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    Categories: 食事で治す

パンにオリーブオイルをつけると食後高血糖が下がる

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

あなたは朝食は「ご飯派」ですか「パン派」ですか?

私は朝食は「パン派」です。

糖質を余り摂らないように

  • 食パン1枚 又は フランスパン1切れ
  • 食パンの時にはバター、フランスパンではオリーブオイル

にしています。

 

食パンよりも「フランスパン+オリーブオイル」が好きなのですが、

パンにオリーブオイルをつけると食後高血糖にならない

という研究結果が報告されました。

 

パン派のあなたはご存じでしたか?

 

 

オリーブオイルはパン食の食後高血糖を下げる

糖尿病の予防のめに糖質制限をしている方が多いと思います。

食事で炭水化物を摂ると誰でも血糖値が上がるのですが、

 

食後2時間の血糖値が140mg/dlを超えると、

  • 食後高血糖
  • グルコーススパイク

といわれ、

  1. 糖尿病の原因になる
  2. 糖尿病を悪化させる
  3. 糖尿病の合併症を悪化させる

ことから、

食後高血糖を引き起こさないようにすることが大事なのです。

 

 

くわしく見る ⇒ 糖尿病の予防では食後高血糖を抑える

 

オリーブオイルはパン食の食後高血糖を下げる

オリーブオイル健康ラボは、

グルコーススパイクの抑制におけるオリーブオイルの効果を検討し、

パンにオリーブオイルをつけると食後の血糖値の上昇をゆるやかにする

という結果が得られたと発表しました。

 

詳しく見る ⇒ プレスリリース

 

 

この研究は、

糖尿病などに罹患していない健康な20代~50代の男女を対象に、

  1. 食パン (焼きなし)
  2. 食パン (焼きなし)  + オリーブオイル+食塩2つまみ
  3. 食パン (焼きあり)  + オリーブオイル+食塩2つまみ

を食べてもらい、食後の血糖値の変化を比較したのです。

 

なお、

食パンは4枚切りを1枚として、

オリーブオイルにはエキストラバージンオリーブオイルを使用しました。

24ccというのは大さじ2杯分に相当する量です。

 

 

その結果は、

食パンのみを食べた群では、

食後30分の血糖値が150mg/dlと食後高血糖になったのですが、

 

エクストラバージンオリーブオイルと一緒に食べた群では、

食後の血糖値が130mg/dlにまでしか上がらなかったのです。

 

 

実験を監修した東京医科大学客員講師の池谷敏郎医師は、

オリーブオイルには食べ物の胃からの排出時間を遅延させる働きが上がることから、

腸における糖の吸収を穏やかにして血糖値の上昇を抑えたと考えられるとコメントしています。

 

大さじ2杯分のオリーブオイルでこんな効果があるとは驚きです。

 


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オリーブオイルは糖尿病に良い

オリーブオイルとは、オリーブの実を圧搾して絞り出した油です。

オリーブオイルには多くの種類がありますが、

エキストラバージンオイルは特別な加工や化学的な精製をしていないオリーブオイルのことです。

私の使っているのはBOSCOのエキストラバージンオイルです。

 

オリーブオイルの成分は、

  1. 脂肪酸    : 99%
  2. その他の物質 : 1%

ですが、

不酸化物質といわれるその他の物質には、

  • β-カロテン
  • ビタミンA
  • ビタミンE
  • ポリフェノール

など、200種以上もの微量成分が含まれていているのです。

 

オリーブオイルの脂肪酸は糖尿病に良い

オリーブオイルの主成分である脂肪酸は、

  • オレイン酸
  • リノール酸
  • パルミチン酸

などですが、

70%以上がオレイン酸なのです。

 

オレイン酸には、

  • 高血圧
  • 心臓病
  • 動脈硬化

などの原因でになる悪玉コレステロールを下げる働きや、消化吸収を助ける働きがあり、

オレイン酸は小腸で吸収されにくく、腸を刺激して排便を促すことから、便秘の予防改善にも効果があるのです。

 

さらに、筑波大学と国立研究開発法人日本医療研究開発機構の研究グループは、

脂肪酸のバランスの異常が糖尿病を引き起こす

ことを発表しています。

 

オリーブオイルの抗酸化物質は糖尿病に良い

オリーブオイルには、β-カロテンやポリフェノールなど200~300種類以上の微量成分が含まれています。

 

  • β-カロテン
  • ポリフェノール
  • ビタミンE

などの抗酸化物質は、糖尿病の原因となる活性酸素を除去する働きがあるのです。

 


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まとめ

食後高血糖といわれるグルコーススパイクは糖尿病を引き起こしたり、糖尿病を悪化させる原因となります。

食後高血糖を抑えるには、

  1. 炭水化物の量を減らすこと
  2. 食べる順番を変えること
  3. 食物繊維をたくさん摂ること

などが効果的といわれていますが、

大さじ2杯分のオリーブオイルでこれだけの効果があるのです。

 

さっそく試してみませんか?

ただし、ポリフェノールが多く含まれているのはエキストラバージンオリーブオイルだけです。

 

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