トランス脂肪酸は糖尿病に悪い

先日のNHKおはよう日本でトランス脂肪酸のことをやっていた、、

トランス脂肪酸って体に悪い!

トランス脂肪酸って動脈硬化を起こす!

ランス脂肪酸は糖尿病にも悪い!

でも、トランス脂肪酸って良く分からない、、、、。

そんなあなたに、少し説明しましょう。

2015年7月24日のNHKテレビ・おはよう日本でトランス脂肪酸の特集をやっていました。

でも、金曜日の朝の7時半、出勤前や朝食の準備で見ていなかった人も多いと思いますので、少し簡単に、トランス脂肪酸について解説しましょう。 

トランス脂肪酸は糖尿病にも悪い

トランス脂肪酸とは何?

トランス脂肪酸という言葉は時々耳にするけど、、何だか良く分からない、というヒトがほとんどだと思います。

トランス脂肪酸は体に悪いということを知っていても、トランス脂肪酸をうまく説明できるヒトはそんなに多くありませんから、心配要りません。

NHKあさいちでトランス脂肪酸

一般的に脂肪といった場合には、

  • 中性脂肪
  • コレステロール
  • 脂肪酸
  • リン脂質

の4つが含まれます。

脂肪酸は、脂肪の中の1種類で、中性脂肪を作る構成成分です。

脂肪酸には、炭素の結合の仕方で、二重結合のある「飽和脂肪酸」と二重結合のない「不飽和脂肪酸」に分けられます。

トランス脂肪酸と糖尿病に悪い

さらに、不飽和脂肪酸には水素の結合の向きによって「トランス型」と「シス型」とがあり、トランス型の結合を持つものがトランス脂肪酸と呼ばれる脂肪酸なのです。

トランス脂肪酸とシス型脂肪酸の違い

トランス脂肪酸は天然にも存在し、反すう動物である牛や羊などの肉や乳などにもは若干含まれています。

問題となるのは、液状である植物油を固形の脂に加工する過程でできるトランス脂肪酸です。マーガリンやショートニングは、植物油に水素を添加して固形化するのですが、この時にたくさんのトランス脂肪酸ができてしまうのです。

NHKテレビでも見せていましたが、左側の白い固形油が植物油を固形化したショートニングで

トランス脂肪酸と糖尿病

ショートニングはパンや菓子を作るときにバターの代わりに使われたり、ショートニングを加えると食感が良くなるので多くの加工食品に使われています。

また、家庭用の油にも多少含まれていますが、工場や店舗で使われる揚げ油にはトランス脂肪酸が多いそうです。

トランス脂肪酸の多い食品

トランス脂肪酸の含有量が多い食品については農水省のホームページで紹介しています。

  詳しく見る ⇒ 農水省・食品のトランス脂肪酸量

それを見るとトランス脂肪酸が含まれていない加工食品は無いんじゃないのといいたくなるほどです。

ちなみに、具体的に数字を挙げみると、

100g当たりのトランス脂肪酸含有量

  • 明治コーンソフト 9.04g
  • ラーマバターの風味 8.10g
  • 日清ショートニング 14.7g
  • サラダ油A 8.5g
  • サラダ油B 2.4g
  • マクドナルド・フライドポテトMサイズ 3.37g

食品のトランス脂肪酸含有量


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米国ではトランス脂肪酸の添加を規制

アメリカでは、日本では農水省に相当する食品医薬品局(FDA)が、2015年6月16日に、

食品への添加を3年以内に全廃する

と発表しました。

2013年からFDAはトランス脂肪酸の規制について科学的妥当性を調べてきたのですが、食品への使用に関し「一般的に安全とは認められない」と結論したのです。

 Final Determination Regarding Partially Hydrogenated Oils (Removing Trans Fat)

 詳しく見る ⇒ FDAの最終決定書

最終決定書のタイトルにある「partially hydrogenated oils ;PHOs」とは、液体の植物油に水素を添加して、常温で半固体または固体になるように加工した油脂のことで、マーガリン、ショートニング、クッキー、ケーキ、スナック菓子等に多く含まれているのです。

