乳製品は糖尿病を予防する

 乳製品は糖尿病に良いと言うことをご存じですか?

  • 乳製品は糖尿病のリスクを低下させる
  • 乳製品は死亡率を4割低下させる

という研究成果があるのです。

乳製品は糖尿病を予防する

先日は、卵を1週間に4個を食べると糖尿病を予防するという研究成績をご紹介しました。

⇒ 卵は糖尿病のリスクを下げる

今回は、1日1杯の牛乳が糖尿病リスクを下げるという研究成績をご紹介します。 

乳製品は糖尿病を予防する

この研究成績は、スウェーデン・ルンド大学のウルリーカ エリクソン教授らが、American Journal of Clinical Nutritionに発表したものです。

Food sources of fat may clarify the inconsistent role of dietary fat intake for incidence of type 2 

Conclusions: Decreased T2D risk at high intake of high- but not of low-fat dairy products suggests that dairy fat partly could have contributed to previously observed protective associations between dairy intake and T2D. Meat intake was associated with increased risk independently of the fat content.

先日の卵もそうでしたが、牛乳やチーズなどの乳製品は脂肪分がたくさん含まれて、カロリーも多いことから、糖尿病には良くないように思われるのですが、実は糖尿病の予防効果があるというのです。

スウェーデンのルンド大学のウルリーカ エリクソン教授らは、45歳~74歳の健康な成人2万6,930人食事データを収集し、14年間に亘って追跡したのです。

その結果、

14年間の間に、2,860人が2型糖尿病を発症したのですが、

牛乳やヨーグルトなどの高脂肪の発酵乳製品をもっとも多く摂取していた群では、もっとも少なく摂取していた群に比べ、2型糖尿病の発症リスクが23%低かった

という結果が得られたのです。

さらに、高脂肪乳製品や低脂肪乳製品などの食品ごとの摂取量を詳細に分類し、2型糖尿病リスクを比較しところ、

乳製品の摂取量は週に5サービング程度が最適

だったそうです。

1サービングは、コップ1杯(200mL)の牛乳、ヨーグルト(200g)、チーズ40gに相当しますので、

1日に摂取する目安は、

  • コップ1杯の牛乳
  • 200gのヨーグルト
  • チーズ40g

ですから、ごく普通の量です。

乳製品以外の食品については、

  • 肉の摂取量が多い人では糖尿病の発症リスクが上昇
  • バターは飽和脂肪酸が多血中のコレステロール値が上昇

ということで、乳製品でもバターの摂りすぎは良くないと言うことです。

脂身の多い肉などに含まれるコレステロールや飽和脂肪酸を多く摂取すると、2型糖尿病リスクが上昇するが、動物性脂肪でも乳製品に含まれる脂肪分は糖尿病リスクを低下させるのですね。

研究を統括したエリクソン教授は、

牛乳を発酵させたヨーグルトやチーズにはカルシウム、ビタミンA、B、ラクトフェリンなどが豊富に含まれるていますが、「乳製品には糖尿病リスクを低下させる成分が含まれている可能性がある」と指摘しています。

乳製品は糖尿病を防ぐ


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乳製品は死亡率を4割低下させる

「乳製品は糖尿病のリスクを下げる」という情報に加えて、血糖値が気になるあなたにはもっと朗報があるのです。

乳製品は死亡率を40%も低下させる

というのです。

乳製品は死亡率を低下させる

この研究は、オーストラリアのモナッシュ大学における成果です。

Optimal dairy intake is predicated on total, cardiovascular, and stroke mortalities in a Taiwanese cohort.
METHODS:

CONCLUSION:
In a Chinese food culture, a dairy foods intake in adults up to 7 times a week does not increase mortality and may have favorable effects on stroke.

Journal of the American College of Nutrition 2014;33(6):426

この研究では、伝統的にあまり乳製品をたくさん摂る習慣がない台湾で行われたのですが、このような乳製品に馴染みの少ない地域においても乳製品を毎日少量でも摂ることにより、心臓病や脳卒中のリスクを減らし心臓血管系での死亡を抑制し、死亡率を低下させるというのです。

この研究では、台湾でおこなわれ、成人の男女(19~64歳)、3,810人が参加して行われました。

台湾では牛乳やヨーグルトなどの乳製品を日常的に食べる習慣はなく、参加した男性の30%、女性の22%は日常的に乳製品を食べる習慣がなかったそうですが、良く食べる群と、食べない群に分けて比較したところ、

  • 乳製品を週3~7回食べていた群では食べない群より死亡率が39%も低い
  • 乳製品を良く食べる群では、食べない群より、血圧、BMIが高く、体脂肪も多い傾向があった

のだそうです。

台湾でも、癌と心血管疾患が主要な死亡原因となっているのですが、研究を統括したマーク ウォルクヴィスト教授は、

  • 乳製品では健康に不可欠な栄養素を幅広く摂取できる
  • 1日1回程度の摂取でも乳製品摂取の効果を十分に得られる

と述べています。

これらの研究成果について、イギリス糖尿病学会では、

「乳製品の脂肪は動物性脂肪と異なり2型糖尿病の予防に役立つ可能性がある」

と、先に紹介したスウェーデン・ルンド大学のウルリーカ エリクソン教授らの仮説を支持する見解を述べています。

しかし、注意すべきことは、

  1. 乳製品はカロリーが高い
  2. 乳製品の過剰摂取は肥満の原因

ですから、 少しずつ毎日摂ること が重要なんですね。

糖尿病の予防の基本は、「栄養バランスの良い食事」で、塩分、飽和脂肪酸、糖分の過剰摂取は、糖尿病への道を加速させるので要注意です。

 


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