ココナツオイルが美容やアンチエイジングに良いと人気です。
ココナツオイルは血糖値を下げることから糖尿病にも良いのです。
しかし、チョットした注意も必要ですから気をつけてください。
ココナッツオイルの健康効果
女優のミランダ・カーや日本ではローラなどが愛用しているなど、
ココナツオイルは、
- 肌を美しくしたり
- アンチエイジング効果
があるとして若い女性の人気を集めています。
ココナツオイルは、美容面だけではなく、健康面でも非常に魅力的な効果があるのです。
ココナツオイルの健康効果
- ダイエット効果
ココナッツオイルの主成分は中鎖脂肪酸ですが、中鎖脂肪酸は燃焼してエネルギーになりやすいため身体に蓄積されにくく、太りにくい脂肪酸なのです。
また、牛脂やラードなどの動物性脂肪の燃焼を助ける働きもあり、体脂肪を減少させる効果があるので、ダイエットに効果的です。 - 便秘解消効果
ココナッツオイルは水に溶けやすく、小腸の腸絨毛にまで浸透するので、腸内の汚れなどを掃除してくれる働きがあることから、小腸の働きを正常にし、便秘解消につながります。
- コレステロール低下作用
摂取した脂肪はコレステロールや体脂肪に変わるため、コレステロールを上昇させ、中性脂肪酸を増加させます。
ココナッツオイルの主成分は中鎖脂肪酸ですからコレステロール値をほとんど上げません。
また、中鎖脂肪酸は代謝を促進し、善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを減らします。 - 心臓血管疾患のリスクを下げる
心臓血管の疾患といえば心筋梗塞や狭心症ですが、その原因は動脈硬化です。
ココナッツオイルをたくさん摂取している地域では、心血管系の病気が少ないと言われています。 - 免疫力を高める
ココナッツオイルにはラウリン酸が含まれますが、ウラリン酸は微生物に対する抗菌作用をがあります。
ヘルペス、インフルエンザなどのウイルスや黄色ブドウ球菌、アクネ菌などに対する殺菌効果もあります。 - 抗シワや美白効果と抗炎症作用
ココナツオイルに含まれるトコトリエノールには、美肌効果や美白効果があります。
- 認知症・アルツハイマーの予防効果
ココナツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は脳の栄養源となるため、脳の栄養源であるブドウ糖の吸収が悪くなった脳細胞に栄養を補うため、アルツハイマーや脳血管性認知症において、脳細胞の破壊を食い止めることが期待されます。
ココナツオイルとは
ココナッツオイル( coconut oil) とは、ココヤシ果実の巨大な種子内部の胚乳から抽出精製される油でヤシ油ともいわれます。
ただし、アブラヤシの果肉から作られるパーム油もヤシ油と呼ばれることがありますが、パーム油とは違いますから注意してください。
ココナツオイルの主成分は中鎖脂肪酸
ココナツオイルの主成分は中鎖脂肪酸で、ココナツオイルの成分の67%が中鎖脂肪酸です。
脂肪酸とは. 脂質をつくっている成分です。
脂肪酸は、脂肪酸を構成する炭素数の数によって、
- 長鎖脂肪酸 : 炭素数12程度以上
- 中鎖脂肪酸 : 炭素数8~12程度
- 短鎖脂肪酸 : 炭素数4~7
に分けられます。
キャノーラ油、オリーブオイルやラードなど一般的な油脂のほとんどは長鎖脂肪酸です。
母乳、牛乳やココナッツオイルなどに中鎖脂肪酸が含まれています。
中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べて長さが短いため、水になじみやすいなどの特長をもちます。
中鎖脂肪酸 | 長鎖脂肪酸 | |
吸収 | 早い | ゆっくり |
分解 | 早い | 必要に応じて |
蓄積 | しない | 過剰分は蓄積 |
上の表のように、
ココナツオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、
- 水に溶けやすい
- 分解されやすい
- エネルギーになりやすい
などの特徴を持っているのです。
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ココナツオイルは血糖値を下げる
一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸に比べて、4~5倍も速く分解され、短時間でエネルギーになる特長を持っています。
私達の体は、必要なエネルギーの全てをブドウ糖と脂肪酸から得ています。
ここで重要なことは、
- ブドウ糖や長鎖脂肪酸が細胞に取り込まれる時にインスリンが必要
- 中鎖脂肪酸が細胞に取り込まれる時にインスリンを必要としない
ということです。
炭水化物を摂ると、消化管の中でブドウ糖に分解され、小腸から吸収され、血糖値を上げます。
これが、食後高血糖で、食後高血糖が高いと急激にインスリンが分泌されます。
この食後高血糖が繰り返されると膵臓の分泌機能が疲弊し、しまいにはインスリン分泌が止まってしまうのです。
ココナツオイルはインスリン抵抗性を改善する
糖尿病の主な原因は、
- インスリン分泌低下
- インスリンの抵抗性
が大きな原因です。
インスリンの抵抗性とは、インスリンの効果が弱くなってしまい、血糖を細胞に取り込ませる作用が弱くなってしまうのです。
従って、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませて血糖を下げるには大量のインスリンが必要となり、しまいには膵臓の分泌機能が疲弊し、しまいにはインスリン分泌が止まってしまうのです。
インスリン抵抗性の増大には内臓脂肪や皮下脂肪などの肥満が関係しています。
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸にはインスリン抵抗性を改善する効果があるのです。
ココナツオイルは、過剰な内臓脂肪の蓄積を抑え、インスリン抵抗性を改善するのです。
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ココナツオイルの中鎖脂肪酸には、
糖尿病予防ホルモンとして知られる血中アディポネクチン濃度を増加させる働きがあり、
これが糖尿病予防に効果を発揮するのです。
日常の食生活の中で、中鎖脂肪酸を積極的に摂取するのは、なかなか難しいのですが、
風味が良いココナッツオイルは、コーヒーや紅茶などの飲み物に混ぜたり、スープや味噌汁に混ぜたりして、気軽に行える糖尿病予防法として注目を集めているのです。
1日にスプーン1~2杯のココナッツオイルを摂る習慣を続けていくことで、糖尿病の予防ができるのです。
ココナツオイルの中鎖脂肪酸は血糖値を下げる作用があり糖尿病の予防に役立ちます。
さらに、東北大学の研究グループは、
ココナツオイルなどに含まれるオクタン酸のニオイはインスリン分泌を促進して高血糖を改善する効果があることを発見ています。
ココナツオイルを摂るときには、ニオイを嗅ぐことも効果を高めるようです。
しかし、糖尿病の予防ではあくまでも炭水化物の摂りすぎを抑えることです。
- 炭水化物の摂りすぎを抑え食後高血糖を抑える
- 中鎖脂肪酸でインスリン抵抗性を改善する
この2つを守ってください。
詳しく見る ⇒ スタンダード糖質制限食のやり方
この次は、ココナツオイルの「白澤メッソッド」をご紹介しましょう。
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