今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
糖尿病では血糖の管理が重要です。
2型糖尿病は食後高血糖をできるだけ抑える必要があります。
現在の血糖測定機器は小量ですが血液を必要とします。
アボット社は国内で採血を必要としない血糖測定器を申請しました。
あなたが利用できるようになるのも、もうすぐです。
2017年9月1日に保険適用になりました。
詳しく見る ⇒ Freestyleリブレが保険適用
アボット社が採血不要な血糖測定器を承認申請
アボット社は、2015年11月27日に、採血することなく血糖値を測定することができる、非観血的血糖測定器を厚生労働省に承認申請しました。
国内で販売されている血糖測定器は少量の血液を採血して測定する観血的血糖測定器で、承認されれば非観血的血糖測定器は国内初となります。
観血的血糖測定器では、無痛の針も開発され、痛みは無いものの、穿刺時の感染が心配されることや手間がかかることから、多少なりとも患者に負担がかかっているのですが、承認されれば糖尿病患者での血糖測定は格段に利便性が向上することになります。
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アボット社のフラッシュ式血糖測定器
アボット社が厚生労働省に承認申請した非観血的血糖測定器は、フラッシュ血糖測定器といわれるもので、欧州では既に販売されているものです。
このフラッシュ血糖測定器はフリースタイルリブレ(Freestyle Libre)といわれる機器は、
「センサー」と「モニター」
とからなっており、
五百円玉大のセンサーを腕の内側に貼り付けてセンサー表面の微細な凹凸によって皮膚の体液を採取し、体液から血糖値を割り出す仕組みです。
くわしく見る ⇒ アボット社説明ビデオ
細胞間質液という細胞と細胞の間を満たしている体液もほぼ血糖値度と同濃度のブドウ糖を含んでいることから体液のブドウ糖濃度から血中のブドウ糖濃度を割り出すことが可能なのです。
また、皮膚の非常に浅い部分の体液をモニターするため血管から採血する方法に比べて、ほとんど無痛だとのことです。
測定した値は専用のモニターに送られて記録され、長時間継続して測定できるのも特徴で、
日本での価格は未定のようですが、既に発売されている欧州での価格はおよそ2万円程度ですから、国内でもほぼその程度と思われます。
採血を必要とする観血的血糖測定器では計測的に血糖値を測定することは困難ですが、
この採血を必要としない持続的に血糖をモニターできる非観血的血糖測定器では、
- 血糖値が上がりやすい時間帯を把握できる
- 食事による血糖値をモニターできる
など、糖尿病患者の血糖値管理に威力を発揮しそうです。
私も購入し、
実際に血糖値を測定してみましたから体験記をご覧下さい。
詳しく読む ⇒ Amazonでフリースタイル・リブレを購入
使い方をくわしく見る(米アボット社の説明ビデオ)
2016年5月に国内でも認可され、2016年12月1日に日本でも発売されました。
保険の適応はないようです。
詳しく見る ⇒ アボット社プレスリリース
アボット社の発表によれば、2016年12月に保険適用になるとのことでしたが、2017年4月現在ではまだ保険適用になっておらず、2017年6月頃、遅ければ9月頃に保険適応となると予想されます。
しかし、保険適用はインスリンの自己注射を実施している糖尿病患者のみと予想されます。
しかし、糖尿病治療薬の服薬や、食事療法や運動療法によって治療している患者でも自費で購入することは可能でしょう。
現在は臨床研究段階で、価格は保険外診療でReader本体7100円、センサー(1枚2週間分)7100円程度のようです。
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ウエアラブル血糖測定器ももうすぐ登場
血糖値の測定法には、
- 観血的測定法
- 非観血的測定法
の2つが有りますが、現在市販されている血糖測定器は大部分が観血的測定器で、微量ながらも血液を必要とすることから採血が不可欠です。
現在、糖尿病患者に人気(?)の血糖測定器は、ニプロのフリースタイル フリーダムライト のようです。
詳しく見る ⇒ 血糖測定器の購入では保険適用されるのか
しかし、観血的測定器では、ほとんど無痛になったとはいえ、採血という行為が不可欠であり、
- 針の購入
- 衛生面での不安
- 血糖の持続的モニターができない
などの不利点が有り、様々な非観血的血糖測定法が開発されています。
非常に興味深いのが、Googleと大手製薬会社ノバルティスファーマが開発しているコンタクトレンズに装着されて血糖測定器です。
この装置では涙から血糖値を測定する方式です。
また、i-ウオッチとiPhoneを組み合わせた血糖測定器もアメリカで申請中です。
詳しく見る ⇒ ウエアラブル端末の進歩で血糖の管理は大きく変わる
しかし、
血糖値の測定が簡単になってもあなたの糖尿病は治りません。
頑張って食事療法を続けてください。
しかし、糖尿病の食事療法は病人食ではありません。糖尿病の食事療法は健康食、長寿食なのです。
- 朝食のパンを半分にする
- 夕食のご飯を半分にする
これだけでOKなのです。
これだけで貴方の血糖値は大きく改善されるのです。
詳しく見る ⇒ スタンダード糖質制限のやり方
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