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    Categories: 糖尿病とED糖尿病の合併症

糖尿病ではEDが多い|日本性機能学会

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

1998年に行われた調査では、日本人の成人男性の4人に1人は充分な勃起が得られず、

  • 時々性交ができない中等度ED
  • 勃起しないため常に性交ができない完全ED

だといわれており、

  • たまにできない軽度ED

を含めると成人男性の半数がEDに悩んでいるといわれています。

 

日本性機能学会と日本泌尿器科学会は今年の2月に、

ED診療ガイドライン

を改訂しました。

<p>EDの原因として12の項目を挙げていますが、

  1. 加齢
  2. 糖尿病
  3. 肥満と運動不足

がベスト3に挙げられています。

そして、EDは糖尿病の初期症状だとも言われていますが、

大丈夫ですか?

 

 

日本性機能学会はED診療ガイドラインを改訂

日本性機能学会と日本泌尿器科学会は、

「ED診療ガイドライン第3版」

を2018年2月2日に日本性機能学会の公式サイトで公開しました。

 

ED診療ガイドラインは2012年に第2版が刊行されたが、6年ぶりに改訂されました。

 

詳しく見る ⇒ 日本性機能学会・ED診療ガイドライン第3版

 

ED診療ガイドライン第3版では、

  1. EDの疫学
  2. EDの診断
  3. EDの治療

を網羅するガイドラインで、ED診療のスタンダードとなるものです。

 

今回改訂された第三版では、クリニカルクエスチョン(CQ)方式の記述も採用され、

  • 糖尿病によるED
  • 肥満によるED

によるEDについても詳しく書かれているので紹介しましょう。

 


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EDの原因は糖尿病であることが多い

EDとはErectile Dysfunctionの略で、

日本語では、

  • 勃起障害
  • 勃起不全

といわれます。

 

EDとは、

陰茎が完全に勃起ができない状態

と思われがちですが、

  1. 勃起に時間がかかる
  2. 勃起しても途中で萎えてしまう
  3. 満足のいく性交ができない

という状態もEDなのです。

 

日本性機能学会では、

性交時に十分な勃起やその維持ができずに満足な性交が行えない状態

と定義しています。

 

EDのセルフチェック

日本性機能学会では、

国際勃起機能スコアに基づく質問票によりED度を6段階で自己診断するセルフチェックを定めています。

EDのセルフチェック ⇒ バイエル薬品

 

日本性機能学会によれば、

EDの有病率は研究により差があるとしながらも、

加齢により上昇することは共通しているとして、

 

各年齢層における

  • 中等度ED(時々性交ができない)
  • 完全ED(勃起しないため常に性交ができない)

の割合は、

  • 40歳未満 : 1~10%未満
  • 40歳代  : 2~15%
  • 50歳代  : 15~25%
  • 60歳代  : 20~40%
  • 70歳以上 : 50~100%

だとしています。

 

 

日本性機能学会では、

EDの危険因子として、

  1. 加齢
  2. 糖尿病
  3. 肥満と運動不足
  4. 心血管疾患および高血圧
  5. 喫煙
  6. テストステロン低下

や、慢性腎臓病と下部尿路症状、神経疾患、など12項目を挙げていますが、

糖尿病は加齢に次いでEDの原因として2番目に挙げられているのです。

 


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糖尿病ではED率が高い

 日本人とアメリカ人を対象とした疫学調査では、

日本人もアメリカ人でも加齢とともにED率が上昇していたが、

日本人のほうが加齢に伴う性機能の低下が激しく、

70歳代では71%が中等度ないし完全EDであった

と報告されているのですが、

 

日本性機能学会では、

  1. 糖尿病男性の35~90%でEDになる
  2. 糖尿病では糖尿病でない男性より10~15年早くEDになる

と報告しています。

 

糖尿病ではED率が3.5倍も高いのです。

 

どうして糖尿病ではEDになるのかについては、

糖尿病ではEDが多い

でも詳しく書きましたが、

 

糖尿病におけるEDでは、

  • 血糖管理の不良
  • 年齢
  • 糖尿病罹病期間
  • 末梢神経障害
  • BMI

などがED発生に大きく関係しているのです。

 

すなわち、

糖尿病の合併症である末梢神経障害がEDの発生に関与している

ということなのです。

 

高血糖による血管障害が、

  • 陰茎海綿体へ血液が流入しない
  • 勃起神経が正常に働かない

ということを引き起こして勃起がうまくいかなくなってしまうのです。

 

そして、診療ガイドラインには、

糖尿病の罹病期間がEDの重症化に関連している

と記載されています。

 

すなわち、

糖尿病の期間が長いほどEDは重症

だということです。

 

糖尿病のEDではバイアグラが効かない

日本性機能学会のED診療ガイドラインでは、

食事療法、運動療法、喫煙に対する禁煙指導を勃起機能改善のために行うことを強く推奨する

としているのですが、

 

困ったことに、

糖尿病のEDではED治療薬の効果がない

というのです。

 

陰茎が勃起するためには、

  1. 中枢に性的機能が伝わる
  2. 中枢から陰茎動脈に拡張のシグナルが送られる
  3. 陰茎動脈が拡張する
  4. 陰茎海綿体に血液が充満する

という過程を経るのですが、

 

糖尿病のEDでは神経や血管に原因があるために、

陰茎海綿体に血液を充満させる働きのあるバイアグラは効果が不充分

だというのです。

  詳しく読む ⇒ 糖尿病のEDではバイアグラが効かない

 

 

海外の調査では、

糖尿病患者の多くでEDが糖尿病の初発症状であった

と報告されています。

 

このブログでも、

EDは糖尿病による動脈硬化の前兆だとお話ししました。

 

糖尿病は血管の病気なのです。

高血糖により血管壁が傷害されてさまざまな合併症が発生する、これが糖尿病なのです。

 

傷害された血管壁を元に戻すことはできません

糖尿病の予防は食事療法と運動療法です。

 

あなたに合った、スタンダードな糖質制限を始めて下さい。

 

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