糖尿病でなりやすいがんは?

国内で、

  • 国民の2人に一人が癌で死亡
  • 国民の6人に一人が糖尿病か糖尿病予備群

といわれていますが、

糖尿病の人は糖尿病でない人より2倍もがんになりやすいといわれています。

さらに、

  • 糖尿病で発症するがんは2030年までに男性で26.5%増加する
  • 糖尿病で発症するがんは2030年までに女性で53.2%増加する

と予測されているのです。

がんと糖尿病はもはや密接な関係にあることは間違いないのです。

では、糖尿病ではどんながんになりやすいのか?

アメリカの研究グループはアジア人77万人について、

糖尿病とがんの種類についての解析結果を発表しました。

糖尿病でなりやすいがんは?

糖尿病ではがんのリスクが高く、糖尿病患者は糖尿病でない人よりも2倍もがんになりやすいのです。

糖尿病では肝臓がんのリスクが高いことも疫学的に分かっているのですが、

アメリカのニューヨーク大学の研究チームは、

アジア人における糖尿病とがんの部位別の死亡のリスクを検討しました。

Association between type 2 diabetes and risk of cancer mortality: a pooled analysis of over 771,000 individuals in the Asia Cohort Consortium.

Diabetologia. 2017 Mar 07; doi: 10.1007/s00125-017-4229-z.

詳しく見る ⇒ 原著論文

この研究では、 

  • 東アジア人 : 65万8,611人
  • 南アジア人 : 11万2,686人

について追跡調査し、

  • 糖尿病とがんの部位別の死亡リスク

を調べたのです。

その結果、

平均追跡期間12.7年間にがんにより3万7,343人が死亡

したのですが、

  1. 糖尿病ではがんによる死亡リスクが有意に高い
  2. 糖尿病と部位別のがんには有意な正相関が認められた

が判明したと述べています。

糖尿病と関連があると認められたがんは、

  • 大腸がん
  • 肝がん
  • 胆管がん
  • 膵臓がん
  • 乳がん
  • 子宮体がん
  • 卵巣がん
  • 前立腺がん
  • 腎がん
  • 甲状腺がん
  • 悪性リンパ腫

と、多くのがんとの関連が認められとそうです。

一方、糖尿病との関連がないと認められたがんは、

  • 白血病
  • 膀胱がん
  • 子宮頸がん
  • 食道がん
  • 胃がん
  • 肺がん

だったそうです。

研究グループは、

がんによる死亡率を低下させるためには糖尿病を予防する必要があると結論しています。


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糖尿病ではどうしてがんになりやすいのか?

国内では、

  • 6人に一人が糖尿病か糖尿病予備群
  • 2人に一人ががんに罹患

しており、糖尿病もがんも国民病ともいわれるほど身近な疾患なのです。

日本糖尿病学会と日本癌学会では、

  • 糖尿病の人はそうでない人に比べて1.2倍がんになりやすく
  1. 大腸がんのリスクは1.4倍
  2. 肝臓がんのリスクは1.97倍
  3. すい臓がんのリスクは1.85倍

も高いと報告しているのです。

 

糖尿病になるとどうしてがんのリスクが高くなるのかはまだ明確になっていません

国立がん研究センター・予防研究グループは、

糖尿病では、

  1. インスリン抵抗性により血液中のインスリン濃度が上がる
  2. インスリン抵抗性でインスリンの効果が弱い
  3. インスリンを補うためにIGF-I(インスリン様成長因子1)が分泌される

という、

  • インスリンの増加
  • IGF-1の増加

が、腫瘍細胞の増殖を刺激してがん化に関与すると推察しています。

さらに、

 がん細胞はグルコースによって成長し増大する

ので高血糖によりがん細胞はさらに増殖するのです。

 

これを裏付けるように、

  • 糖尿病患者では発がん後の生存率が短い
  • インスリン投与をしている糖尿病患者では特に予後が悪い

という報告もあるのです(⇒糖尿病ではがんの予後が悪い)。

 


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糖質制限で糖尿病もがんも治る

がんの検査法にPET検査(ペットけんさ)というのがあることをご存じですか?

PET検査とはポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略で、陽電子放射断層撮影という意味です。

がん細胞は正常な細胞に比べて3~8倍もブドウ糖を取り込むという性質があるため、

ブドウ糖をたくさん取り込んでいる細胞を探してがんを見つけだす検査法です。

 

糖質制限で糖尿病が改善することは良く知られていますが、

糖質制限でがんの増殖を止めることができるのです。

がん細胞は、

  • グルコースによって成長する
  • ケトン体で成長が抑制される

という特徴があることから、糖質制限は抗がん剤に代わる治療になり得る可能性があると期待されています。

 

糖質制限がケトン体を増やしたことでがん細胞が消えた

事実、

治療法のない末期がんを糖質制限食で完治させた

という報告もあるのです。

  ⇒ 糖質制限でがん細胞が消えた糖質制限はがん細胞を消してがんを完治させる

 

糖尿病における糖質制限の効果についてはもはや疑問の余地はなく、書店においては“糖質制限の教本”があふれています。

問題は、どの程度の糖質を制限するかなのです。

  • 糖質ゼロ
  • 主食を食べない

というような、極端な糖質制限をする必要はありません。

  1. 朝食のパンを半分に
  2. 夕食のご飯を半分に

というような糖質制限でも充分に効果があるのです。

 

糖尿病予備群であれば今日からでもマイルドな糖質制限を始めるべきなのです。

糖尿病の人は糖尿病でない人に比べて約2倍もがんになりやすいといわれているのです。

 

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