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糖尿病ではEDと夜間頻尿が多い

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

糖尿病ではDE(勃起不全)になるリスクが高く、

糖尿病患者は健常者に比べてED率が2~4倍も高いといわれています。

さらに、

糖尿病患者では夜間頻尿も多いことが愛媛大学の研究グループが明らかになりました。

 

 

夜間頻尿は前立腺肥大などによる男性の症状だと思われていますが、

夜間頻尿は女性にも多いのです。

 

さらに、

夜間頻尿は糖尿病網膜症とも密接な関係があるそうです。

 

あなたは夜間に何回、お手洗いに起きますか?

夜中に1回以上トイレに起きる人は夜間頻尿だそうですが、

あなたは大丈夫ですか?

 

 

夜間頻尿とは 

夜間頻尿とは、夜中に何回もトイレに起きる人だとは思ってはいませんか?

夜間頻尿の治療薬を販売している大鵬薬品によると、

  • 夜間に1回でも排尿のために起きる人は夜間頻尿の可能性がある

そうなのです。

夜間頻尿とは、

  • 夜眠りについたあと排尿のために1回以上起きなければなららず、
  • 日常生活に支障をきたしている状態

だそうです。

日常生活に支障とは、夜間に十分な睡眠をとることが出来ないために、昼間に眠気を感じたりすることですね。

健康な人は、

就寝前に大量の水分を摂ったりしない限り、朝までトイレに起きないのが普通だそうです、、、。

 

夜間頻尿というと、

前立腺肥大に伴う男性の病気と思いがちですが、

夜間頻尿は女性でも多く、男女差はほとんどないそうなのです。

 

 

夜間頻尿では、慢性的な睡眠不足を引き起こすだけでなく、

  • 日中の眠気で日常生活に支障をきたす
  • 転倒による怪我や骨折の危険が増える

などの危険性もあるのです。

 


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あなたは、夜間頻尿の兆候はありませんか?

  夜間頻尿の自己診断  ⇒  大鵬薬品

糖尿病患者では夜間頻尿とEDが多い

夜間頻尿は、上に示したような自己診断でもその兆候を察知できますが、

愛媛大学の研究グループは、

  • 糖尿病患者では夜間頻尿とED(勃起不全)との間に密接な関連がある

ということを明らかにし、

  • 夜間頻尿はEDのスクリーニングに有用である可能性がある

との研究結果を発表しました。

 

Nocturia and prevalence of erectile dysfunction in Japanese patients with type 2 diabetes mellitus: The Dogo Study

Results
The prevalence of nocturia was 79.8%. Nocturia was independently positively associated with ED and moderate to severe ED: the adjusted odds ratios were 7.86 (95% confidence interval 2.11–33.56) and 2.17 (95% confidence interval 1.16–4.12), respectively. The positive association between nocturia and severe ED fell just short of significance.

    詳しく見る ⇒ 原著論文

 

“The Dogo Study”というのは、昨日の、『糖尿病によるEDを防ぐ方法』でもご紹介したように、

“道後研究”のことで、2009年から愛媛大学が中心となり愛媛県内の関連病院が参加して生活習慣や健康状態の変化を追跡している共同研究のことですね。

 

愛媛大学の疫学・予防医学講座の古川慎哉准教授らの研究グループは、

糖尿病患者では、夜間頻尿やEDの発生率が非常に高いことがわかっているが、これらの関連性については何も分かっていないとして、糖尿病患者における夜間頻尿とEDの関連性を検討したのです。

 

研究では、

  • 糖尿病と診断された男性患者(19~70歳)の332人を対象に、

 

夜間頻尿の定義を、

  • 就寝後に尿意で目を覚ます回数が1回以上

として、

  1. EDの有無
  2. EDの重症度

夜間頻尿とEDを調査したのです。

 

Dは、Sexual Health Inventory for Men;SHIMというEDの症状に関する5項目からなる問診票により、

陰茎のの硬さを評価するスケール「EHS(Erection Hardness Score)」などの点数により、正常、軽症、軽症から中等症、中等症、重症の5段階でEDを評価するのです。

硬さのチェックとは、

  • グレード0 : 陰茎は大きくならない
  • グレード1 : 陰茎は大きくなるが、硬くない
  • グレード2 : 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない
  • グレード3 : 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くない
  • グレード4 : 陰茎は完全に硬く、硬直している

興味がありましたら、あなたも評価してみませんか? 

 EDを自己診断する ⇒  EDのセルフチェック、 勃起の硬さのチェック

 

さて、少し話がそれてしまいましたが、

調査の結果、

  1. 対象者の79.8%が夜間頻尿
  2. 対象者の95.8%がED

だったのです。

EDを有する95.8%の糖尿病患者のEDの程度は、

  • 中等症~重症ED : 57.2%
  • 重症ED     : 42.8%

と評価されたそうです。

 

糖尿病患者では、EDと夜間頻尿が高率で発症していることが明らかになったのですが、

EDと夜間頻尿との関係については、

  1. EDを有する患者では : 98.5%が夜間頻尿
  2. 中等症~重症のEDを有する患者では : 62.6%が夜間頻尿
  3. 重症のEDを有する患者では : 46.8%が夜間頻尿

ということで、

  • 夜間頻尿とEDの重症度は有意な正の相関が認められた

ということです。

要するに、

 糖尿病患者で夜間頻尿があればEDになる傾向が強い

ということで、

 

研究グループは、

夜間頻尿の問診はEDのスクリーニングに有用である可能性があるとコメントしています。

 

あなたも、

  1. 血糖値が高い
  2. 夜間頻尿の傾向がある

ということであれば、EDになる可能性が高いということです。

 


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夜間頻尿は糖尿病網膜症とも関連

このように、糖尿病患者では、夜間頻尿とEDとは非常に関連があることが分かったのですが、

愛媛大学が中心となる多施設共同研究である道後Studyでは、

さらに、

夜間頻尿と糖尿病網膜症との関連が明らかになった

のです。

Microvascular Complications and Prevalence of Nocturia in Japanese Patients With Type 2 Diabetes Mellitus: The Dogo Study.

   詳しく見る ⇒ 原著論文

この研究では、

  • 糖尿病患者731例

を対象に、

  1. 夜間頻尿
  2. 糖尿病神経障害
  3. 糖尿病腎症
  4. 糖尿病網膜症

を調べたのです。

その結果、

  1. 夜間頻尿の有病率 : 80.4%
  2. 夜間頻尿と糖尿病網膜症 : 正の相関
  3. 夜間頻尿と糖尿病腎症 : 相関なし

 

ということで、

糖尿病で夜間頻尿がある患者では糖尿病網膜症を併発しやすい

ということなのです。

 

糖尿病網膜症は、糖尿病神経障害、糖尿病腎症とともに、糖尿病の三大合併症の一つで、

成人の失明の原因の第1位で、糖尿病網膜症で失明する人は毎年3,000人もいるのです。

 くわしく見る ⇒ 糖尿病網膜症の予防法を知っていますか?

 

糖尿病は自覚症状が少なく、

 気が付いた時には合併症で手遅れ!

ということも少なくないのです。

 

今回の研究報告でお分かりになったかと思いますが、

 糖尿病  夜間頻尿  ED

 糖尿病  夜間頻尿  糖尿病網膜症

というパターンが多いということです。

 

糖尿病で、夜にトイレに起きる回数が多いという人は充分に注意し、

気になることがあれば主治医に相談してください。

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