今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
誰でも糖尿病にはなりたくないものですが、
どうすれば糖尿病を予防で知るでしょうか?
直ぐに思いつくのは、
- 肥満を防ぐ
- 運動をする
ですよね。
糖尿病は生活習慣ですから、
- 食事
- 運動
- 睡眠
などの、生活習慣の乱れが原因になるので、糖尿病の予防では生活習慣の見直しが大事ですよね。
アメリカの健康サイトに、Prevention というカラダや心を健康にする予防習慣の情報を発信しているサイトがあるのですが、
先日面白い記事を見つけました。
6 Weird Things That Might Cause Diabetes
We were surprised by these science-backed links to type 2.
日本語では、
驚きの科学的根拠がある糖尿病を引き起こす6つの悪い習慣
とでもいうタイトルでしょうか、
その6つとは、ちょっと思いつかない、驚きのことでした。
糖尿病の予防のためにやってはいけない6つのこと
Prevention に2月の中旬に掲載された記事とは、
6 Weird Things That Might Cause Diabetes
We were surprised by these science-backed links to type 2.
というものでした。
詳しく読む ⇒ Prevention:HealthDiabetes
その糖尿病の予防のためにやってはいけない6つのこととは、
- Going gluten-free when you don’t have to
- Spending too much time alone
- Cutting out the coffee
- Using mouthwash
- Eating too much salt
- Taking statins
というのですが、
日本語にすると、
- 必要がないのにグルテンフリーをすること
- ひとりで過ごす時間が長すぎる
- コーヒーを飲まないこと
- マウスウォッシュを使う
- 塩分を取りすぎること
- スタチン薬を服用していること
ということです。
グルテンフリーについては最近いくつかの記事を紹介しましたのでお分かりかと思います。
コーヒーを飲まない、これについてはこのサイトでも、
「コーヒーは糖尿病を予防する」などをご紹介しまし、
塩分の摂りすぎは高血圧に、、と関連が何となく分かるのですが、
・一人でいる時間が長い
・マウスウオッシュを使っている
これってどのように糖尿病につながっているのでしょう。
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1)必要がないのにグルテンフリーをすること
グルテンフリーというのは、グルテンを食べないということです。
グルテンは小麦に含まれている蛋白質で食品にモッチリ感を出すので、パン、パスタ、ケーキ、ドーナッツなど多くの食品に入れられるのです。
グルテンフリーは、セリアック病というグルテン不耐性の人のための療養食なのですが、ダイエット効果があるとして、グルテンフリーダイエットがセレブや若い女性の間でが広がっているのです。
グルテンフリーでは、
小麦、大麦、ライ麦などを食べない食事内容なのですが、
食物繊維が豊富な全粒穀物を食べる量が減るため糖尿病のリスクがあがるのです。
アメリカ心臓学会の調査では、グルテンフリーの人は通常の人より糖尿病のリスクが13%も高いと報告しています。
2) 独りで過ごす時間が長いこと
最近の疫学的研究によると、
社会的に孤立していると人は糖尿病のリスクが高い
そうなのです。
BMCパブリック・ヘルス誌に掲載された論文では、
40~75歳の社会的活動に参加していない女性は、社会的ネットワークを持っている人よりも、糖尿病のリスクが約2倍だと報告しています。
社会活動と糖尿病の関係については十分解明されていませんが、
家族や友だちと離れている人はうつ病にになりやすいことが分かっており、
さらに、うつ病では糖尿病になりやすいことからではないかとアリゾナ州フェニックスのバナー大学医療センターのサティヤ・ジョティナガラム医師は述べています。
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3) コーヒーを飲まない
このサイトでもご紹介したように、コーヒーの健康効果についてはさまざまな研究がなされています。
ハーバード大学の研究では、
コーヒーを飲む量を毎日1杯以上、
・飲む量を減らした人は糖尿病のリスクが17%上がった
・飲む量を増やした人は糖尿病のリスクが11%下がった
ことが分かったと報告しています。
コーヒーの糖尿病予防効果についても十分解明されていませんが、コーヒーのポリフェノールが関与しているともいわれています。
ただし、砂糖などの甘味料を使いすぎると使うと、せっかくの効能が台無しに」(マルコフさん)。ブラックはちょっと、という人は、代わりにステビアを入れて。
4)マウスウォッシュを使う
マウスウオッシュというのは、歯磨きの時に口をゆすぐデンタルリンスのことです。
アラバマ大学の研究によると、
デンタルリンスを毎日2回使う人は、
一度も使わない人に比べて糖尿病と診断される確率が55%高かった
というのです。
デンタルリンスは殺菌作用があり歯周病予防効果などがあるのですが、歯周病菌だけでなく、良い細菌も殺してしまうのだと考えられるとのことです。
研究グループは、良い細菌の中には血糖値の調節を助ける菌もあることから、マウスウオッシュは血糖値に影響を与えるのではとが出るのではないかとコメントしています。
歯周病は糖尿病の原因になることが分かっていますから、歯周病でマウスウオッシュを使っている人は歯科医に相談してみたらいかがでしょうか?
5)塩分の摂りすぎる
塩分の取りすぎは、過体重や高血圧になりやすくなるため糖尿病になるのではと考えられますが、
スウェーデンの研究報告によると、
塩分の摂りすぎはインスリンの働に影響し、
塩分を1g多く摂った人は糖尿病のリスクが43%増加する
と報告しています。
アメリカ心臓学会では塩分は1日に2.3g以下にすべきで、
1.5g以下であればもっと良いとしています。
6)スタチン薬を服用している
スタチン薬というのは、コレステロール低下薬で、服用しいる人は多いのですが、
2010年に発表された、過去の13件の研究(参加者合計9万人以上)を横断的に分析した研究によれば、
スタチン薬を服用していると、2型糖尿病のリスクが少し高くなることが報告されています。
さらに、
2017年に発表された研究では、スタチン薬の服用で糖尿病のリスクが36%上昇すると報告されています。
しかし、
コレステロールが高いと糖尿病になりやすいといわれており、スタチン薬を服用している人は糖尿病になりやすい状態にあるからだと主張する研究報告もあるのです。
スタチン薬を飲んでいるからといって勝手に服用を中止するわけには行きませんが、
コレステロール値は、
- 正しい食事
- 運動
- 禁煙
など、生活習慣の見直しでも改善できるのです。
いかがでしたか?
糖尿病を予防するためにやってはいけないこと6つ
意外なこともありましたが、いずれも科学的根拠のあることなのです。
次回は、
をご紹介しましょう。
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