今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。
はじめに
糖尿病の新規の患者数が減少しているそうです。
増加傾向にあった糖尿病の患者数が2009年から35%も減少したのだそうです。
増加していた患者数が減少に転じた理由として、
糖尿病の予防対策が効を奏したと考えられるそうです。
しかし、これはアメリカでの調査結果、、、
あなたはどんな糖尿病予防対策をしていますか?
今日発売された週刊文春の特集は、
でしたが、「10の鉄則」知っていますか?
アメリカでは糖尿病予防対策で35%も患者が減少している
アメリカは糖尿病大国でも知られていますが、
糖尿病の新規の患者数が減少し、増加傾向にあった糖尿病の患者数も2009年から35%も減少していることが分かりました。
New directions in incidence and prevalence of diagnosed diabetes in the USA
詳しく見る ⇒ 原著論文
この調査は、米疾病対策センターが、
1980~2017年の全アメリカ健康調査のデータを分析したもので、
- 増加傾向にあった糖尿病の新規診断数が2009年をピークに減少に転じた
- 過去8年間は糖尿病の有病率が横ばいで推移している
ということが分かったというのです。
2008年には170万例だった糖尿病の新規診断数が2017年に130万例と35%も減少してることが判明したのです。
糖尿病患者の減少は予防対策
研究グループは、
新規診断率が低下した原因や糖尿病の有病率の上昇が止まった原因は不明だとしながら、
- 糖尿病予防の取り組み
- 糖尿病に対する意識の高まり
が影響したのではないかとして、
科学的に効果が証明された糖尿病の予防プログラムをの重要性が立証されたと述べています。
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糖尿病お予防のための10鉄則
このように、糖尿病では予防が最も重要なのですが、
昨日発売された週間文春の6月13日号の特集では、
と、糖尿病の予防対策でおこなうべき「10の鉄則」を挙げていました。
詳しいことは週刊文春を購入していただくとして、
特集の概要を紹介します。
記事では、
- 糖尿病で怖いのは高血糖による血管のダメージ
- 糖尿病患者の平均寿命は10年も短い
などの糖尿病の怖さを説明していましたが、
こんなことはあなたは充分ご存じのことでしょう。
さて一番気になるのは、
「高血糖にならないための10の鉄則」
なのですが、
- 野菜ファースト
- 早食いの禁止
- 朝食は必ず食べる
- 炭水化物の制限は適切に
- 夕食が遅くなるときには2回に分ける
- いも類・ブドウ・バナナ・柿は要注意
- 1日1万歩より1週間で7万歩を目指す
- 自分の「血糖値リスク」を正しく認識する
- 食後に体を動かす習慣をつける
- 歯周病の人は糖尿病をチェック
というものです。
しかし、
血糖値に気を付けているあなたならご存じのことばかりです。
野菜から先に食べるのは食後高血糖にならないために有効ですし、
早食いの禁止や朝食を食べることについてもこのサイトでお話ししました。
糖質ゼロや主食を食べないという極端な糖質制限派体調を崩す原因になりますし、
野菜が良いといってもイモなどには炭水化物が多いのです。
運動についても無理する必要は無く、
食後の軽いウオーキングなども食後高血糖を防ぐには有効なのです。
さらに、歯周病は糖尿病の原因や悪化させますし、歯周病を治すと血糖値が下がることも知られています。 糖尿病患者では歯周病の人が多いのです。
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検診では分からない食後高血糖
どんな「鉄則」なのかと思って興味深く読んだのですが、
もうどれもいわれていることばかりで「なぁ~んだ、、、」というような鉄則でしたが、
私は、
タイトルの下に書かれている「検診では分からない食後高血糖」が一番大事なことだと思いました。
グルコーススパイクといわれる食後高血糖なのですが、
これは健康診断では分からないのです。
食後に急激に血糖値が上がるのがグルコーススパイクといわれる食後高血糖なのですが、
次の食事の時には元に戻ってしまいますから、
健康診断での空腹時血糖値で異常は見られないのです。
フリースタイルリブレで血糖値を測定した話は何回かご紹介しましたが、
血糖値が気になる方は是非ともフリースタイルリブレで自分の食後血糖値を測定し、
- 何を食べれば食後高血糖になるのか
- どうすれば食後高血糖を防ぐことができるのか
を知ることが最も糖尿病の予防に有効だと思います。
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まとめ
アメリカは糖尿病大国として知られていますが、
そのアメリカで糖尿病の患者が減少していることが明らかになりました。
糖尿病患者が減少した理由は、
糖尿病の予防対策だったそうなのです。
週刊文春による「高血糖にならないための10の鉄則」は既にあなたも充分ご存じのことばかりですが、
これらの糖尿病予防対策をおこなうことが糖尿病にならないための鉄則なのです。
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