認知症にならない18の方法の1つは糖尿病にならないこと

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。

 

はじめに

糖尿病の人は認知症になりやすいことは多くの研究で明らかにされています。

このサイトでも、

糖尿病では認知症(痴呆)になりやすい

HbA1cが高いと認知症のリスクが高い

血糖値が高いと認知症になる可能性が高い

など、糖尿病と認知症については多くの論文を紹介してきました。

 

昨年暮れに、

脳寿命を延ばす― 認知症にならない18の方法

という本が出版されましたが、

認知症の最大の敵は糖尿病だというのです。

そして、

糖尿病になると認知症のリスクが2倍も上がるというのです。

 

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糖尿病は認知症のリスクを上げる

昨年12月に順天堂大学の名誉教授でアルツハイマー病研究の権威である新井平伊医師が、

 「脳寿命を延ばす― 認知症にならない18の方法」

という本を出版しました。

 

 

認知症にならないために、

  • 脳トレよりトランプや麻雀をする
  • 毎日の飲酒を止める
  • 有酸素運動を週に3回30分におこなう

など18の方法を薦めていますが、

認知症の最大の敵は糖尿病だというのです。

 

 

新井医師は本の中で、

糖尿病では認知症に2倍なりやすい

というデータも示していますが、

生活習慣病の中でも人生を大きく左右する最大の曲者が糖尿病だと述べています。

 

糖尿病と認知症の関係については、

糖尿病になると細胞が糖をうまく取り込めなくなり血液中に糖があふれてしまうのですが、

脳の神経細胞も糖をうまく吸収できなくなって機能不全に陥ってしまい、

脳の神経ネットワークもガス欠状態になって脳細胞がダメージを受けてしまう

からだと解説しています。

 


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糖尿病ではアルツハイマーのリスクが2倍

認知症には、

  • 脳血管性認知症
  • アルツハイマー型認知症
  • レビー小体型認知症

などがあるのですが、

糖尿病は、脳血管性認知症もアルツハイマー型認知症のリスクも高くなるのです。

 

大阪大学医学部の森下竜一氏は、

「アルツハイマーは脳の老尿病だった」

と言う本を出版しています。

 

アルツハイマーや認知症と血糖値が高い関係

 

糖尿病ではアルツハイマーのリスクが2倍になることがわかっており、

アルツハイマー病は脳の糖尿病だとも言われているのです。

 

アルツハイマー病では脳の神経細胞が死んでいくことにより認知症が引き起こされるのですが、

アルツハイマー病の患者の脳では「アミロイドβ」という蛋白質が神経細胞に蓄積され「老人斑」といわれるシミが見られるのです。

このシミを作っているアミロイドβは脳神経細胞を障害し、最終的には脳細胞が死滅させてしまうのです。

 

血糖値が上がれば血糖値を下げる働きがあるインスリンが分泌されるのですが、糖尿病ではインスリンの働きが悪くなったり、インスリンの分泌が低下してしまいます。

インスリンには血糖値を下げる作用と供に、アミロイドβを分解する作用もあり、インスリンの働きが悪くなったりインスリンの分泌が低下したりすると脳神経細胞にアミロイドβが沈着し、アルツハイマー病を引き起こすのではないかと考えられているのです。

 

 

また、炭水化物の摂りすぎにより血糖値が上がり、脳内がインスリン過剰になることがアルツハイマー病を招く原因だとする考えもあるようです。

   くわしく見る ⇒ 糖尿病と認知症の関係

 

いずれにしても、糖尿病では認知症のリスクが上がることは間違いないようで、

特に糖尿病の女性は認知症になりやすいことも多くの疫学調査で明らかになっているのです。

 


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まとめ

糖尿病では特に自覚症状もないことから軽視されることが多いのですが、

糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの副作用が怖いのです。

さらに、認知症は脳の糖尿病とも言われるほど糖尿病と密接な関係に有り、

糖尿病では認知症のリスクが2倍も高くなるのです。

 

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