製薬会社で20年以上、新薬の研究開発に携わった経験をもとに、科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えしています。
糖尿病治療では、日本糖尿病学会や厚生労働省も示しているように、食事療法と運動療法が基本です。
はじめに
「むめいさんが激ヤセしたのは8時間ダイエットだった」ということで、再び8時間ダイエットが注目されています。
「8時間以内なら好きなものを好きなだけ食べても太らない」
これは本当なのか、、、
そんな夢のようなダイエット法を、テレビ番組で体を張って検証したのがお笑い芸人のチャンカワイさん(以下敬称略)です。
チャンカワイさんは『それって!?実際どうなの課』で、
・カツ丼
・ラーメン
・チャーハン
・カレー
・ハンバーグ
などを8時間以内に食べ、体重がどうなるのかを検証しました。
8時間ダイエットでは、8時間以内なら何をどれだけ食べても太らないのでしょうか。。
チャンカワイが挑戦した「8時間ダイエット」での爆食い
チャンカワイが挑戦した8時間ダイエットとはどんなダイエット法なのかを簡単に説明します。
8時間ダイエットとは?
8時間ダイエットとは、2012年にアメリカの作家デヴィッド・ジンチェンコ氏が著書『The 8-Hour Diet』を出版し、世界的大ブームとなりました。
8時間ダイエットとは、
・1日の食事を8時間以内に収める
・8時間以内なら好きなものを食べる
・残りの16時間は食べない(水分摂取だけ)
という方法で、
8時間ダイエットの特徴は、「1日のうち何時間食べているのか」に注目したダイエット法で、
食事では、肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質、野菜、乳製品などを組み合わせやバランスを考えるよう指示されています。
チャンカワイが8時間ダイエットに挑戦した結果は
8時間ダイエットでは「8時間以内なら何を食べても良い」ということから、「8時間以内なら好きなものを好きなだけ食べても太らない」と解釈されているようです。
そんなことで、チャンカワイは8時間ダイエットで「8時間以内の爆食い」に挑戦したのです。
チャンカワイは8時間ダイエットの爆食いに3回挑戦しています。
2021年4月14日の第一回目の挑戦では、
1日目だけでも、
・カツ丼
・ラーメンとチャーハン
・ポテトチップスとオレンジジュース
・バターチキンカレー
・ピザトースト
・ハンバーグ
など、総重量約2.6kg、約6,000kcalを食べています。
一般的なダイエットとは正反対ともいえる食べ方で、
2日目:約2kg、4500kcalを摂取
3日目:8品約4500kcalを摂取
3日間で合計29品、総重量約6kg、総摂取カロリー約15000kcalを食べ尽くしたのです。
そして注目の体重は、初日から比べて+0.2kgに収まるというなかなかショッキングな結果。
2023年1月の2回目の検証でも3日間、8時間以内に好きなものを次々と食べ、
2024年3月の最後の検証でも、初日だけで総重量約2.6kg、およそ5,800kcalを8時間以内に食べています。
3回の結果は、
| 回数 | 放送日 | 主な検証内容 | 体重の変化 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2021年 4月14日 |
カツ丼、カツカレー、ナポリタンなどの好物を、 毎日約4,000~5,000kcal摂取 |
+0.2kg |
| 第2回 | 2023年 1月4日 |
お餅、ピザ、ハンバーグ、ケーキなど 高カロリーのメニューを8時間以内に食べる |
±0kg |
| 第3回 ザ・ファイナル |
2024年 3月20日 |
過去の企画に登場した30種類の食材から、 食べたいものを8時間以内に好きなだけ食べる |
-0.5kg |
番組では、「8時間以内ならたくさん食べても太りにくいのではないか」という内容が大きな話題になりました。
意外な結果ですね。3日間、2kg、5,000kcalを食べても太らないというのは、、
食事をとる時間帯を一定時間に制限する「時間制限食(Time-Restricted Eating:TRE)」として、体重や血糖値などへの影響が研究されています。
8時間ダイエットは本当に痩せる?16時間断食と糖尿病への効果では、2型糖尿病患者を対象にした研究も含め、8時間ダイエットの科学的根拠を詳しく紹介しています。
8時間ダイエットでも食べ過ぎは良くない
8時間ダイエットは、「8時間以内なら何を食べても自由」と紹介されることが多いですが、
8時間ダイエットで注目したいのは、「何を食べても大丈夫」という部分ではなく、「1日の中で食べる時間を区切る」という考え方です。
朝から夜遅くまで食べ続ければ、それだけ食事や間食の機会も増えますが、一方、食べる時間を8時間程度に区切れば、夜食やだらだらと食べる時間を減らしやすくなります。
実際の研究でも、時間制限食によって結果的に1日の摂取エネルギーが減り、体重や血糖管理に良い変化がみられる可能性が報告されています。
具体的には、「自然と食べる量が減った」と報告されています。
体重は、「食べた量」と「消費した量」のバランスで変化します。
今回のチャンカワイの場合は3日間の実験でしたので爆食いをしても+200g~ー500gの範囲に留まりましたが、長く続けば、消費できなかった糖は脂肪細胞に蓄積され肥満することは間違いがないことなのです。
むめいさんのように8時間ダイエットをきちんとやれば減量できる
インフルエンサーのむめいさん。
最近、激ヤセしたことからマンジャロを使ったのではないかと噂されましたが、8時間ダイエットを実践したとInstagramで告白しています。
👉 むめいさんはマンジャロを使わずにどうして痩せられたのか?
・1日2食にして16時間食べない時間をつくり、
・ヨーグルトを取り入れ、
「お菓子をヨーグルトに置き換えた」と説明しています。
原典の「8時間ダイエット」でも、「16時間の絶食時間を設けること」と共に「バランスの良い食事」を摂るようにと述べているのです。
まとめ
チャンカワイさんが実践した「8時間の爆食い」は「8時間ダイエット」とは異なるもののようです。
8時間ダイエットの基本は、「8時間以内なら好きなものを好きなだけ食べて良い」ということではなく、「食べるのは8時間以内で」ということで、「食べない時間を設ける」ということなのです。
約6,000kcalを食べた日まであり、それでも翌朝の体重が番組の予想とは違う動きをしたため、非常に面白いテレビ企画になりました。
バラエティー番組であり、チャンカワイの爆食の努力には敬服しますが、正しい8時間ダイエットを理解しておこなえば、むめいさんや菊地亜美さんのように減量できることは確実なのです。
#糖尿病治療中の人では、血糖低下薬を飲みながら8時間ダイエットや16時間断食をおこなうと、低血糖症を引き起こす危険があるので必ず主治医に相談してください。
最終更新日:2026年9月
【参考記事】
中京テレビ『それって!?実際どうなの課』2021年4月14日放送
マイナビニュース:チャンカワイ、“8時間ダイエット”で食べまくり…翌日「ウソやろ!?」
中京テレビ『それって!?実際どうなの課』2024年3月20日放送













