9月1日の「ウワサの食卓」をご覧になりましたか?
「トマトダイエット」の最新版「2015年 新トマトダイエット」でしたね。
斉藤こず恵さんが新トマトダイエットに挑戦!
トマトが苦手な人でも摂取しやすいような簡単ダイエットドリンクやトマトラーメンを食べ、彼女が1週間で驚きの減量をとげたお話しでした。
トマトのリコピンにはダイエット効果だけでなく、糖尿病の血糖低下作用もあるのです。
目次
トマトのリコピンにはダイエット効果がある
9月1日に放映された「ウワサの食卓」は、子役でデビューした斎藤こず恵さんがトマトダイエットに挑戦した内容でした。
斉藤こず恵さんは現在47歳。そして、なんと、体重は81.55kg 、体脂肪率は51.4%、ウエストは100cmの堂々たる肥満。
お腹周りは、、、こんなの放映して良いの!というほどでした。
そして、トマトダイエットに挑戦。
飽きないように工夫されたトマト料理を1週間食べ続け、
- 体重:81.55kg ⇒ 77.85kg -3.7kg
- 体脂肪率:51.4% ⇒ 50.1% -1.3%
- ウエスト:100cm ⇒ 96cm -4cm
と見事にダイエットに成功でした。
トマトダイエットについては過去にも放送されており、今回は「飽きないでダイエットできるメニューの紹介」でしたね。
トマトには、リコピンというカロチノイドが含まれ、強い抗酸化作用を持っており、ビタミンEの100倍も強いといわれて注目されているのです。
トマトのダイエット効果についてはこのサイトでも紹介させていただきましたが、
詳しく見る ⇒ 夜トマトはダイエットや糖尿病にいい
トマトのリコピンにはその他にも驚きの効果があるのです。
トマトのリコピンには血糖低下作用がある
「夜トマトはダイエットや糖尿病にいい」ではトマトは糖尿病に良いという話をさせていただきました。
トマトに含まれるリコピンが脂肪細胞中のアデポネクチン濃度を増加させてメタボリックシンドロームを予防するというものです。
しかし、
トマトのリコピンが糖尿病患者の血糖値を低下させる
という、科学的な根拠があることをご存じでしょうか。
これは、名古屋文理大学の研究グループが報告した研究成果です。
詳しく見る ⇒ 血糖値の改善効果に果たすリコピンの役割
トマトやすいかに含まれ,強い抗酸化作用を有するリコピンの摂取が,2型糖尿病患者の酸化障害
を軽減する可能性を考慮して血糖値,特に糖化ヘモグロビン(HbA1c)の変動に及ぼす影響を検討
した。リコピン摂取前平均7.9% であった HbA1c は,摂取1年後には6.8% に低下し改善が認められた。
2型糖尿病患者の高血糖による弊害をコントロールする1つの方法としてリコピンの含まれている
食品を継続摂取することの有用性が示唆された。
というものですが、あなたのために分かりやすくまとめてみました。
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トマトジュースは糖尿病の血糖値を下げた
この研究は、名古屋文理大学の芳本氏らの研究グループがおこなった研究です。
研究では、2型糖尿病患者を対象に、
- トマトジュースを飲む群
- トマトジュースを飲まない群
の2群に分け、トマトジュースを飲む群には、
- トマトジュース(200ml)を毎日1本
1年間にわたって飲んで貰ったのです。
トマトジュースは市販のトマトジュースで、リコピン28mgを含み、食塩やショ糖が添加されていないものだそうです。
実験開始時の両群のリコピンの濃度は0.2μ g/ml だったそうですが、 飲用開始3か月以降からトマトジュース飲用群のリコピン濃度は有意に増加し,
飲用全期間を通じた平均リコピン濃度は
- トマトジュース飲用群 : 0.4μ g/ml
- トマトジュース非飲用群 : 0.1μg/ml
と、4倍の違いがあったそうです。
気になる血糖値の変化ですが、
トマトジュース飲用群の血中 HbA1C 値は、飲用開始5ヵ月頃から低下をはじめ、10ヵ月目には飲用開始時や非飲用群に比べて有意に減少したそうです。
リコピンの血糖低下作用
リコピンを含むトマトジュースを飲むと血糖値が本当に下がるんですね、、、。
