EDといえばかつては40歳代や50歳代の男性のがなる病気でしたが、
最近は20歳代や30歳代の若者のEDが増えているというのです。
ED治療専門のイースト会イースト駅前クリニックは、
若者のEDでは糖尿病や高血圧が原因の場合が多い
という研究結果を第18回日本Men’ s Health医学会で発表しました。
糖尿病におけるEDの原因と治療でお話ししたように、
EDでも糖尿病でも血管の傷害が大きく関係しているのです。
若者であるあなたのEDは糖尿病が原因である可能性があるというのです。
若者のEDが増えている
ED専門クリニックであるイースト会イースト駅前クリニックグループは、
2018年7月に開催された第18回日本Men’ s Health医学会において、
EDでの 初診の患者における実態調査の結果を発表しました。
詳しく見る ⇒ イーストクリニック・プレスリリース
この研究は、
- 2018年1月4日~3月31日までに、
- イースト駅前クリニック新橋院を受診した、
- ED患者1,307症例
について、
初診時の問診票と電子カルテから、
- 年齢
- 基礎疾患
- 治療歴
- 喫煙と飲酒
などを調べたのです。
初診患者の年齢は20歳~82歳であり、
初診患者1,307症例の平均年齢は47.8歳
だったそうです。
1,307人の患者の年齢層は、
年代 | 人数 | 割合 |
20歳代 | 98人 | 8% |
30歳代 | 258人 | 20% |
40歳代 | 365人 | 28% |
50歳代 | 354人 | 27% |
60歳代 | 186人 | 19% |
70歳代 | 44人 | 3% |
80歳代 | 2人 | 0.2% |
若者のEDが増加の傾向にあり、
今回の調査でも20歳代と30歳代を合わせて27.2%と、
20歳代と30歳代のED患者は全体の1/4を占めていたというのです。
さらに、
自慰はできても性交ができない若者の相談も増加しているそうです。
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若者のEDの原因は糖尿病や高血圧の可能性
さらに調査では、
EDにおける初診患者の30%で何らかの疾患があることが分かりました。
その疾患とは、
- 高血圧症 : 36.3%
- 糖尿病 : 14.3%
- 高脂血症 : 4.5%
- 高尿酸血症: 3.7%
であり、
ED患者の多くではメタボリック症候群を合併していることが判明したのです。
その他の疾患では睡眠時無呼吸症候群の患者も多く、
肥満との関連が疑われてそうです。
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EDは糖尿病の合併症
EDと糖尿病とは無関係のように思われますが、
EDと糖尿病は密接な関係にあるのです。
糖尿病で高血糖状態が続くと血管壁が傷害され、血行が悪くなるのです。
そして、
- 糖尿病神経障害
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
などの合併症が引き起こされるのです。
EDの原因は、
日本性科学学会は、糖尿病ではEDが多いことを明らかにしていますが、
糖尿病ではED率が3倍も高いのです。
イースト駅前クリニックでは、
最近のED患者にはバイアグラなどが効かないED患者が増加していると述べていますが、
糖尿病のEDではバイアグラが効かないことは多くの報告があります。
糖尿病におけるEDは、糖尿病におけるEDの原因と治療でも説明したように、
EDは糖尿病による動脈硬化の前兆 である可能性が高いのです。
男性器の勃起では陰茎海綿体に血液が充満する必要があるのですが、
糖尿病による血管壁の傷害で陰茎海綿体への血液の流入が悪くなっているのです。
イースト駅前クリニックでは、
最近のED患者にはバイアグラなどが効かないED患者が増加傾向にあると述べていますが、
糖尿病のEDではバイアグラが効かないことは多くの報告があるのです。
それは、
糖尿病のEDでは血管や神経がダメージを受けている可能性があるからなのです。
1998年の調査では日本人のED患者は1,130万人で、
- 勃起せず常に性交ができない : 260万人
- ときどきしか性交ができない : 870万人
であり、男性の24%がEDだと報告されています。
現在ではED患者は1,800万人と推定され、
成人男性の3人に1人はED患者だといわれます。
今回の調査でも明らかなように、
一番重要なことは、
ということです。
- 最近は寝不足が続いているから、、、
- 最近は心労が重なっているから、、、
とEDを放置しないことです。
若者のEDの原因は糖尿病や高血圧であることが多いのです。
糖尿病によるEDを防ぐ方法はなんといっても高血糖を防ぐことです。
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