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    Categories: 糖尿病の予防糖尿病の診断

自分の糖尿病を予測する方法がある

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

平成28年秋に行われた厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によれば、

糖尿病(2型糖尿病)の有病者数は約1,000万人で、糖尿病の可能性を否定できない糖尿病予備群といわれる人も約1,000万人もいるのです。

 

厚生労働省では、

糖尿病の原因として、

  • 遺伝的要因
  • 環境要因

が関与しており、

環境要因としては生活習慣が重要だとしています。

 

生活習慣とは、

  1. 食生活
  2. 運動
  3. 睡眠

など、生活に関わる全ての要因ですが、

発症危険因子として、

  1. 加齢
  2. 家族歴
  3. 肥満
  4. 運動不足
  5. 血糖値の上昇

を挙げています。

 

糖尿病の対策としては、

予防と早期発見が重要なのですが、

国立研究開発法人 国立国際医療研究センタ-では、

3年後の糖尿病発症リスクを予測するAIシステムを開発したと発表しました。

 

血糖値が正常だから大丈夫だと思っているあなたも、

自分の糖尿病を予測する方法を試してみませんか?

 

 

AIで3年後の糖尿病の発症を予測する

国立研究開発法人 国立国際医療研究センタ-は、厚生労働省所管の国立高度専門医療研究センターですが、

その中の糖尿病研究センターは2010年に設立され、糖尿病の成因解明や新しい診断・治療・予防法のなどの研究を行っているのですが、

 

10月25日、

自分の健康診断の結果を入力すると3年後に糖尿病になるリスクがわかる

糖尿病発症のリスクを予測する方法を開発した

と発表しました。

 

詳しく見る ⇒ 糖尿病研究センター・プレスリリース

 

この予測システムは、国立国際医療研究センタ-と(株)教育ソフトウェアとの共同開発によるもので、

国立国際医療研究センタ-がおこなった、J-ECOHスタディといわれる12企業が参加した20~69歳の55,452名の健康診における各種診断成績と糖尿病や前糖尿病の有病率に基づいて、人工知能により3年後の糖尿病発症のリスクを予測するシステムなのです。

 

この「糖尿病リスク予測ツール」に、

あなたの、

  1. 体重
  2. 血圧
  3. 喫煙習慣

などの基本項目を入力することによって糖尿病発症のリスクが判定できるのですが、

 

 

さらに、

  1. 空腹時血糖
  2. HbA1c

などの血糖デ-タを追加することでさらに精度が高く予測できるのです。

 

予測結果は、

  1. 3年後の糖尿病発症リスク
  2. 同性・同年代の中での相対的な比較

としてグラフ表示もできるようになっています。

 

   予測してみる ⇒ 糖尿病リスク予測ツール

 

国立国際医療研究センターは、一時公開を中止していましたが、

「糖尿病リスク予測ツール 第2版」

として公開を再開しています。

 


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確実に糖尿病を予測する方法

もう少し確実に糖尿病を予測する方法もあります。

 

食後高血糖を知っていますか?

食後高血糖はグルコーススパイクとも言われるのですが、

食後に血糖値が急上昇することです。

 

 

厚生労働省は、食後の血糖値が高い食後高血糖が続くと、

  • 糖尿病を発症したり、
  • 動脈硬化が進み脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす

として、食後高血糖を防ぐように勧告しています。

 

 

食事をすれば誰でも食後には一時的に血糖値が上がるのですが、

食事後2時間の血糖値が140mg/dl以上の場合には食後高血糖と判断されるのです。

通常では食後2時間程度で正常値に戻るのですが、

糖尿病や糖尿病予備群では、

  • インスリンの分泌が悪い
  • インスリンの働きが悪い

ことにより食後数時間を経過しても血糖値が高い状態が続くのです。

 

食後高血糖の人では、

  • 糖尿病のリスクが高い
  • 糖尿病合併症のリスクが高い

ことが多くの研究で明らかになっています。

 


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血糖トレンドで糖尿病を予測する

通常の健康診断では食後高血糖は分かりません。

健康診断では空腹時血糖値を測定するため、食後高血糖を起こしても翌日の採血時には正常レベルに戻ってしまうからです。

 

食後高血糖を調べるには食後に経時的に血糖を測定して血糖トレンドを調べる必要があります。

 

 

血糖トレンドを調べることは非常に困難でしたが、

アボット社のフリースタイルリブレが厚生労働省に認可されたことから、

簡単に血糖トレンドを調べることができるようになったのです。

 

そして、糖尿病でなくてもフリースタイルリブレを購入することができるのです。

 

私もフリースタイルリブレを購入し、

14日間にわたって血糖トレンドを調べたことは書きましたが読んで下さったでしょうか?

詳しく見る ⇒ 1日目のフリースタイルリブレ

 

フリースタイルリブレを使えば、

  1. 自分は食後高血糖を起こしているか?
  2. 何を食べると食後高血糖になるか?
  3. 食後高血糖を起こさないためにはどうすれば良いか?

がしっかりと分かるのです。

 

フリースタイルリブレはセンサーとリーダーで14,000円位しますが、

血糖値がやや高めで糖尿病が気になるなら絶対に使ってみるべきだと思います。

 

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