バナナ酢は糖尿病に効果があるのか
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
健康雑誌「壮快6月号」の特集は「バナナ」。
バナナ酢で血糖値が下がった!とのことです。
バナナ酢の糖尿病の効果とは、、、
糖尿病に効果があるバナナ酢とは
健康雑誌、壮快の6月号の特集はバナナです。
表紙に、
バナナ酢で30kgやせた!血糖値、血圧、中性脂肪が下がった
との見出しです。
バナナの糖尿病への効果はこのサイトでもお知らせしましたが、バナナ酢というのは私は初めて聞きましたが、ご存じでしたか?
本文を読んでみますと、
Aさん(60代・女性)
Aさんは、糖尿病で血糖値が高めでした。
バナナ酢を飲み続けたところ、1年後には血糖値もしだいに降下。ついには基準値ないに下がり、安定するようになりました。
と書かれています。
その他にも、
- 血圧が下がった
- 便秘が解消した
- シミが消えた
と、バナナ酢の効果がたくさん書かれています。
バナナ酢の作り方
そのバナナ酢の作り方ですが、
材料
- バナナ 100g (1本半)
- 醸造酢 200ml
- 黒砂糖 100g
作り方
- バナナの皮を剝いて2cmの輪切りにする
- 広口瓶にバナナ、酢、黒砂糖を入れる
- 電子レンジで30秒~40秒、加熱
- 蓋をして常温で保存
といたって簡単で、
翌日から飲め、常温で1年間は保存できるが気温が高いときには冷蔵庫に保存する、と至って簡単です。
飲み方
朝昼晩の食事前に「大さじ1杯」を飲むのが基本。
そのまま飲んでも、水や炭酸で割っても、ヨーグルトなどにかけても良いそうです。
バナナは2週間後くらいに取り出し、レンジで加熱すればバナナジャムになるそうです。
詳しく見る ⇒ 村上祥子ホームページ(http://www.murakami-s.jp/)
なお、「バナナ酢」は料理研究家の村上祥子氏が開発したもので、(株)ムラカミアソシエーツが商標登録しているそうです。
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バナナ酢の糖尿病に対する効果
バナナは糖尿病に良い食べ物であることはこのブログでもお知らせしました。
詳しく見る ⇒ バナナは血糖値を下げるのか?
詳しくは表記の頁に詳しく書いたのですが、
バナナは、
- 食物繊維が多くGI値が低い
- オリゴ糖が多く含まれ善玉菌を増やす
- カリウムが多くインスリンの働きを助ける
- ビタミンやミネラルが多い
など、糖尿病には適した食べ物なのです。
オリゴ糖は多糖類であるためブドウ糖に分解されにくく、血糖値を上げにくい糖です。さらに、分解されずに大腸まで届くと善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整える作用が期待できるのです。
バナナ酢の効果はバナナと酢の相乗効果
壮快の中で、村上祥子氏はバナナ酢の効果について、
バナナには、疲労回復、便秘予防など様々な健康効果があります。一方、お酢にも披露会副効果や、肥満解消に役立つ代謝(体内での物質の入れ替わり)促進作用、血流改善作用など、多くの効能があると分かっています。
バナナ酢の場合、これらの優れて食品の組み合わせが、さらに素晴らしい相乗効果を生み出すのです。
と述べています。
酢とバナナが組み合わさることによって、
- クエン酸サイクルがより活性化され、
- エネルギー代謝や基礎代謝が高まり、
- 体内の余分な脂肪が消費される
ということで、
肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病が改善できる
と述べています。
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バナナ酢の効果
ネットで検索すると、バナナ酢の効果についての書き込みがたくさん有ります。
特に、バナナ酢には「ダイエット効果」があるようで、「バナナ酢で痩せた」という記載が多いようです。
私はバナナ酢を試したことがないので分かりませんが、バナナ酢で充分にバナナの健康効果が得られているのかが心配です。
- バナナ酢200ccにはバナナが1.5本
- 朝昼晩に大さじ2杯を飲む(1日に90cc)
ということですと、「1日に0.7本分のバナナのエキス」を摂取していることになります。
バナナの糖尿病に対する健康効果は上にも書きましたように、
- 食物繊維
- オリゴ糖
- カリウム
- ミネラルやビタミン
の摂取ですが、「1日に0.7本分のバナナのエキス」でバナナの健康効果を十分に発揮できるだけのバナナの量を摂取しているのか?が一寸心配になるのです。
バナナの量は少なくても、村上祥子氏が言われるように、「優れて食品の組み合わせが、さらに素晴らしい相乗効果」を発揮するのでしょか?
試してみるしかありませんね、、
バナナ酢には黒糖の効果もプラス
優れて食品の組み合わせがによる相乗効果という点では、バナナ酢の黒砂糖(黒糖)を忘れてはいけません。
黒糖とは、サトウキビの搾り汁を加熱し、濃縮して固めたものですが、カルシウム、鉄分、リン、ナトリウム、カリウム、グネシウムなどのミネラルやビタミンが非常に豊富に含まれています。
さらに、黒糖は、ラフィノースといわれる天然オリゴ糖も含まれています。
オリゴ糖はバナナにも含まれ、腸内環境を整える働きがあり、老廃物の排泄を促したり、美肌効果も期待できますが、最近の研究では免疫力を高める作用もあるといわれています。
さらに、黒糖にはフェニルグルコシドやオフタコサノールも含まれます。
フェニルグルコシドは、糖分の吸収抑制により血糖値の上昇を抑えたり、過剰な糖分の排出促進作用などが期待されます。
オフタコサノールには、肥満の原因である、中性脂肪や悪玉コレステロールの抑制する効果があり、フェニルグルコシドの効果と相まって体脂肪減少の働きをすると思われます。
バナナ酢の健康効果は、バナナ、酢、黒糖の相乗効果
のようです。
バナナの糖尿病に対する健康効果を期待するのであれば、バナナ酢の他にもバナナを食べた方が良いかも知れませんね。
残る疑問は、
バナナは血糖値を上げるのか?
実際にバナナを食べた後に血糖値の変化を調べてみました。
詳しく見る ⇒ 14日目のフリースタイルリブレ:バナナは血糖値を上げるのか
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