血糖値が高いなら食事療法で血糖値を下げる必要があります。
食事療法では、
- 何を、
- どの位食べれば、
- どのくらい血糖値が上がるのか
を知っておけば非常に有効です。
食後血糖値を知るには自分で血糖値を測定することが一番です。
血糖測定器を購入するときに健康保険は適用されるのでしょうか?
血糖測定器の保険適用
血糖値が高い人が血糖測定器を購入したときには健康保険が保険適用できるのでしょか?
結論から言えば、
保険適用はインスリン注射をしている方だけ
です。
- 糖尿病の治療薬を服用している人
- 血糖値が気になる人
が血糖測定器を購入しても健康保険の保険適用はされません。
インスリン注射患者の保険適用
経口治療薬だけでは血糖値のコントロールが困難で、インスリンの注射をしている人では血糖測定器の保険適用が認められます。
この場合には、自分で血糖測定器を買うのではなく、病院から血糖測定器を渡される(貸与される)場合がほとんどです。
そして、保険が適用されるのは、
- 指定された1日の測定回数に必要な穿刺針の本数とセンサーチップのみ
です。
しかし、自分で血糖値測定器本体の購入を希望される場合にも保険適用の対象になる場合があるので、詳しいことは病院の窓口で聞いてみる必要があります。
血糖測定器を購入したら医療控除を
インスリン注射を行っている人で本体を購入して保険滴用にならなかった場合にも、それらの購入にかかった費用は、確定申告における「医療費控除」の対象になるので領収書は必ず保存しておいて下さい。
また、経口糖尿病治療薬を服用している人や糖尿病予備軍で自分の血糖値を知るために血糖測定器を購入したヒトでも医療控除の対象になりますから、確定申告時には必ず申告して還付を受けて下さい。
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血糖測定器はどこで購入できるのか
さて、いざ血糖測定器を購入するとしたらどこで購入したら良いのでしょうか?
血糖値測定器は、薬局で購入出来るのでしょうか?
血糖測定器の購入は通販で
血糖値測定器は、以前は薬局で販売していましたが、2005年4月に改正薬事法が施行され、血糖測定器は高度管理医療機器に分類されたため、都道府県知事による販売許可の資格を有する薬局でしか取り扱うことができなくなりました。
そのため、最近ではインターネットで注文したり、病院からパンフレットをもらって通信販売で購入する方がほとんどのようですが、高度医療器具販売業の資格がある薬局では購入が可能です。
どの血糖測定器がお薦めか
インターネットで、「血糖測定器+購入」で検索すると、驚くほどの件数がヒットします。
価格は数千円から2万円程度です。
海外メーカーの物は比較的格安ですが、日本語の説明書がない場合もありますので確認が必要です。
血糖測定器を選ぶポイント
糖尿病の治療を受けて通院している場合には担当医師からお薦めの機種を聞いてみるのも良いかも知れませんが、比較検討した結果ではなく、懇意にしている業者の血糖測定器を薦める場合が多いので、自分で見極める時のポイントを挙げておきましょう。
- 価格が安いもの
- いろいろな部位からで採血できること
- 採血量の少ないもの
- ランニングコストが安いもの
この3つは比較してみて下さい。
意外と重要なのが、「いろいろな部位からで採血できる」ということかも知れません。
指先ばかりでなく、手のひらや腕などから採血できることは意外と便利なのです。
血糖測定器の原理
小量の血液でどうして血糖が測ることができるのでしょう?
血糖測定器の原理は、
- 比色法
- 電極法
があります。
比色法も電極法も原理は同じで、血液中の糖分を酵素と反応させ、反応によってできた物質を、色調で測定するか、通電して電気量で血糖値を測定するかの違いです。
比色法も電極法でも、使う酵素によって、グルコースオキシダーゼ法(GOD法)、グルコースデヒドロゲナーゼ法(GDH法)等があります。
以前の比色法は比色計が大きかったのですが、最近は小型化され便利になりました。
電極法は1990年代に実用化された方法です。
さらに、ウエアラブルの血糖測定器の登場も間近のようです。
詳しく見る ⇒ 糖尿病における血糖値の測定法の進歩
お薦めの血糖測定器
国内では現在、20種類を超える血糖測定器の購入が可能なようです。
私はまだ、自分で血糖測定器を購入したことはないのですが、
血糖測定器を検索してその販売会社を見ると、
- ジョンソン&ジョンソン
- アボット
- ロシュ・ダイアグノースティック
- ノボノルディスク
- ニプロ
などが目につきます。
上の4社はいずれも海外に本社がある製薬会社で、糖尿病治療薬を販売している会社です。
ニプロは注射器や各種測定器などの医療器具の販売を行っている国内の大手企業で海外でも販売しています。
血糖測定器を購入するなら信頼度と精度
数あるかなから選ぶとなると、先程上に挙げた4項目に加えて、信頼度(reliability)と精確度(consistency)です。
信頼度の目安には上に挙げたような、製薬企業や医療器具メーカーが信頼度があり安心できます。
米国では何でも格付けすることが得意ですが、格付け情報を掲載しているConsumer Reports magazineでは2011年11月号において17種類の血糖測定器の格付け「Latest on Blood glucose meters」を掲載しています。
その中には、ニプロのTrueresultもexcellent(優良)として選ばれています。
ニプロのTrueresultは米国販売製品で、国内ではフリースタイルフリーダムという製品名で販売されています。
詳しく見る ⇒ ニプロ・フリースタイル フリーダムライト
誌は2001年頃から簡易血糖測定器の格付けを数回行なっていますが、興味あるのは精確度(consistency)を正確度(accuracy)より重視していることです。
アボットの製品は、プレシジョンで、まさに精確度(precision)ですから、精確度には自信があるのでしょう。
詳しく見る ⇒ アボットのプレシジョン
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血糖測定器で食事療法の成果を測る
血糖測定器の利用は食事療法の成果を見る上で非常に参考になります。
糖尿病は自覚症状がない疾患ですから、食事療法をおこなっても、効果が出ているのか、効果がないのかが分からないのです。
食事療法を行いながら、食後血糖値を測定すれば、食事療法が正しいか、まだ不十分かが分かるでしょう。
食事療法も血糖値の自己測定を行うことで励みが出るでしょう。
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