リコピンがどのような作用で糖尿病患者の血糖値を下げたのかは、残念ながら上の研究からは明らかではありませんが、
研究グループでは、経口摂取されたリコピンが肝臓組織に蓄積された後に血液中に動員され、リコピンの強力な抗酸化力により活性酸素を消去・無毒化することによって細胞のエネルギー代謝を正常にしたと推察しています。
高血糖状態が持続すると、生体内でのエネルギー代謝は円滑に進行しなくなり、糖の自動酸化による活性酸素が生成され、解糖系のポリオール経路の亢進によって細胞内代謝異常を生じ、インスリン抵抗性に関与しているからなのです。
リコピンにはわれわれの健康にとって好ましい様々な作用があるのですが、カゴメの研究所と近畿大学農学部の共同研究グループは、
トマト抽出液に、血糖値や血圧の上昇を抑制する効果がある
ことを動物試験で明らかにしています。
リコピンの作用
カゴメでは大学など外部の研究機関と共同で、様々な研究をおこない、トマトの有効性を調べているのですが、肥満や糖尿病だけでなく様々な健康効果があるのです。
海外には、「トマトが赤くなれば医者が青くなる」という諺もあるのです。
詳しく見る ⇒ トマトの健康に対する効果
領域 | 疾患 | 機能 | 研究内容 | 段階 | 発表年 |
生活 習慣 |
動脈硬化 | LDL酸化抑制 | ト血液中の悪玉コレステロール(LDL)が酸化されにくくなった。 | 細胞 | 1996 |
糖尿病 動脈硬化 |
アディポネクチン増加 | アディポネクチンの血中濃度が増加した | 動物 | 2008 | |
癌 | 肝臓癌 | 発症抑制 | 発症率が低く抑えられていた | 動物 | 1997 |
大腸癌 | 発症抑制 | 大腸がんの発症率が低かった | 動物 | 1996 | |
癌治療 | 放射線障害防御 | 組織へのダメージが少なかった | 動物 | 2004 | |
肺疾患 | 肺気腫 | タバコの肺障害予防 | タバコによる肺障害が予防さた | 動物 | 2006 |
リコピンで血糖値を下げるならサプリが便利
糖尿病の方やあなでやや血糖値が高いヒトにはトマトは救世主の様な食べ物なのです。
しかし、
- 人間の体はリコピンを作れない
- 年齢とともにリコピン濃度は低下する
という残念な問題があるのです。
人間の体の抗酸化力は加齢とともに次第に低下し、老化が進みます。
また、リコピンの濃度も加齢とともに次第に低下するといわれていますので、老化を防ぐには抗酸化力の強いリコピンを積極的に摂る必要があるのです
人間の体はリコピンを作れない
リコピンは人間の体で作ることは出来ないので、食品から摂る必要があります。
リコピンは野菜や果物に含まれますが、リコピンを多く含む食品は、、
野菜・果物のリコピン含有量(100gあたり)
- ミニトマト 8.1 mg
- トマト 3.0 mg
- スイカ 3.2 mg
- グレープフルーツ(ルビー) 3.2 mg
- 柿 0.7 mg
スイカもリコピンを多く含むのですが、一年を通して入手可能なものはトマトです。
名古屋文理大学の、糖尿病の血糖値を低下したトマトジュースにはリコピンが28mg含まれていました。
トマトに換算すると4個程度ですね。
リコピンを摂るならサプリメントが便利
最近のトマトは昔のトマトほど青臭さがなくなり食べやすくなりました。
しかし、毎日トマトを4個食べるのは苦痛です、、、
そんなときには、やはりサプリメントが便利です。
サプリメントなら、
- いつでも飲める
- 持ち運びができる
- お腹がふくれない
という点で非常に便利です。
価格が、、と思っても、夏の季節にはトマトは安いですが、秋から春にかけてのトマトの値段は1個100円以上しますから、4個を買うと500円は超えてしまいますので結局は価格的には安上がりかも知れません。
野菜はサプリで摂るよりは絶対に野菜そのものを食べた方が良いのですから、食事で摂っても少ない分をサプリで補うという使い方とが良いでしょう。
トマトサプリにはたくさんの種類がありますが、値段だけでなく、農薬の使用有無などにも注意が必要です。
血糖値が高いあなたにはトマトのリコピンがお勧めです
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