製薬会社で20年以上、新薬の研究開発に携わった経験をもとに、科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えしています。
糖尿病治療では、日本糖尿病学会や厚生労働省も示しているように、食事療法と運動療法が基本です。
はじめに
SNSの総フォロワー数が700万人を超える人気インフルエンサーの「むめい」さん。
最近かなり痩せたことから、「マンジャロを使ったのでは?」という声が上がっていました。
しかし、むめいさん本人はYouTubeでマンジャロの使用を否定しています。
2025年3月には56kgを超えていた体重が、2026年6月には48.8kgと、約8kgの減量に成功しています。
では、マンジャロを使わずに、どうしてここまで痩せることができたのでしょうか。
むめいさんは1年かけて約8kgも痩せた
むめいさんが急に痩せたように見えたことから、SNSでは「マンジャロを使っているのではないか」という声が出ていました。
マンジャロは2型糖尿病の治療に使われる薬ですが、体重を減らす作用が注目され、ダイエット目的で名前を目にする機会も増えています。
⇒ マンジャロで痩せたとSNSに投稿した芸能人はかまいたち山内
しかし、むめいさんは「使っていない」と否定。
実際には約1年前からダイエットを続け、ようやく40kg台になったと説明しています。
SNSでは、以前の姿と現在の姿が短い期間に並んで表示されるため、「急激に痩せた」ように見えてしまうことがあります。
しかし、むめいさんの場合は、56kgを超えていた時期から48.8kgになるまで約1年。
短期間で一気に体重を落としたわけではなかったのです。
続けていたのはヨーグルトと「16時間食べない」方法
では、その1年間に何をしていたのでしょうか。
むめいさんは、
・1日2食にし16時間空腹の時間をつくる
・昼食をヨーグルト中心にする
などの方法などを続けていたと説明しています。
むめいさんが痩せたのは8時間ダイエット
むめいさんが減量のために行っていた一つの方法は「16時間の絶食時間をつくる」方法。
この方法は「8時間ダイエット」や「16時間断食」とも呼ばれています。
この方法は簡単。
1日のなかに、
・食べない時間を16時間作る
・残りの8時間の中で食事をする
という方法で、時間の設定は人それぞれ自由に決めて良いのです。
その効果や注意点、科学的根拠などは、「8時間ダイエットは本当に痩せる?16時間断食と糖尿病への効果」で紹介しています。
大切なのは、食べない時間をつくることで1日の食事時間が短くなり、結果として食べる量や間食が減りやすくなることです。
むめいさんが痩せたのはヨーグルト
むめいさんは、「昼食をヨーグルト中心にする」、「お菓子をヨーグルトに置き換えることもあった」と話しています。
8時間ダイエットでは、「食生活に取り入れたい食品」として8つの食品を挙げています。
- 卵や脂身の少ない肉
- 乳製品(ヨーグルトやチーズなど)
- ナッツ類
- 豆類
- ベリー類
- りんごやオレンジなどの果物
- 玄米や全粒粉パンなどの穀物
- 緑の葉物野菜
その一つが「ヨーグルト」なのです。
ヨーグルトと糖尿病の関係については、これまで大規模な研究も行われています。
ヨーグルトを食べる人ほど糖尿病になりにくいのかでは、こうした研究結果を紹介しています。
さらに、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌、腸内環境まで考えると、また違った面が見えてきます。
ヨーグルトと腸内細菌が糖尿病にどう関係するのかでは、プロバイオティクスや脳腸相関も含めて詳しく取り上げています。
特に、むめいさんのダイエットで参考になるのは、ヨーグルトを「追加で食べる」のではなく、普段のお菓子などを「ヨーグルトに置き換える」ということです。
また、肥満を防ぐためには満腹感を得やすい、「ベジファーストや大豆ファースト」が良いとされていますが、「ヨーグルトファースト」についても研究されています。
マンジャロを使わずに痩せたことから考えたいこと
今回、むめいさんがわざわざマンジャロについて説明した背景には、それだけマンジャロという名前が一般にも知られるようになったことがあります。
マンジャロは本来、2型糖尿病の治療に使われる薬です。
体重を減らす作用が注目されていますが、誰でも自己判断で使うような「手軽なダイエット薬」ではありません。
マンジャロなどGLP-1関連薬を痩身目的で使うことについては、糖尿病治療薬をダイエット目的で使う問題で別に取り上げています。
むめいさんの場合は、少なくとも本人の説明ではマンジャロではなく、食生活や食べる時間を変え、それを長く続けた結果でした。
まとめ
むめいさんは、約1年間のダイエットを続け、約8kgの減量に成功しました。
SNS上ではマンジャロを使ったのではないかと噂されていましたが、
むめいさんは、
・8時間ダイエット
・ヨーグルト食
を取り入れた食生活を続けていたと説明しています。
もちろん、同じことをすれば誰でも約8kg痩せるわけではありませんが、むめいさんの方法には、糖尿病予防を考えるうえでも参考になる点があります。
・お菓子をヨーグルトに替える
・だらだら食べ続ける時間を短くする
・自分が続けられる方法を見つける
こうした小さな食生活の変更なら、特別な薬を使わなくても今日から始めることができます。
毎日の食事で何を選べば血糖値を上げにくいのかでは、GI値や主食、飲み物など、普段の食生活で変えやすいポイントをまとめていますが、むめいさんのダイエットをきっかけに、「何を食べるか」と「いつ食べるか」の両方を一度見直してみてもよいのではないでしょうか。
最終更新日:2026年9月
【参考記事】
ABEMA TIMES:むめいさん、「マンジャロ」使用疑惑について説明 1年で約8kg減量
ユーチュラ:むめい、マンジャロ使用疑惑を否定 8キロ痩せたダイエット法も紹介











