経済アナリストの森永卓郎さんは、
2025年1月28日午後1時33分に原発不明がんのため自宅で逝去されました。享年67でした。
この記事は、森永卓郎さんがお亡くなりになる前に書いたものですが、
森永卓郎さんが糖尿病と戦った記録として、糖尿病患者の参考になるようにと掲載を続けております。
製薬会社で20年以上、新薬の研究開発に携わった経験をもとに、科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えしています。
糖尿病治療では、日本糖尿病学会や厚生労働省も示しているように、食事療法と運動療法が基本です。
はじめに
経済アナリストの森永卓郎さん(以下敬称略)がライザップのCMに出演することが決定した。
TBSのオールスター感謝祭’15の視聴者投票で選ばれたのです。
ライザップは週2回のトレーニングと糖質制限食による肉体改造プログラムですね。
森永卓郎は糖尿病でインスリン注射が欠かせない、、
糖質制限食が森永卓郎の糖尿病をどう変えるかが非常に興味深いですね。
森永卓郎がライザップに挑戦
先日10月3日の、TBS「オールスター感謝祭’15」の中でライザップ(RIZAP)のコマーシャル出演をめぐって視聴者投票がおこなわれました。
その結果は、
- 森永卓郎(58歳)
- FUJIWARA藤本敏史(44歳)
- 実業家・堀江貴文(42歳)
- マテンロウ・アントニー(25歳)
森永卓郎が、ライザップのCM出演者に選ばれたのです。
森永卓郎は、
- 500万円の賞金
- 2ヶ月間のライザップのトレーニング参加権
をゲットし、医療機関にて健康状態を検査した後に、目標とトレーニング実施期間を決定しました。
コマーシャル出演は2016年1月頃の予定だそうです。
こんな体に変われるのでしょうか?
ライザップに挑戦する森永卓郎のプロファイル
森永卓郎は経済アナリストとして、テレビやラジオ、執筆など幅広く活躍しました。
- 生年月日 : 1957年7月12日
- 出身校 : 東京大学
- 活動先 :
獨協大学経済学部教授
三菱UFJリサーチ&コンサルティング客員研究員 - 研究分野
マクロ経済・計量経済・労働経済・教育計画
森永卓郎はたくさんの著書を執筆していますが、中でも、「年収300万円時代を生き抜く経済学」がベストセラーになりました。
その後には300万円から大幅にダウンした、「緊急版・年収120万円時代-生き抜くための知恵と工夫」も読まれていますね(私も読みましたが、、)。
森永卓郎は超倹約家
「緊急版・年収120万円時代-生き抜くための知恵と工夫」では、
- 自分の節約術
服は安物で十分、食品は賞味期限ぎりぎりの値引き品でいい - 自分の資産運用法
- 田舎礼賛
北海道の田舎へ講演に行ったら、時間つぶしの場所がないが、田舎はいい
などの内容なのですが、自身も本に書いているように非常な倹約家です。
2012年には、テレビ朝日の『いきなり!黄金伝説』の中の好評シリーズ「1か月1万円生活」にも参加しました。
対決者は、お笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇(32才)とAKB河西。
AKB河西は5日目で脱落しましたが、吉村崇と激しい節約バトルを行い、最終的に、
- 森永卓郎の残金 : 2,230円
- 吉村崇の残金 : 2,218円
と、その差は12円で森永卓郎の勝ちでした。
その時に発した名言が、「節約は科学だ!」というひと言で、
「1食数十円の生活を送ってきたから、100円以上の値段のものを買うのが怖くなりました」といっていました。
当時は、
月曜~金曜は東京都内の事務所に寝泊まりし、週末だけ埼玉の自宅へ帰る生活を続けているそうです。
食事は自炊で1,000円/週の倹約生活をしているそうで、食料品の買い出しは月曜の夜8時以降にスーパーに行って、半額処分品の食品を1週間分まとめ買いしていると述べています。
森永卓郎は重度の糖尿病
そんな質素な生活をしてたはずなのですが、
- 平均睡眠時間は2時間半から4時間
- 1日5食
という乱れた生活が続き、2009年に糖尿病と診断されました。
後年の本人インタビューでは、診断時の身長167cmで体重90kg前後の肥満体型。
HbA1cは11.4%、血糖値は400mg/dLを超えていたと振り返っています。
糖尿病が発覚したのは2009年
2009年、足にできた傷がなかなか治らないことから病院を受診し、糖尿病と診断されたそうです。
高血糖が続くと感染症にかかりやすくなったり、神経障害などによって足の傷に気づきにくくなったりすることがあるのです。
詳しく見る ⇒ 糖尿病の初期症状で早期発見を
現在も合併症予防のためにインスリン療法を行っており、
毎月の医療費が1万~1万5,000円もかかり、
「年収300万円時代を生き抜く経済学」や「緊急版・年収120万円時代-生き抜くための知恵と工夫」の著書があるのに、
- 自分が糖尿病になるなんて考えたこともなかった
- 医療費は毎月の固定費で節約できない
- もっと早く病気の怖さや経済的負担が大きいことに気づけばよかった
と悔やしがっているそうです。
その後、森永卓郎はライザップでの食事管理と運動による大幅な減量とともに、血糖コントロールを大きく改善しました。
詳しく読む ⇒ 森永卓郎の糖尿病|発症から改善までの全経過
糖尿病では医療費が馬鹿にならない
医療と生活者の距離を縮める総合医療メディア会社であるOLifeは、最大級の病院検索・薬検索・医療情報サイトなどを運営していますが、
