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紅茶は糖尿病の血糖値を下げる

コーヒーには糖尿病に良いことは良く知られています。

コーヒーに含まれるクロロゲンというポリフェノールには糖尿病を予防する効果があるからです。

では、紅茶は糖尿病に効果がないのでしょか?

いえいえ、紅茶も糖尿病に良い飲み物です。

紅茶には糖尿病の血糖値を下げる働きがあるのです。

先日、コーヒーが糖尿病に良いと言うことをご紹介しました。

そうしましたら、紅茶党の方から、

 では、紅茶はどうなんだ?

という質問がありました。

そこで、糖尿病に対する紅茶の効果の科学的根拠を調べてみました。

紅茶は糖尿病のリスクを低下させる

そうしましたら、早速見つかりました。

 紅茶をよく飲む人は糖尿病のリスクが25%低い

というのです。

 The Drink That Lowers Your Risk of Diabetes (詳しくはwomenshealthmag.comで紹介)

これは、スイス調査団体であるデータマイニング・インターナショナルとイギリスのユニリバース社が行った調査なのですが、

紅茶の消費量と、がん、心血管、呼吸器、糖尿病、感染症の5疾患の疾病率を、世界42ヵ国で比較したのですが、

 紅茶の消費量が他国の2倍以上の国では2糖尿病患者が25%少ない

ことが明らかになったそうです。

しかし、他の4つの疾患(がん、心血管、呼吸器、感染症)では差がなかったそうです。

紅茶を1日4杯飲むと糖尿病のリスクが低下

上の文献ではやや抽象的なのですが、もう少し具体的に調べて疫学調査もあります。

Drinking at least four cups of tea per day was associated with a 20% lower risk, but drinking one to three cups has no effect on the risk.(Mail On line 4 June 2012)

これは、デュッセルドルフ大学のHerder博士による欧州での研究ですが、

  1. 1日に4杯以上、紅茶を飲む習慣があるヒトでは糖尿病のリスクが20%低下した
  2. 1日に4杯以下のヒトでは明らかなリスクの低下はなかった

というのです。

 

コーヒーの場合には、習慣的に1日1.5杯のコーヒーを飲んでいるヒトでは糖尿病の発症が54%低減したという報告でしたから、紅茶はもう少したくさん飲まないといけないようです。


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紅茶は血糖を低下する

緑茶も紅茶も、ウーロン茶も、同じツバキ科のカメリアシネンシスという木の葉から作られます。

しかし、摘んだ葉をそのまま加工してお茶にする緑茶に対し、陰干しして発酵させてから炒って作るウーロン茶、そしてさらに充分発酵させた紅茶と、それぞれ製法が異なります。

お茶の葉にはポリフェノールが含まれていますが、この製造法の違いによってポリフェノールも変化し、発酵させた方がポリフェノールの効果が高まるともいわれています。

 くわしく見る ⇒ 発酵緑茶は緑茶より糖尿病に良い

紅茶のポリフェノールは血糖値を下げる

紅茶に含まれるポリフェノールは、テアフラビンといわれるものです。

テアフラビン (Theaflavin) は、ポリフェノールであるフラバノールから変化したポリフェノールで、茶葉を紅茶に加工する発酵の過程で、酵素による酸化を受けて生成する、テアルビジンといわれるポリフェノールの一種で、超茶の色が赤いのはこのテアフラビンによるものです。

テアフラビンには、アミラーゼやグルコシダーゼという消化酵素の働きを阻害する効果があることがわかっています。

サプリメントの販売会社である、わかさのサイトではこのように紹介しています

テアフラビンとは、ポリフェノールの一種でカテキンが発酵してできる赤い色素です。紅茶などに含まれており、強い抗酸化力を持ち、殺菌効果や風邪を予防する効果があります。また、インフルエンザを予防する効果も期待されています。テアフラビンの健康効果としては、血糖値の上昇抑制効果、インフルエンザ予防効果、殺菌・消毒効果、コレステロール低下効果があります。

紅茶に含まれるテアフラビンのグルコシダーゼ阻害効果というのは、

 グルコシダーゼ : 二糖類をブドウ糖に分解する酵素

で、グルコシダーゼの活性を阻害すると二糖類がブドウ糖に分解されないため、血液中に吸収されず、血糖が上昇しないのです。

グルコシダーゼ阻害物質は「アカルボース」、「ボグリボース」、「ミグリトール」と、糖尿病治療薬として使われていますから、服用している方も多いと思います。

 

テアフラビンのグルコシダーゼ阻害の科学的根拠

紅茶に含まれるテアフラビンにグルコシダーゼを阻害する作用が有るということは科学的に立証されています。

アメリカのフレーミングハム州立大学の研究グループは紅茶に含まれるポリフェノールにグルコシダーゼを阻害する作用が有ることを報告しています。

Effect of black tea and black tea pomace polyphenols on α-glucosidase and α-amylase inhibition, relevant to type 2 diabetes prevention.

ブラック・ティーというのは紅茶のことです。

食事で多糖類である炭水化物を摂取すると、アミラーゼなどによって多糖類が二糖類に分解され、二糖類がグルコシダーゼによって単糖類であるブドウ糖に分解され、ブドウ糖が小腸から吸収されて血糖になるわけです。

紅茶も糖尿病に良い飲み物ですから、紅茶党の方も安心してください。

しかし、食事後に時間が経過してから飲んでも効果は余り期待出来ないかも知れません。

食事前や食事中の方が効果があると思われますから、朝食にトーストをたべている方には大変良い組合せでしょう。

ただし、砂糖は控えめに、トーストは少なめにが重要です。


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