香醋は糖尿病の血糖値を下げる

2016年2月2日の毎日新聞の健康欄をご覧になられたでしょうか?

  香醋に抗糖尿病作用や肥満防止作用がある

という内容でした。

北陸先端科学技術大学の研究グループが、香醋に抗糖尿病作用を発見したのです。

香醋(こうず)とは?

香醋というのは中国の黒酢です。

黒酢は醸造酢の一種で、醸造酢は白米や玄米を原料として作りますが、中国の黒酢である香醋はもち米を原料として作られます。

日本では、鹿児島県霧島市福山町の黒酢が有名で、薩摩焼の大きな黒い陶器で1年から3年もの長い時間をかけてゆっくり発酵・熟成して作られます。

中国では香醋(黒酢)は紀元前から作られており、文献に登場してからでも1,500年以上の歴史があると言われています。

中国では調味料として大量の香醋が生産されていますが、その大部分は半年熟成のもので、「恒順香醋」といわれる香醋は8年間熟成させてつくられる最高級の香醋で年間生産量50万トンの中で0.2~0.3%と非常に貴重なものだそうで、かつては皇帝や貴族階級しか口にすることができなかったそうです。

16世紀に書かれた中国の薬学書「本草網目」にも、2、3年以上熟成されたもののみが薬として使用できるとの記述があるそうです。

 

香醋には抗糖尿病作用が有り血糖値を下げる

酢は古くから健康食品として知られています。

  1. 肥満防止作用
  2. 血圧上昇抑制作用
  3. 血糖値を下げる作用

などの効果があることから、多くの健康雑誌やテレビなどでも度々取り上げられています。

香醋の糖尿病を予防する物質を発見

酢が糖尿病に良いことは良く知られていたのですが、そのメカニズムについては良く分かっていませんでした。

辻野教授らの研究グループは、20万種類の食物を分析し8年香醋のみに含まれていた新規化合物を発見したのです。

この物質は、香醋(fragrant vinegar)に含まれるブテノリド化合物(Butenolide)に含まれるとして、FRAGLIDE 1(フレグライド ワン)と名付けられたのです。

フレグライド 1は20万種類の食品の内、「8年熟成恒順香醋」からしか検出されなかったそうです。


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香醋はどうして血糖を下げるのか

辻野義雄教授らのグループは、フレグライド 1にPPARγを活性化する作用があることを突き止めました。

PPARγ(ピーパー・ガンマ)は核内受容体で、脂肪細胞に特異的に発現している分子で、PPARγが活性化されるとアディポネクチンの産生が促進させることが分かっています。

アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンの一種で、エネルギー代謝に大きく関わっている物質で、

  1. 血管修復作用
  2. 脂肪燃焼作用
  3. 血管拡張作用
  4. 糖尿病予防効果
  5. 高血圧予防効果

など、生活習慣病(メタボリックシンドローム)を予防・改善する効果があるのです。

香醋に含まれるフレグライド 1はPPARγを活性化して糖尿病を予防・改善するのです。

香醋のフレグライド1は肥満を抑制

辻野義雄教授らのグループは、動物実験においてフレグライド1の抗肥満作用や抗糖尿病作用を立証しています。

マウスに

  1. 通常の食事を与えた群
  2. 高脂肪食を与えた群
  3. 高脂肪食を与えてフレグライド1を与えた群

の3群を比較しました。

フレグライド1の投与量は、人が食品として摂取する場合に相当する0.037~10μg/kg/日にしています。

香醋のフレグライドは体重と脂肪蓄積を抑制

その結果、フレグライド1が最少量の0.037μg/kg/日でも、体重増加が約26%も抑えられたのです。

さらに、フレグライド1投与群では、鼠径部の皮下脂肪が35%、精巣周囲脂肪が17%、腎臓周囲脂肪が13%、腸間膜脂肪が16%も抑制されたのです。

香醋には抗肥満作用や糖尿病の血糖を下げる効果があります

香醋のフレグライドには血糖を下げる作用

ノーマル群と比較して高脂肪食群の濃度が低下するが「FRAGLIDE 1(フレグライド1)」投与群では減少は見られず、投与量の増加に比例して分泌量も増加した。

肥満を抑えるペプチドホルモン。ノーマル群に対して高脂肪食群の分泌は過剰とも言える。過剰なレプチンは交換神経を優位にし、血管を収縮させ、血圧を上昇させる。
「FRAGLIDE 1(フレグライド1)」投与群は過剰な分泌を抑えている。

香醋のフレグライドは糖尿病の血糖を下げます

香醋のフレグライドには血糖を下げる作用

高脂肪食群ではインスリンが過剰に分泌され、最終的には膵臓が疲弊してインスリン分泌が低下し、血糖値が下がらなくなってしまうのですが、フレグライド1投与群ではインスリンの過剰分泌が抑えられ、膵臓のダメージを予防して糖尿病への移行を予防することも分かりました。

香醋のフレグライドは血糖を下げ糖尿病を予防します

恒順香醋

辻野義雄教授らのグループでは、20万食の食品を調べ、8年間熟成させてつくられる香醋にのみフラグライド1というPPARγを活性化する物質か含まれていることを確認しています。

従って、どの黒酢でも糖尿病に有効だというわけではありません。

8年間熟成させてつくられる香醋は、中国の江蘇省鎮江地域だけで作られている香醋です。

かつては中国の皇帝や貴族階級のために生産され、一般庶民は口にすることができなかったという黒酢です。

血糖値が気になる方は香醋を試してみることをお薦めします       

しかし、香醋を飲んでいるからといって食生活をおろそかにしてはいけません。

糖尿病の予防治療は、

  • 食事療法
  • 運動療法

が基本だと言うことを忘れてはいけません。

 詳しく見る ⇒ スタンダード糖質制限食のやり方


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