人工甘味料は糖尿病の血糖値に良いのか?

厚労省の保健医療2035」策定懇談会は砂糖に対する課税を強化を提言した。

砂糖の消費を抑えて生活習慣病の発生を抑え医療費を抑制しようという目論見だ。

糖類と糖質の違いをご存じですか?

砂糖の価格が上がれば消費が増えるのは人工甘味料。

人工甘味料は砂糖の数百倍も甘みがあるのだが、果たして糖尿病の血糖値に良いのだろうか、、、

 

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厚労省は砂糖税を導入か?

厚生労働省の「保健医療2035」策定懇談会は、2015年6月9日に、これまでの議論を踏まえた「提言書」を公表したが、たばこ、アルコール、砂糖に対する課税を強化する必要があるとする文言が含まれている。

この提言書では、健康対策のための「安定した保健医療財源」という項目で、税財源の確保について言及し、現在の日本の保健医療システムは公費への依存度が高く、

結果的に将来世代に負担を押し付けており、さらに、2021年以降には75歳以上の人口が急速に増加することから、さらに次世代の負担が大きくなるとして、

 

「既存の税に加えて、社会環境における健康の決定因子に着眼し、たばこ、アルコール、砂糖など健康リスクに対する課税、また、環境負荷と社会保障の充実の必要性とを関連づけて環境税を社会保障財源とすることも含め、あらゆる財源確保策を検討していくべきである」

 

要するに、砂糖に課税することによって砂糖の消費量を抑え、生活習慣病や肥満、糖尿病などの発生を抑え、医療費を削減しようとする狙いなのだが、ある意味でこじつけで、税収を上げる一手段のようでもある。

 

 欧米では砂糖税を実施済み

欧米では、「バター税」、「ポテトチップス税」、「ソーダ税」などの「肥満税」を導入している国もある。

税目 実施年 税率
ポテトチップ税 ハンガリー 2011年 スナック菓子、クッキー、炭酸飲料、栄 養ドリンク
5~20%
脂肪税 デンマーク 2011年

ポテトチップス(1~20%)
ケーキ、アイスクリーム40円/kg

砂糖税 アメリカ 検討中 ジュースや菓子に添加される砂糖へ課税

確かに、タバコの消費税を上げたことによって喫煙率は下がったのだが、砂糖への課税が砂糖の消費量を低減し、生活習慣病の発生を抑えることが出来るのだろうか。

 

日本でも砂糖税があった

我が国でも、明治34年(1901年)から1989年までに砂糖に消費税が課されていたことは意外と知られていない。

明治34年に、砂糖は輸入品が多く価格も高価であったことから贅沢品とみなさ、課税の対象だったのです。

砂糖税は、砂糖や糖蜜など対して関節国税が課せられていたのですが、1989年4月1日の消費税の導入に伴って廃止されました。

 


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人工甘味料は危険?

  •  砂糖税が施行されても人工甘味料があれば問題ない
  • カロリーゼロの人工甘味料を使っているから大丈夫

なんてのんきに構えてはいけません。

 

人工甘味料には発癌性がある?

カロリーゼロの飲み物には、

  • アスパルテーム
  • スクラロース
  • アセスルファムカリウム

などの合成甘味料が使われています。

人工甘味料は発癌性がある

 これらの人工甘味料とはどんなものなのでしょうか?

 

アスパルテーム

安全、危険と議論が分かれているいわくつきの甘味料です。
調べてみると、独立系の研究機関では危険と判断しており、
食べないほうがよいと思われます。

アスパルテームは砂糖の100~200倍の甘みがあるとされる、天然には存在しない人工甘味料で、現在、世界で使われているアスパルテールの製造法は味の素が特許を有しています。

体内で一部は代謝され、アミノ酸であるアスパラギン酸、フェニルアラニンとメタノールに分解されます。

ハーバード大学の研究チームは、アスパムテールを含むダイエットソーダは血液癌であるリンパ腫や白血病のリスクを増大させる可能性があると報告しています。また、アスパルテームは脳に変性を起こし発作や気分障害などの神経系障害を引き起こすとも言われています。

しかし一方では、それらの報告を否定する論文もあり、私達消費者にとっては非常に選択が難しい状況です。

 

スクラロース

砂糖の600倍の甘味度を持つ人工甘味料ですが、体内で代謝されなることはないのでカロリーはゼロです。

多くのカロリーオフと称する清涼飲料で使われており、コーラなどような酸性が強く高圧な状況下でも安定した性質を持つことから、清涼飲料水の長期間保存にも役立ち、製造メーカーにとってはありがたい人工甘味料なのですが、

スクラロースは有機塩素化合物で、長期にわたって摂取し続けた場合の動物への影響は充分に解明されていないことから、できれば避けた方が良い人工甘味料です。

 

アセスルファムカリウム

 砂糖の200倍の甘味を持つ人工甘味料です。砂糖に近い甘みを持つことから、アスパルテームやスクラロースと組み合わせて使用されることの多い人工甘味料です。

体内で分解されませんので短期的な害はないと思われますが、吸収されて肝臓や腎臓に多大なダメージを与えル可能性が指摘されています。

 

