タピオカは糖尿病に良くない食べ物なのか？
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
若い女性の熱狂的に支持されているタピオカドリンク。
街中では至るところでタピオカドリンク店での行列を見かけ、電車の中でも太いストローを差したタピオカドリンクを持った女性を見かけます、てますが、
日本人女性だけでなく、半数はインバウンドの女性のようです。
タピオカって何だかご存じですか？
血糖値が高い人や糖尿病の人でもタピオカは食べても良いのでしょうか？
タピオカとはなに？
東京や大阪などでは鉄道や地下鉄の駅周辺に確実に1軒はあるといわれているタピオカ屋。
スムージー屋などから業態替えしたケースも多く、
タピオカは大都市だけでなく地方都市でも爆発的なブームになっています。
現在のタピオカブームは実は3回目。
1回目は1990年代の前半いポスト・ティラミスとしてタピオカココナッツミルクが登場したとき。
2回目のブームは、2000年代はじめにタピオカミルクティーが大ヒット。
3回目となる今回のタピオカブームは、2013年にタピオカミルクティー発祥といわれる台中の春水堂が代官山に日本支店を開いたことがキッカケのようです。
今回のタピオカブームでは、1回目や2回目のような透明で小粒タイプのタピオカではなく、大粒で黒いブラックタピオカが特徴です。
タピオカはデンプン
タピオカの原料はキャッサバという南米原産のイモの一種です。
キャッサバの根茎から製造されたデンプンがタピオカなのです。
キャッサのバデンプンがタピオカと呼ばれるのは、
ブラジルの先住民のトゥピ語ではデンプンの製造法がtipi’ókaと言われることの由来しているのです。
デンプンですから、主成分は炭水化物です。炭水化物は体を動かすエネルギー源となります。
炭水化物は、
- 糖質
- 食物繊維
からなっているのですが、
糖質は糖が連結してできているのですが、
その糖の数によって単糖類、少糖類、多糖類に分けられるのですが、
| 糖質 | 糖類 | 単糖類 | ブドウ糖、果糖、ガラクトース など |
| 少糖類 | 砂糖、乳糖、麦芽糖 など | ||
| 多糖類 | デンプン、グリコーゲン など |
タピオカは糖がたくさん結合したデンプンなのです。
糊状にしたタピオカを、容器を回転させながら球状に加工して乾燥させたタピオカ粒を茹で、ミルクティーなどに入れたのがタピオカドリンクなのです。
タピオカは透明～半透明なのですが、今回ブームになっているブラックタピオカはカラメルなどで着色して黒くしてあるのです。
乾燥させたタピオカ粒のカロリーは100g当たり346Kcalもあり、
白米100gの168Kcalより高カロリーです。
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タピオカの糖質量はLサイズで角砂糖50個分
街中のタピオカドリンクの値段は一杯500円ほど。
一日の売上は、300杯なら15万円、500杯なら25万円。
人件費を差し引いても一日10万円以上の利益になるといわれている。
タピオカの原価率は20%？
タピオカドリンクの原料になる乾燥タピオカは、
Amazonで購入すれば 1kgで1,809円。
乾燥タピオカ1kgは水で戻すと3kg以上になり、
ドリンク1杯に入れるタピオカは30ｇ程度なので、単純計算で100杯以上のタピオカが作れるのです。
タピオカ一杯あたり、
- タピオカ粒 10～20円
- 紅茶 5～10円
- ガムシロップ、牛乳
- 容器やストロー
などを計算に入れても1杯あたりの原価率は20％くらいなのです。
タピオカはメチャメチャ糖質が多い
乾燥タピオカからタピオカドリンクを作るには、
- 乾燥タピオカを10時間程度、水に漬ける
- 水で戻したタピオカを砂糖水で茹でる
- 茹でたタピオカを冷水で締めて弾力を出す
- ガムシロップなどに入れて保存
- 注文時にミルクティーなどに入れる
と非常に簡単なのですが、
茹でてから3～4時間を経過すると、
- 乾いて硬くなる（ガムシロップに入れて保存）
- タピオカ同士がくっついてしまう
- タピオカお弾力がなくなる
ということになるので、
良心的なタピオカ屋さんでは一定の時間を超えたタピオカは破棄する
のですが、
「追いガムシロ」といって定期的にガムシロを入れて長持ちさせらるのです。
7月29日に放送されたフジテレビ系「とくダネ！」では、
- Mサイズのタピオカには角砂糖33個分の糖質が含まれる
- Lサイズのタピオカには角砂糖50個分の糖質が含まれる
ことを明らかにしました。
日本と同じようにタピオカがブームになっているタイでは、
NGO団体が、
国内の25店舗のうち23店舗で売られているタピオカミルクティーには世界保健機構（WHO）が推奨する糖分摂取量である25gを大きく超えている、と注意喚起しているそうなのです。
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まとめ
タピオカはデンプンで白米などよりもカロリーです。
タピオカドリンクでは糖質の多いミルクティーなどにいれ、
さらには生クリームやチョコレートをトッピングすることから非常に高糖質の飲み物です。
コーラなどの清涼飲料水や缶コーヒーなどにも多くの糖質が入っています。
タピオカドリンクは非常に糖質の多い飲み物ですから、
血糖値が気になる人はできるだけ控えた方が良さそうです。
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