エコノミスト・森永卓郎さんと考える「糖尿病治療の経済学」というサイトを公開しています。
森永卓郎さんと考える「糖尿病治療の経済学」
(残念ながら現在は閉鎖されていますので、改めてご紹介します)
森永卓郎は、
- 医療費が1万~1万5,000円もかかる
- 治療費が足枷になってはいけない
さらに「糖尿病合併症になれば桁違いに医療費が増え、国民全体の負担になると」述べています。
現在、私はインスリン注射による糖尿病治療を行っていますが、ひと月あたり10,000~15,000円ほどの治療費を支払っています。この出費が毎月続くことは、軽い負担ではありません。
患者さんの中には治療費をねん出するために生活を切り詰めたり、先生に治療の中断を申し出たりする人もいるかもしれません。
消費税も8%に上昇し、食費や服代など、さまざまなシーンで「安い方法はないか」と探されている方も多いと思いますが、治療費においてもその法則をあてはめてみることをおススメします。
- 僕もそうだったが、 糖尿病がどんな病気か知らない人は少なくない。
- 血糖値が高いと言われた人は医師に相談して治療を始めた方がいい
と話しています。
糖尿病では医療費が高いとして治療を止めてしまう人が多いのですが、勝手に治療を止めてしまうととんでもない事になるのです。
詳しく見る ⇒ 糖尿病では治療を止めるととんでもない事になる
ライザップの食事療法は厳しい糖質制限食
ライザップの利用者は若い人が対象かと思ったら、
「これまでに60歳以上の高齢の方にもご利用いただいており、健康数値の改善を確認しております」
と述べており、58歳の森永卓郎のように中高年者も多いそうなのです。
ライザップの売り文句は、「結果にコミットする」という挑戦的な文言ですね。
コミット(commit)とは確約するという意味ですから、「目指す身体に向け、肉体の改造を確約する」と明言し約束していることになります。
ライザップのメニューは、
- 筋力トレーニング
- 食事療法
の2本立てです。
筋力トレーニングで基礎代謝を上げ、食事療法で減量するというやり方のようですね。
詳しく見る ⇒ ライザップのプログラム
ライザップはマンツーマントレーニング
ライザップのトレーニングは、完全個室でマンツーマントレーニングで、周りを気にしなくてもできるそうです。
効率の良いトレーニングをやることで、
- 1回50分
- 週2回
でも充分なんだそうです。
詳しく見る ⇒ ライザップのプログラム
その人の目的に合わせたマンツーマントレーニングで、各人に専属のトレーナーがついて、その人その人の目的や体の状態に合わせたトレーニングメニューを組み立てるのだそうです。
これによって、無理することなく、無駄なく、効果的に ボディメイクができるのだそうです。
ライザップの食事は厳しい糖質制限
ライザップの食事療法はかなり厳密のようです。
以前に、このサイトでも紹介しましたが、
6月3日に、おじゃマップで、「ライザップの食事法NGメニュー!社長の秘密も公開」
で放映されました。
詳しく見る ⇒ ライザップの食事法は糖尿病にもいい
当時のライザップでは、糖質を厳しく制限する食事管理が行われていました。
- タマゴやベーコンなどはOK
- ご飯・パン・麺など糖質の多い食品は完全に控える
- 食品によっては乳製品や果物も控える
毎日の食べた食事内容を自分のトレーナーに報告しなければならないようです。
書き込みに、
「お通夜で出されたお寿司をつまんだと報告したら、ご飯は食べてはいけない!と叱られて、通夜の席で寿司のご飯だけを残せるかと腹が立った!!」とありました、、、。
ライザップのサイトには推奨する低糖質レシピが出ていましたが、糖質以外は何でもOKのようで、こんなのを食べて良いのというものばかりでしたね。
詳しく見る ⇒ ライザップのメニュー
糖質を控えると食後血糖値が抑えられる
糖尿病や糖尿病予備軍で重要なことは「食後高血糖を抑える」ことです。
グルコーススパイクともいわれる食後高血糖は、
・膵臓を疲れさせる
・血管を傷つける
ということで、糖尿病を悪化させる大きな要因なのです。
👉 健康診断では分からない食後高血糖(グルコーススパイク)とは
食後に血糖値を上げる栄養素は糖質(炭水化物)です。
ですから、
食後高血糖を抑える簡単な方法の一つは、糖質の摂取量を調整(少なく)することなのです。
ご飯、パン、麺など糖質の多い食品の量を調整すると、食後血糖値を抑えやすくなります。
詳しく見る ⇒ 糖尿病の食事法は糖質制限がベストです
まとめ
ライザップの食事療法は、完全に糖質を制限する厳格な糖質制限です。
ライザップではトレーナーが逐一チェックするので異常は見つけられるのでしょうが、
素人判断で「厳格な糖質制限」をおこなうことは危険が伴うこともあるし、
血糖低下薬を服用しているような糖尿病患者では低血糖で命の危険もあるのです。
しかし、糖質制限は、
朝食のパンを半分にする
- 夕食のご飯を半分にする
という、主食(炭水化物)の量を無理のない範囲で調整する方法でも効果があるのです。
森永卓郎はその後、ライザップの食事管理と運動によって約20kg減量し、糖尿病の血糖コントロールも大きく改善しています。
詳しく見る ⇒ 森永卓郎がライザップで激やせ
森永卓郎は数カ月で20kgという減量に成功していますが、
糖尿病の改善は「数カ月だけ頑張れば終わり」というものでは有りませんので、
無理のない範囲での糖質制限をお薦めします。
最終更新日:2026年9月

















