糖尿病の初期でも治療は必要

まだ血糖値がやや高いだけだから大丈夫

こんな風に軽く考えてはいませんか?

糖尿病は初期だからこそ治療が必要な病気なのです。

糖尿病は初期だから治療が必要

健康診断で、「血糖値がやや高めです」といわれたら、直ぐに治療が必要です。

  • 血糖値がやや高めだから未だ大丈夫
  • 症状は何も無いから未だ大丈夫

こんな風に軽く考えてはいませんか?

もし、「癌の疑いがあります」といわれたらどうしますか?

青くなって、精密検査を受けるでしょう。

糖尿病は症状があまりない病気で、合併症が出て始めて慌てる人が多いのですが、

糖尿病では初期の治療が重要なのです。

糖尿病では自覚症状ないが治療は必要

糖尿病の患者は予備群をも含めると2,000万人以上もいるといわれます。

順天堂大学・糖尿病・内分泌内科科長の綿田裕孝医師と横浜市立大学・糖尿病内科部長の寺内康夫医師は糖尿病の治療について次のように述べています。

[問い] 検診で糖尿病の疑いがあると言われましたが自覚症状がないのに治療の必要がありますか?

[答え] 血糖値が非常に高い場合には口渇、多尿、倦怠感などの自覚症状が現れますが、それほど高くない場合には自覚症状はほとんどありません。

    自覚症状がない程度の高血糖でも、そのまま放置しておくと血管壁や神経が障害を受けて神経障害、網膜症、腎症などの合併症が起きます。

    さらに進行すると、太い血管も障害を受けて心筋梗塞や脳卒中などが起きてしまいます。

    合併症が起きてしまうと現在の医療では障害を元に戻すことは極めて困難です。

糖尿病では初期だからこそ治療が必要なのです

 

 

[問い] 糖尿病は完治しないといわれていますが、生涯にわたって服薬したりインスリン注射をしなければなりませんか?

[答え] 糖尿病の初期では、生活習慣の改善が治療の基本で、具体的には、「食事療法」と「運動療法」です。

    食べ過ぎや運動不足を見直し、血糖値を正常レベルまで戻すことが出来れば服薬は不要です。
    しかし、「食事療法」と「運動療法」で血糖値をコントロールできなければ服薬やインスリン注射をすることになります。

糖尿病の治療薬を飲んでも糖尿病は治療できない

糖尿病は初期だからこそ治療が必要なのです。

綿田医師や寺内医師が述べているように、「食事療法」と「運動療法」で血糖値を下げることが出来なければ「薬物療法」になるのですが、薬物療法は糖尿病の根本療法ではありません。

 癌の治療では、抗癌薬によって癌細胞を殺し、癌が完治します。

糖尿病の治療薬は、「血糖値を下げることが目的」で、糖尿病の治療薬の服用を中止すれば血糖値は再び上昇してしまいます。

現在、糖尿病の薬は様々なものが開発されています。

しかし、

糖尿病治療薬を何年も飲み続けても糖尿病を治すことはできないのです。


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糖尿病の初期治療は食事療法と運動療法

糖尿病はあなたもよくご存じのように、血糖値が高くなる病気です。

血糖値が高くなる理由は、

  1. 炭水化物(糖質)の摂りすぎ
  2. インスリンの効果が低下

が大きな理由です。

血糖を上げるのは炭水化物だけ

食物には三大栄養素があります。

  1. 炭水化物
  2. 蛋白質
  3. 脂質

の3つで、その他はビタミンとミネラルです。

下記の図は、

白米を食べたとき焼き肉を食べたときの血糖値の変化です。

糖尿病の治療は初期から始める必要があります

ご覧のように、白米を食べると血糖値は急激に上昇しますが、焼き肉を食べても血糖値は上がらないのです。

血糖値を上げているのは炭水化物だけなのです。

初期の糖尿病では炭水化物を制限する食事治療が有効です

血糖値が高いということは炭水化物を摂り過ぎているということで、炭水化物の食べる量を減らせば血糖値は自然に下がるのです。

主食を食べない、糖質ゼロ、などの糖質制限食がもてはやされていますが、そこまでする必要はありません。

あなたのようにやや血糖値が高い糖尿病の初期であれば、

  1. 朝食のパンを半分にする
  2. 夕食のご飯を半分にする

で充分なのです。

  詳しく見る ⇒ スタンダード糖質制限食のやり方

運動はインスリン抵抗性を改善する

糖尿病の初期治療のもう一つは運動療法です。

血糖値が高くなる理由には、「インスリンの効果が弱くなる」ということなのですが、インスリンの効果が弱くなることを、インスリン抵抗性が高くなるといいます。

つまり、

 10インスリン量で血糖値が100下がる

というのが正常だとすると、

 10インスリン量で血糖値が50しか下がらない

というのが「インスリン抵抗性が増した」ということです。

血糖(ブドウ糖)はインスリンの働きによって筋肉などの組織に取り込まれエネルギーとして利用されるのですが、「組織のブドウ糖取込みが悪くなる」ことが、インスリン抵抗性を高めているのです。

この状態が長く続くと、膵臓はインスリンをどんどん出し続けなければならなくなり、やがて疲れ果て、インスリンが分泌されなくなってしまうのです。

この、インスリン抵抗性は運動によって回復するのです。

  詳しく見る ⇒ 糖尿病の運動療法(運動の質と量)

糖尿病は初期だからこそ治せる

お分かりいただけましたか?

糖尿病は初期だからこそ治療できるのです。

  1. 糖尿病が進行し、膵臓のインスリン分泌が停止してしまったら治すことは出来ません。
  2. 高血糖状態が長く続き、合併症が発症してしまったら治すことは出来ません。

糖尿病が進行してしまったら、

  • 薬で血糖を下げなければならない
  • インスリン注射で血糖を下げなければならない

ことになってしまうのですが、初期の段階であれば、食事療法と運動療法で治療することが出来るのです。

糖尿病は初期だからこそ治療が必要です


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ただ、生活習慣の改善は大切ですが、それが患者さんの過度な負担になるのは問題です。糖尿病は長く付き合っていかなければならない病気だからです。生活習慣の改善はできる範囲でおこない、あとは薬でカバーしましょう、と私は患者さんにお話ししています。治療薬が限られていた時代とは違い、現在は患者さんに合った薬が選べるようになっています」(綿田医師)

Q:SGLT2阻害薬は死亡例の報道もありました。安全な薬でしょうか?

A:「医薬品を管理・規制する独立行政法人の指示で、製薬メーカーによる調査が2014年以降におこなわれました。対象はSGLT2阻害薬を使った65歳以上の全患者。そのうち『スーグラ錠』(商品名)では、約7千人の中間解析結果が公表されました。

 それによると、副作用の報告は既知のものばかりでしたが、その中に死亡例があったのは事実です。ただ、糖尿病の患者さんはもともとさまざまな血管障害が進行していることが多く、ハイリスクで、すでに広く使われている糖尿病薬でも死亡例はあります。医師が、SGLT2阻害薬の効果が大きく、デメリットが少ない患者さんかどうか見極めて処方する。患者さんも適切に使用すれば、大きな問題は避けられると思っています」(寺内医師)

※週刊朝日 2016年3月4日号

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