ブロッコリーは糖尿病に良い食べ物です。
ブロッコリーは野菜の中でも、
炭水化物が少なく、蛋白質が多いのです。
さらに、
ブロッコリーには抗酸化物質が多く糖尿病の原因となる活性酸素を取り除いてくれるのです。
そして先日、
金沢大学とカゴメの研究グループは、
ブロッコリープラウストには肥満を抑える効果があることを動物実験で明らかにしました。
ブロッコリーやブロッコリープラウストは、
スルフォラファンという成分を含有しており糖尿病や肥満に効果があるのです。
ブロッコリープラウストは肥満を抑える
2月15日、金沢大学とカゴメ(株)の研究グループは、
ブロッコリーに含まれる成分に肥満を抑える効果がある
ことを確認したと発表しました。
ブロッコリースプラウトというのは、ブロッコリーの新芽で、いわば、ブロッコリーのモヤシです。
最近では、大きなスーパーの野菜売り場でも購入出来ます。
詳しく見る ⇒ 金沢大学プレスリリース
ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトには、
スルフォラファンという成分が多く含まれ、
- 抗酸化作用
- 抗がん作用
- 免疫増強作用
などの作用があることが知られているのですが、
今回の研究では、
ブロッコリープラウストには、
- 肥満を抑制する作用
- 代謝性エンドトキシン血症を抑える作用
という、新たな2つの作用があることを明らかにしたのです。
上の図はやや難しいのですが、
スルフォラファンは白色脂肪が褐色脂肪に変化することを抑えて肥満を防ぐことを示しています。
また、
肥満により褐色脂肪が増えると炎症が起こりインスリン抵抗性が増してインスリンの効果が弱くなり、血糖値が下がりにくくなるのです。
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ブロッコリーは糖尿病に良い食べ物
もう既に、このサイトでもご紹介しましたように、
なのです。
生のブロッコリー100g当たりの栄養成分は、
- カロリー 33kcal
- 水分 89g
- 蛋白質 4.3g
- 炭水化物 5.2g
- 脂質 0.5g
- 食物繊維 4.4g
と、
- 低カロリー
- 炭水化物が少ない
- 蛋白質が多い
ことが特徴で、食物繊維も多く、血糖値が気になる糖尿病の人でも安心な野菜です。
さらに、
ブロッコリーには抗酸化物質が多く
- スルフォラファン
- βカロテン
- ルテイン
- ゼアキサンチン
- クェルセチン
など、たくさんの抗酸化物質が含まれ、
糖尿病の原因ともなる活性酸素を除去する働きがあるのですが、
特に、
イギリスのウォリック大学の研究チームは、糖尿病患者の高血糖によって損傷を受けた血管壁の細胞に対する、
ブロッコリーのスルフォラファンの効果を調べ、
ブロッコリーのスルフォラファンは活性酸素を73%減少させた
と報告しています。
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今日、紹介した論文は、ブロッコリープラウストに関する報告でしたが、
ブロッコリープラウストには確かにブロッコリーを上回る栄養素が含まれています。
第七改訂日本食品標準成分表によるブロッコリーとブロッコリープラウストの栄養素を比較して見ると、
ブロッコリー | プラウスト | |
100g | 100g | |
スルフォラファン | 12mg | 100mg |
カロテン | 810μg | 1,400μg |
ビタミンE | 2.9mg | 3.2mg |
と、スルフォラファンの含量もブロッコリープラウストの方が多く含まれています。
なお、ブロッコリープラウストのスルフォラファンの含量は、
- 発芽3日目 : 258mg
- 発芽7日目 : 100mg
と、発芽直ぐの方が多いのですが、スーパーで購入する場合には発芽後7日は経過していますから、自分で栽培するより入手できません。
ブロッコリースプラウトを100g食べるとなると相当な量ですし、購入価格も4~5倍になります。。
しかし、
ブロッコリーなら100gを食べることは容易です。
茹でたブロッコリー50gとは下の写真の量です。
ブロッコリーを100g食べるのはそんなに難しいことではありません。
ブロッコリーが苦手!という人も少なくないので、その様な人にはサプリメントを活用するという方法もあるのですが、
スルフォラファン以外の栄養成分もありますので、できるだけブロッコリーやブロッコリープラウストを食べることをお薦めします。
糖尿病の食事療法には必ずブロッコリーを入れて下さい。
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