糖尿病患者が海外旅行の時に準備するもの
サイトのお問い合わせから下記の問い合わせがありました。
糖尿病患者ですが、来月に海外旅行に行く予定です。
通院先の病院にDiabetic Data Bookカードの作成を依頼しましたが、
病院ではこの用紙を置いていないということで、入手先をお教えください。
お問い合わせいただいた方は、インスリン注射もおこなっておられるようですが、
服用している薬剤名などを記入して持って行きたいとのことです。
糖尿病を患っていても、インスリン注射をしていても海外旅行に行くことは全く問題は有りません。
しかし、
>糖尿病患者が海外旅行に出かけるときに準備すべきもの
をご存じですか?
糖尿病患者が海外旅行の時に準備するもの
糖尿病患者でインスリン注射をおこなっていても健康な人と変わりなく海外旅行に出かけることがかのうです。
しかし、
海外旅行では、
- 長時間の飛行機
- 時差がある
- 食事内容が変わる
などの環境の変化がありますからある程度の準備が必要です。
1)治療薬の持参
もちろんのこと、糖尿病の治療薬の持参は必須です。
これを忘れる人はいないと思いますが、主治医に相談してある程度の余分の量を持っていく必要があります。
飛行機の延着、現地でのトラブルなどがないとも限りません。
海外でインスリン注射や血糖低下薬の入手は可能ですが、処方してもらうには診察を受ける必要があり、直ぐには手に入らないことも多いのです。
また、荷物の延着や取り間違いなどのトラブルを考えて、
- 薬は機内持ち込みにする
- いくつかに分けて持参する
などの工夫も考えてください。
なお、インスリン注射をしているときには、税関で注射器について聞かれることもありますので、
下記のDiabetic Data Bookカードを持参するようにしてください。
2)Diabetic Data Bookカードを作成する
Diabetic Data Bookカードというのは、
- 自分は糖尿病患者である
- 服用している薬
を記載して、万が一の場合に周りの人に知らせることができるのです。
表紙には糖尿病患者であることが5ヶ国語で大きく書かれ、
内面には、服用している糖尿病治療薬の種類と量、インスリン注射をしている場合にはその種類と量などを英文で記載するようになっています。
3)あめ玉やチョコレートなど
飛行機の機内食の時間や時差などで食事時間が変則的になりますので、
低血糖にならないように、
- あめ玉
- チョコレート
などの甘味料を持参した方が賢明です。
4)時差表
ヨーロッパやアメリカの西海岸では日本との時差が10~16時間もあります。
現地に着けば現地の食事時間に合わせて食事を摂ることになるでしょうが、飛行機の中などの移動中での服薬や注射時間については予め主治医と相談するようにしてください。
5)機内食
2型糖尿病であれば通常の機内食を食べても問題はありませんが、
JALやANAでは、
脂肪分の少ない赤身の肉や、繊維質の多い食物、新鮮な野菜、フルーツ、パン、シリアルなどの「糖尿病ミール」を準備してくれますから搭乗の25時間前までのリクエストしてください。
詳しく見る ⇒ JALの糖尿病ミール
詳しく見る ⇒ ANAの糖尿病ミール
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糖尿病患者なら準備したいIDカード
注射液の入った注射器はちょっと心配ですが、
- インスリン注射の機内に持ち込み OK
- 機内でのインスリン注射 OK
とについては全く問題ありません。
しかし、
保安検査場で説明を求められる場合があるかもしれません。
そのようなときには、
- 自分は糖尿病
- 自分はインスリン注射が必要
と説明すれば大丈夫です。
英語が不安な方は、
Diabetic Data Bookカード
などを準備した方が賢明です。
Diabetic Data Bookカードは、
日本糖尿病協会が発行しているのですが、
「入手方法は主治医にお問合せ下さい」
ということで、糖尿病患者が直接入手することはできないのです。
しかし、今回問い合わせがあったように準備していない医療機関が多いようですから、余裕を見て主治医に相談する必要があります。
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糖尿病なら準備したい糖尿病患者用ID糖尿病患者が海外旅行の時に準備するものカード
糖尿病患者な海外旅行に行かなくても持っていたいカードがあります。
それは、
糖尿病患者用IDカード(緊急連絡用カード)
です。
- 低血糖を起こしたとき
- 交通事故などで運ばれたとき
- 地震や津波などの災害のとき
などの緊急場場合に、
自分の服薬している薬品名を正確に言えますか?
三陸沖地震の時には通院していた病院も被害を受けたため、
カルテが消失し、
大混乱がおきたそうです。
糖尿病患者で薬物療法をおこなっているなら常に身につけていカードは、
糖尿病患者用IDカード(緊急連絡用カード)
です。
このカードは、 低血糖や交通事故などの緊急時に、
医療関係者に自分が糖尿病であることを知らせ
適切な処置をとってもらおうというものです。
プラスチック製ですから免許証などと一緒に財布に入れたりして携帯して おきたいものです。
日本語と英語で書かれていますから、海外旅行の時にも役立ちます。
このカードも日本糖尿病協会で発行しています。
詳しく見る ⇒ 糖尿病患者用IDカード
最近はほとんどの方がスマホを持っています。
クレジットカードもスマホで決済できる時代になったのですが、
糖尿病でも便利なアプリがたくさんあり、
スマホ版の糖尿病者用IDカード
があるのです。
このアプリでは、
- 自分が糖尿病であることの表示
- 緊急時に簡単な操作で登録したアドレスにメール送信
- 緊急時に簡単な操作で登録した電話番号に電話をかける
- 通院している病院や担当医師などの情報表示
ができるのです。
詳しく見る ⇒ スマートフォンの糖尿病アプリ
英語での表示もできますから、海外旅行時にも活用できます。
糖尿病でも健常人と全く同じに海外旅行ができるので安心してください。
インスリン注射器の機内への持ち込みも問題はありません。
しかし、
- 自分の服用している薬の種類や用量
- インスリン注射のインスリン単位
を即座に英語など訪問先の外国語で伝えられますか?
海外旅行に行くときには、
- 自分が糖尿病患者であること
- インスリン注射や服用薬の詳細
を明記した、
糖尿病患者用のIDカードを準備してください。
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