対象となるのはあくまでもPHOsで、液体の植物油に水素を添加してつくられた半固体または固体の油脂で、トランス脂肪酸そのものではありません。

トランス脂肪酸はPHOsに多く含まれますが、牛肉や羊肉や乳などにも微量に含まれますし、植物油の精製・脱臭工程でも微量のトランス脂肪酸が生成されます。

同じトランス脂肪酸でも、牛肉や乳製品に含まれるものは量的にも少なく、代謝しやすいため、健康に影響しないことが明らかになっています。

米国で使用が規制されたのはPHOsだけで、「トランス脂肪酸全面禁止」ではありませんから誤解の無いように注意が必要ですね。

 

米国では2006年から、食品のラベルにトランス脂肪酸の含有量を表示することが義務付けられ、ニューヨークなどの都市ではレストランでの使用を禁止するなど、FDAは2003~12年の間にPHOsの摂取量は約78%減少したと推定していたのですが、冷凍ピザや電子レンジで調理するポップコーンなどの加工食品にはまだ多く使われていることから、全面禁止になったのです。

日本では野放し状態

2003年に、世界保健機関(WHO)は、

1日当りのトランス脂肪酸の平均摂取量を、最大でもエネルギー摂取量の1%未満に抑える

よう勧告したのです。

これを受けて米国、カナダ、韓国などでは食品へのトランス脂肪酸含有量を表示することを義務付けています。

日本では、日本人のトランス脂肪酸の全摂取エネルギーに対する平均摂取量は世界保健機関の基準値よりも少ないとして、各食品に含まれるトランス脂肪酸の量の表示義務はないのです。

食品安全委員会のウェブサイトでは、トランス脂肪酸の平均摂取量は米国の2.2%、に比べて日本では0.3%と日本と米国では摂取量がかなり異なるものの、脂質に偏った食事をしている人は摂取量を留意をする必要があり、食品安全委員会でも脂質全体の摂取量に十分配慮し、バランスの良い食事を心がけることが大切であるとまとめています。

トランス脂肪酸は糖尿病にも悪い

トランス脂肪酸は、

  1. 悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを増やす
  2. 善玉コレステロールとされるHDLコレステロールを減らす
  3. 心血管系疾患の冠動脈疾患のリスクを上げる

と指摘されています。

欧米では冠動脈疾患の患者が多く、

FDAでは、食品への添加を3年以内に全廃する決定したことについて、

「今回の措置により、毎年数千件の命に関わるような心臓発作を防ぐことができる」

と説明しているほどなのです。

 

 

国連食糧農業機関(FAO)や世界保健機関(WHO)の専門家委員会が2008年にまとめた報告でも、加工食品に含まれる人工のトランス脂肪酸は、動脈硬化などを引き起こし、心疾患を発症する危険性を高めると報告しています。

トランス脂肪酸は糖尿病にも悪い

トランス脂肪酸の摂取は、冠動脈疾患のリスクを上げるだけではなく、糖尿病も引き起こします。

糖尿病ネットワークによると、

2009年の日本人を対象にした研究では、トランス脂肪酸の摂取量が高い人ほど、

  • 腹囲が大きい
  • 血中の中性脂肪が高い
  • HbA1cが高い

傾向のあることが分かり、欧米と比較してトランス脂肪酸の摂取量が少ない若年齢層でも、トランス脂肪酸との関連がみられたそうです。

さらに、

WHOは、2007年に「食事、運動及び健康に関する世界的な戦略」の一つとして、トランス脂肪酸の健康影響についても検討を行っており、トランス脂肪酸が健康に及ぼす事例として6つの総説を公表していますが、

インスリン抵抗性が既にある、内臓脂肪症又は運動不足などの危険因子を抱える個人において、トランス脂肪酸がインスリン抵抗性を悪化させる可能性が示唆されている。

と述べています。

内臓脂肪が多く、運動不足のヒトがトランス脂肪酸を多く摂取するとインスリン抵抗性が悪化するのです。

肥満タイプのヒトの、

  • ハンバーガーの食べ過ぎ
  • フライポテトの食べ過ぎ

は糖尿病へ一直線だということです。

あなたの食生活をコントロールできるのはあなただけです

 ⇒ 糖尿病でおすすめの食事療法


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