今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。
はじめに
糖尿病では「空腹時血糖値」や「HbA1c」などを測定しますが、
血糖値トレンドを調べることが最も効果的なのです。
グルコーススパイクといわれる食後高血糖が空腹時血糖値やHbA1cなどでは分からないからです。
血糖値トレンドを調べるには、
フリースタイルリブレなどのような持続血糖測定器(CGM)が必要ですが、
国内初のフリースタイルリブレがインスリン投与をしている全糖尿病患者で保険適用となりました。
フリースタイルリブレがインスリン投与の全糖尿病患者で保険適用
血糖値を測定するには、注射による採血や指先からの採血が必要ですが、
持続血糖測定器での血糖測定器では、
皮膚表面にセンサーを貼り付けて体液などのグルコース濃度を24時間にわたって測定できるのです。
詳しく見る ⇒ フリースタイルリブレを購入してみた
国内での持続的血糖測定器には、
- アボットジャパンのフリースタイルリブレ
- テルモのDexcom G6 CGMシステム
がありますが、
3 月4日、アボットジャパンは、
持続グルコース測定器のフリースタイルリブレが、
4月1日よりインスリン自己注射をしている全ての糖尿病患者で、
保険適用になった
と発表しました。
詳しく見る ⇒ アボットジャパン
現在までの保険適用は、
入院中の患者以外の患者で強化インスリン療法を行っているか、
強化インスリン療法の後に混合型インスリン製剤を1日2回以上投与している糖尿病患者などが対象でしたが、
今後はインスリン自己投与をしている全ての糖尿病患者で保険適用になるのです。
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フリースタイルリブレでは血糖値を可視化できる
HbA1cなどを測定しているのに持続的に血糖測定をする必要があるの?
とお思いかもしれませんが、
最近は血糖値を持続的に測定することの重要性が明らかになっているのです。
空腹時血糖値やHbA1cでは血糖値の変化を点でしか捉えることができません。
しかし、血糖は食事の影響で大きく変化するのです。
食後には血糖値が上昇し約2時間後には食事前の値に戻るのですが、
空腹時血糖値やHbA1cでの点での測定ではこの動きを捉えることができません。
糖尿病の一歩手前の糖尿病予備群では、
食後高血糖値が140mg/dl以上にも達し、
この食後高血糖が続くと膵臓が疲弊し糖尿病になってしまうのです、、、
血糖値の変化を良く線で捉える「血糖トレンド」は、
持続的血糖測定器でしか読み取ることが出来ないのです。
アボットのフリースタイルリブレは、世界50カ国以上で400万人近くの人々に使用されています。
フリースタイルリブレでは、センサーを二の腕の内側に貼り付け、
微小な針で体液中のグルコース濃度を測定し、
測定した値を専用のリーダやスマホで読み取るのです。
24時間、14日間連続して測定できるので、
食事後の血糖値の変化を知ることができるのです。
私のフリースタイルリブレ体験を読んでくださったでしょうか?
14日目のフリースタイルリブレ:すき家のドリ牛は血糖値を上げなかった
私は糖尿病でも予備群でもありませんが、
14日間の測定で、自分の食事スタイルと血糖値変化の関係が良く分かり、
これからの糖尿病の予防に大変役立ちました。
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まとめ
持続的血糖測定器であるフリースタイルリブレが、インスリン自己注射をおこなっている全糖尿病患者で保険適用されることが決まりました。
フリースタイルリブレでは血糖値の動きを24時間14日間にわたって測定することができるため自分の血糖トレンドがわかり、糖尿病の予防にも有効です。
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