残薬がある糖尿病の患者は治療をあきらめている

糖尿病の薬をきちんと飲んでいますか?

糖尿病の治療薬は1日1回の服薬で良いという利便性の高いものも出てきていますが、

 

ついつい薬を飲むことを忘れてしまうことも少なくないのですが、

日本イーライリリーは、

残薬がある2型糖尿病の患者は楽観的志向や治療あきらめ志向が多い

という調査結果を発表しました。

2型糖尿病では自覚症状がないためついつい薬を飲むことを忘れてしまうのです。

残薬があったら医者に申告すれば次回の処方量を減らしてくれますから、

残薬があるときにはお金や薬をムダにしないように医者に申告すべきです。

 

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残薬がある糖尿病の患者は治療あきらめ志向が多い

糖尿病治療薬の2016年の売上げ高は上位100品目の総額は3,561億円で、

売上げ高の上位は、

  1. MSD社のジャヌビア錠 605億円
  2. ノバルティスのエクア錠 371億円
  3. ベーリンガーのトラゼンタ錠 322億円

となっています。

血糖値が高いあなたもこれらの薬を飲んでいますか?

 

 

ジャヌビア錠とトラゼンタ錠は1日1回服用、

エクア錠は朝夕の1日2回と、

以前の毎食毎に1日3回服用しなければならなかったことに比べればずいぶん利便性が向上しました。

それでも、糖尿病では自覚症状がないため、服薬を忘れる人が多いのです。

 

 日本イーライリリーは11 月 14 日、

経口糖尿病治療薬を服薬している患者を対象にして行った、

残薬に関する調査結果を発表しましたが、

 

1/3の患者で残薬があり、
残薬がある患者には「楽観的志向」や「治療あきらめ志向」の人が多く、
3 人に 1 人は残薬を医師に申告していない

 

ことがわかったと述べています。

    詳しく見る ⇒ 日本イーライリリー

 

この調査は、日本イーライリリーが、

47 都道府県に在住する、

経口糖尿病治療薬を服薬中の 2 型糖尿病患者  2,942 名を対象に、

インターネットや郵送または訪問留置によりおこなったものです。

 

その結果、

 

経口糖尿病治療薬について「残薬がある」と回答した糖尿病患者は33.1%

と3人に1人で飲み忘れによる残薬があることがわかったのです。

糖尿病の薬の残薬がありますか?

上にも書きましたように、売上げ高ベスト3の、

ジャヌビア錠とトラゼンタ錠は1日1回服用、

エクア錠は朝夕の1日2回、

と利便性が向上しているのですが、

 

残薬があった患者の服薬回数については、

  • 1日に3回以上 : 40.2%
  • 1日に2回   : 34.9%
  • 1日に1回   : 24.2%

と、服薬回数が少ないほど残薬も少ないのですが、

1日1回の服薬でも残薬があり、飲み忘れが多いようです。

 

残薬がある糖尿病患者に、

Q:困っていることは?

と質問したところ、

  1. 薬の種類が多い : 26.3%
  2. 一度に飲む量が多い : 22.4%
  3. タイミングを守ることが難しい : 17.5%

ということだったそうです。

糖尿病患者では、

  • 高脂血症
  • 高血圧

を併発していることも多く、

  • 服薬しなければならない薬の種類が多い
  • 薬によって服薬する回数が異なる

など、煩雑なのでしょう、、。

 

 

残薬があるなら医者に申告をすべきです

おそらく、あなたも残薬があるのではないでしょうか?

その残薬をどうしていますか?

Q : 残薬があることを医者に申告しているか

との質問には、

34.7%の患者が残薬があるにも医者に申告をしていないと答えているのです。

 

残薬があっても糖尿病の治療をあきらめてはいけません

残薬がある場合には医者に「薬が残っています」と申告すれば、

処方する薬をそれだけ減らしてくれるので、無駄にはならず、経済的なのです。

 

残薬がある患者は楽観で治療をあきらめ志向

日本イーライリリーでは、

さらに、

  1. 病識・治療態度
  2. 生活スタイル・性格

に関する質問を行って、

患者を6つのタイプに分類したのです。

 

残薬のあるなしで糖尿病の治療のあきらめ度を判断

 

その結果、

残薬がある糖尿病患者は、

  • 楽観的志向
  • 治療あきらめ志向

のタイプだったと報告しています。

 

楽観的志向の患者とは

楽観的志向の患者とは、

自分の糖尿病は軽症だと考えており服薬を守る重要性を軽視しがだというのです。

 

楽観的志向の患者では、

  • 自分の病気は毎日の服薬が欠かせないほど重くはない : 55%
  • 医師からの指示はほとんど守れている : 80%
  • 治療に影響するほど薬の飲み忘れをしていない : 86%

と回答したそうです。

治療あきらめ志向の患者とは

治療あきらめ志向の患者とは、

残業などで生活が忙しいため服薬を守ることが難しいとして糖尿病の治療をあきらめているというのです。

 

治療あきらめ志向の患者では、

  • 週に 7 回以上は外食をする : 26%
  • 仕事がとても忙しい : 38%
  • 以前より病気が進行してきていると感じる : 36%

と答えたというのです。

 

最近の1ヵ月で薬を飲み忘れた理由としては、

  1. 特に理由はないがついうっかり忘れてしまう : 56%
  2. 外出の際に持って行くのを忘れてしまう : 39%
  3. 食事が不規則で飲むタイミングをのがしてしまう : 24%
  4. 忙しくて飲むことを忘れてしまう : 3%
  5. 薬を飲む必要性を感じない : 1%

とのことで、

特に理由はないがついうっかり忘れてしまう

ということが最も多く、

糖尿病という病気を軽く考えているのかもしれません、、、。

 

この調査結果に、

横浜市立大学の寺内康夫教授は、

糖尿病は進行すると

  • 網膜症
  • 腎症
  • 神経障害

などの合併症を引き起こすリスクが高まるので、

継続して治療に取り組むことが大切

だと述べています。

 

毎回の食事に伴うグルコーススパイクといわれる食後高血糖は、

グルコーススパイクは心筋梗塞や認知症の原因」にも書きましたように、

  1. 糖尿病の病状を悪化させ
  2. 糖尿病合併症の原因

なのです。

 

残薬が多いと、

糖尿病を楽観視している

糖尿病の治療をあきらめている

と考えられてしまうのです。