 サッカリン

サッカリンは化学合成された構造は砂糖とは全く異なる化学物質ですが、砂糖の500倍の甘みがあり、舌が痺れるような後味があると言われます。

サッカリンは人工甘味料としては非常に有名で、戦後の砂糖が手に入らない時代には代用砂糖としてたくさん使われたのですが、一時期、発がん性があるとして使用禁止となったのですが、その後の新たな研究では発がん性はないとされ、日本では使用量に制限を設けて使用が認可されています。 

 

人工甘味料は、製造業者にとってはコストも軽減できますし、製品の安定性も増し都合が良いのです。そして、カロリーゼロも謳えることから、

あなたの健康にも良さそうなのですが、長期間使い続けたときにはどのような影響が出るのかはまだ分からないというのが現状なのです。 

 


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知らずに摂取している人工甘味料

人工甘味料の摂取を抑えるには、清涼飲料水やカロリーゼロ製品などの摂取を控えればある程度は抑えることはできるのですが、

怖いのは知らずに摂取している人工甘味料です。

高果糖コーンシロップ

かなり広く使われているのですが、意外に知られていない人工甘味料です。

 

高果糖コーンシロップは、アイスコーヒーやアイスティーなどに入れるガムシロップも高果糖コーンシロップで、とうもろこし(コーン)から作られる、

異性化糖や果糖ブドウ糖液糖、あるいはブドウ糖果糖液糖などとも呼ばれる甘味料で、コストが安いため、甘みが必要なあらゆる食品で使われており、飲み物だけでなく、スイーツ、惣菜や冷凍食品などの加工食品にも幅広く使われています。

 

特に、高果糖コーンシロップは低温で甘みが増す特徴があることから、清涼飲料水をはじめ、アイスクリームや、冷たい菓子などでも使われており、あなたが知らない間にたくさん摂取してしいるのです。

高果糖コーンシロップはそのとうもろこしからつのですが、使われているトウモロコシは遺伝子組み換えによって作られたものなのです、、。

 

 

高果糖コーンシロップは糖尿病の原因?

高果糖コーンシロップは、一般の砂糖よりも急激に血糖値を上昇させることから、アメリカでは肥満や糖尿病の原因になるとして使用禁止の運動も起こっています。

 

アメリカの南カリフォルニア大学の研究チームは、42ヵ国の高果糖コーンシロップの消費量と2型糖尿病の有病率との関連を調べています。

アメリカでが最も高果糖コーンシロップの摂取量が多く、1人当たりの年間摂取量は25kgで、第2位はハンガリーで16kgだったそうです。

日本、韓国、カナダ、ブルガリア、ベルギー、アルゼンチン、メキシコなども、高果糖コーンシロップの摂取量が比較的多かったと報告されています。

さらに、高果糖コーンシロップの摂取が多い国では、

摂取量が少ない国に比べ、2型糖尿病の有病率が約20%高かったことから、高果糖コーンシロップを「過剰な摂取が望ましくない成分」として、トランス脂肪酸や塩分などと同等に扱った方がよいと結論しています。

 

    詳しく読む ⇒ High fructose corn syrup linked to diabetes(USC News)

 

あなたもきっと糖質の摂りすぎです

忙しい仕事が片づいたとき、家事が終わってホットしたときにはちょっと甘い缶コーヒーやジュースを飲みたくなるものです。

しかし、その缶コーヒーやジュースにはどれくらいの砂糖が入っていているのかを考えたことがありますか?

 

  • 缶コーヒー : 角砂糖約3個
  • コーラなどの清涼飲料水 : 角砂糖10個分
  • スポーツドリンク : 角砂糖6個分
  • ファーストフードのシェイク : 角砂糖20個分

およそそれくらいの糖分が含まれているといわれています。

 

炭酸飲料の糖分

 

世界保健機関(WHO)では、成人及び子供の糖類(炭水化物の糖質とは別の砂糖分)の摂取ガイドラインでは、1日の摂取全カロリーの5%未満にすべきとしています。

 

通常の成人(過激な肉体労働をしていない成人)の1日の摂取カロリーは、1800~2200kcalですから、その5%は100kcalで、角砂糖でいえば6~7個に相当します。

となると100キロカロリーで、缶コーヒー1~2本分に当たります。

缶コーヒーを2本飲んだら、その日の砂糖摂取量の上限を超えてしまいます。

 

しかし、実際にはお菓子を食べたり、料理の調味料としても使われていますし、日本酒、ビールなどの飲み物にも糖類が含まれており、恐らくあなたの摂取カロリーに占める糖分の割合はどかなりの割合を占めていると思われます。

 

そして、それが結果的に体に大きなダメージを与え、糖尿病へと進行してしまうのです、、、、。

あなたの健康はあなた自身しか守ることができないのです

少しでも血糖値が高いなら直ぐに食事療法を始めるべきです

 

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