ドカベン香川伸行の糖尿病闘病|なぜ52歳で亡くなったのか

製薬会社で20年以上、新薬の研究開発に携わった経験をもとに、科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えしています。
糖尿病治療では、日本糖尿病学会厚生労働省も示しているように、食事療法と運動療法が基本です。

元プロ野球選手の香川伸行さんは、2014年9月26日に52歳で亡くなりました。
死因は心筋梗塞と報じられています。

香川さんは生前、糖尿病を患い、2001年以降は急性腎不全、心不全、脳梗塞などで入退院を繰り返し、週3回の人工透析も受けていました。
ただし、報道では「心筋梗塞の直接原因が糖尿病だった」とまでは確認できません。

本記事では、香川伸行さんの糖尿病と闘病の経緯、死因、妻・弘美さんとの関係を、確認できる事実に基づいて解説します。

本記事は、20年以上にわたり糖尿病の研究や治療薬の開発に携わってきた筆者が、科学的根拠に基づいて解説しています。

香川伸行は糖尿病

香川さんは、なぜ52歳という若さで亡くなったのでしょうか。
晩年は腎臓などの病気で人工透析を受けながら生活しており、最期は心筋梗塞で亡くなったことが報じられています。
糖尿病は心筋梗塞や腎障害のリスクを高める病気ですが、香川さん個人について「心筋梗塞の直接原因が糖尿病だった」と断定することはできません。

糖尿病の進行を防ぐためには、早期の食事管理が重要とされています。
詳しくは「糖尿病の食事療法まとめ」で解説しています。

👉 【食事の基本】糖尿病で知っておきたい食べ方・選び方

香川伸行の糖尿病|背景にあった体重増加と食生活

香川伸行さんは、「ドカベン」の愛称で人気があった選手でした。

ドカベンの香川伸行は糖尿病

1980年の南海ホークスへ入団当時は身長172cm、体重95kgと現在のプロ野球選手と比べればさほど巨漢というほどではありませんでした。
しかし、1987年のキャンプ時には、体重130.6kg、体脂肪率46.8%と、当時のプロ野球史上最重量で、球団からは強制入院を命じられるほどの肥満でした。

香川伸行は糖尿病腎症

あれだけ激しい運動をするプロ野球の選手だから糖尿病なんて無縁だろうと思うかもしれませんが、香川伸行さんは食欲は類を見ない大食漢として知られ、現役時代から体重増加が続き、食生活の乱れも指摘されていたのです。

引退後の香川伸行さんは重度の糖尿病合併症に

1989年に肥満による成績低下により、戦力外通告を受け現役を引退。
引退後は野球解説者や野球評論家を務めながら香川県高松市で讃岐うどんの全国通信販売を手掛けます。
香川県はうどん県として有名ですが糖尿病でも日本一です 👉 うどん県の香川県では糖尿病が多い

引退後も健康面では厳しい時期が続きました。
日刊スポーツの連載によると、香川さんは2000年に高校時代に出会っていた弘美さんと再会して結婚。2001年以降は急性腎不全、心不全、脳梗塞などを患って入退院を繰り返し、週3回の人工透析を受けながら闘病生活を送っていました。
香川さんが糖尿病を患っていたことは知られていますが、急性腎不全など一つひとつの病気について「糖尿病が直接の原因だった」とまでは報道から断定できません。

糖尿病腎症が悪化し人工透析

香川伸行の死因は心筋梗塞|糖尿病との関係は?

香川伸行さんは2014年9月26日、自宅で倒れているところを家族に発見され、搬送先の病院で亡くなりました。52歳でした。

香川伸行の死因は心筋梗塞

報道された死因は心筋梗塞です。

香川さんは糖尿病を患い、腎臓などの病気で人工透析も受けていました。糖尿病が長く続くと動脈硬化が進み、心筋梗塞のリスクが高くなることは医学的に知られています。

ただし、香川さん個人の心筋梗塞について、糖尿病がその直接の原因だったとする明確な公表までは確認できません。
そのため「死因は心筋梗塞」「糖尿病や人工透析を必要とする病気を抱えていた」という事実を分けて考える必要があります。

香川弘美さんは妻|闘病生活を支えた

検索では「香川 弘美」と調べる人もいますが、弘美さんは香川伸行さんの妻です。

2人は高校時代にハワイ遠征先で出会い、それぞれ別の人生を歩んだ後、2000年に再会して結婚しました。日刊スポーツは、2001年以降に香川さんが病気で入退院と人工透析を繰り返す中、弘美さんが闘病生活を支え続けたと伝えています。

香川さんが亡くなった際には弘美さんが救急車を呼び、葬儀でも喪主を務めました。

糖尿病の合併症の原因はグルコーススパイク

👉 【要チェック】糖尿病で注意したい合併症まとめ

糖尿病では合併症がもっとも怖い

糖尿病では高血糖の状態が続くことで血管が傷つき、動脈硬化が進行します。
その結果、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」や、腎臓の機能が低下する「腎不全」などの重篤な合併症につながると考えられています。

血糖値が高い状態が長く続くと、微細な血管が障害され、

  1. 糖尿病性神経障害
  2. 糖尿病網膜症
  3. 糖尿病性腎症

という合併症が引き起こされるのですが、糖尿病合併症は血管が傷害されて起こるのです。

高血糖が血管内皮を傷つける

最初は、細い血管から、そして次第に心臓や脳などの太い血管が傷害されていきます。

  • 糖尿病が原因で下肢の切断に至る人は年間約1万人以上、
  • 糖尿病が原因で失明する人は、日本国内で年間約3,000人〜5,000人
  • 糖尿病が原因で人工透析を始める人は年間約1.4万〜1.5万人

もいるのです。

グルコーススパイクは糖尿病合併症の原因

そして、大きな血管の動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクが高まります。

このように糖尿病は自覚症状が少ないまま進行し、気づいたときには重篤な合併症に至るケースも少なくありません。
糖尿病による足切断・失明・人工透析は別々の問題ではなく、高血糖による血管障害から連鎖的に進む糖尿病ドミノの一部です。

糖尿病はドミノ倒しのように進む

👉 全体像は、糖尿病三大合併症と糖尿病ドミノの解説をご覧ください。

まとめ|香川伸行の糖尿病と死因から分かること

香川伸行さんは糖尿病を患い、2001年以降は急性腎不全、心不全、脳梗塞などで入退院を繰り返し、週3回の人工透析を受けていました。
そして2014年9月26日、52歳で心筋梗塞により亡くなりました。

糖尿病は初期には自覚症状が乏しい一方、高血糖が長く続くと腎障害や動脈硬化などのリスクが高まります。
香川さんの経過からも、糖尿病を放置せず、早い段階から食事・運動・必要な治療を継続することの重要性が分かります。

詳しくは「糖尿病の食事療法まとめ」で解説しています。

👉 【食事の基本】糖尿病で知っておきたい食べ方・選び方

最終更新日:2026年8月 初掲載日:2015年5月