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    Categories: 糖尿病とED糖尿病の合併症

糖尿病ではEDが多い

糖尿病ではED(勃起不全)になる人が多いのです。

日本人では800万人~1,400万人の男性がEDに悩んでいると見られています。

そして、

糖尿病では普通の人よりも2~3倍もEDになる人が多い

というのです。

そして、

糖尿病のEDではバイアグラが効かない

というのです。

高血糖がやや高めであれば、早くから対策を考えた方が良さそうです。

 

 

糖尿病ではEDが多い

世界の先進国でEDに悩んでいる男性が人口の1割以上いるといわれています。

症状が症状だけに、一人で悩んでいる人が多く、その実態はなかなか掴めないのですが、日本人では800万人~1,400万人の男性がEDに悩んでいると見られています。

 

EDは、その症状によって、

  1. 完全型 : 全く勃起せず常にセックスができない
  2. 中等症 ; 勃起はするものの時々セックスができない
  3. 軽症  : たまにできない

3つに分類されていますが、軽症まで合わせると1,500万人以上もいるとさえいわれています。

 

さらに、

年齢別では、

  • 60歳代 : 66%
  • 50歳代 : 40%
  • 40歳代 : 25%

ものヒトがEDに悩んでいるといわれ、およそ10年前の統計から倍増しているそうです。

糖尿病でのED患者が増えている

日本泌尿器科学会のサイトでは、EDの危険性を、

EDは局所だけの疾患ではなく全身疾患の1つです。

主な原因は、

  • 加齢
  • 喫煙
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 肥満
  • うつ病
  • 前立腺肥大症
  • 慢性腎臓病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 神経疾患

などによる副作用としてEDが見られることが多いのです。

なかでも、メタボリック症候群のような生活習慣病もEDの大きな原因になっており、中でも恐ろしいのが、心筋梗塞、狭心症など命にかかわる心血管疾患の患者の多くが発症前にEDを自覚していること。

  • 高血圧では : 41.6%
  • 糖尿病では : 42%
  • 高脂血症では : 20%

の人がEDだったというデータがあるそうです。

   詳しく見る ⇒ 日本泌尿器科学会

糖尿病患者の半数近くがED症状を伴っているのです。

糖尿病でのEDリスクは2~3倍

糖尿病患者と医療スタッフのための情報サイトである糖尿病ネットワークでは、

糖尿病患者の ED の頻度は糖尿病でない人の2~3倍

だと記載しています。

  詳しく見る ⇒ 糖尿病と性機能低下の関係

 


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糖尿病でEDになる理由

EDとは、英語のErectile Dysfunctionの略で、日本語では「勃起障害」あるいは「勃起不全」というのが正式な名前です。

男性器が勃起するためには陰茎海綿体に血液が流れ込み貯留した状態になる必要があるのですが、糖尿病は血管の病気ですから、

糖尿病では血液が十分に海綿体に行き渡らないためにと硬くならない、あるいは、血液が貯留せずに流れ出してしまうために途中で萎えてしまう、、というのが原因なのです。

  1. 血行障害により陰茎海綿体の血液の流れが悪くなる
  2. 高血糖による神経障害

   詳しく見る ⇒ 糖尿病におけるEDの原因と治療

 

 

性機能の低下という言葉も良く聞きますが、これは、文字どおり、性に関する諸機能が低下するということで、

  1. 性欲減退
  2. 勃起不全
  3.  射精能

が含まれるのですが、糖尿病の合併症の一つである「神経障害」があると、射精障害が起きやすいと言われています。

さらに、糖尿病で ED になった方では、「性的な欲求がなくなった」という方も多いのだそうです。

 

日本性機能学会では、EDを「性交時に有効な勃起が得られないために満足な性交ができない状態」、「通常性交の機会の75%以上で性交ができない状態」などと定義しています。

   詳しく見る ⇒ EDのセルフチェック

糖尿病の患者数が年々増加していますので、男性糖尿病患者ではED症状を訴える人が非常に多くなっているそうです。

それは、昔に比べてEDが非常に一般的になってきたたからかも知れません。

かつては人前では話せないようなことだったのですが、最近では製薬企業のED治療薬の宣伝もあり、大ぴらに話せるようになったり、治療薬が手に入りやすくなったからでしょう、、、

高血糖の改善が絶対必要

陰茎が硬くなるメカニズムは、上にも書きましたように、

  1. 性的興奮が高まると起こる。大脳の中にある勃起中枢から特殊な物質が放出される
  2. 陰茎海綿体に動脈の血液が流れ込んで充満する
  3. 充満した血液が陰茎海綿体の外に流れ出ないシステムが働く
  4. 勃起状態が維持される

ということなのですが、高血糖による血管障害や神経障害により、血液の流入や貯留が阻害されてしまうのです。

糖尿病のEDではバイアグラが効きにくい

糖尿病でEDになったらバイアグラを飲めば良いと簡単に考えてはいけません。

糖尿病患者ではバイアグラが効きにくいという研究報告があります。

 詳しく見る ⇒ 糖尿病のEDではバイアグラが効かない

 

EDの次は心筋梗塞か脳梗塞

糖尿病におけるEDは高血糖により血管壁が障害を受けた結果です。

  • 陰茎海綿体の動脈の直径 : 1~2ミリ
  • 心臓の冠動脈の直径 : 3~4ミリ
  • 脳の血管の直径 : 5~7ミリ

と、陰茎海綿体の動脈は心臓の冠状血管や脳の血管に比べて非常に細いので、症状が早く現れます。

EDの次に起こるのは、

  1. 心臓血管の障害
  2. 脳の血管の障害

で、糖尿病におけるED症状は、心筋梗塞や脳梗塞が起きるよ、というサインでもあるのです。

 


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糖尿病を治せるのはあなたの食事療法だけ

糖尿病の高血糖は薬を飲めば一時的に下がりますが、薬を止めれば再び上昇します。

糖尿病を根本から治せるのはあなたの食事療法だけなのです。

食事療法と聞くと、「病人食」を思い浮かべますが、

糖尿病の食事療法は「健康食」、「長寿食」です

詳しく見る ⇒ 糖尿病の食事療法は糖質制限がベスト

 

あなたの血糖値が高いのは炭水化物を摂り過ぎているからです。

血糖値を上げるのは蛋白質でも脂肪でもありません。

血糖値を上げるのは炭水化物だけなのです。

  • 朝食のパンを半分にする
  • 夕食のご飯を半分にする

これが糖尿病の食事療法です。

 

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