフチェックの一つですが、
尿糖が出ないから糖尿病ではないとはいえないのです。
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