今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。
はじめに
先日、靖国神社奉納大相撲が4年振ぶりにおこなわれ、
横綱照ノ富士が土俵入りを奉納しました。
照ノ富士は両膝痛で4場所連続で休場しましたが、5月14日からの夏場所には出場予定ですが、
春場所の休場は両膝負傷に加え、
急激な体重増加により糖尿病が悪化したためだったそうです。
照ノ富士の春場所休場は体重増加による糖尿病の悪化
4場所連続休場中の横綱照ノ富士。
昨日おこなわれた靖国神社の奉納大相撲では横綱土俵入りを披露した。
このあとに行われた取組では結びの一番では霧馬山を出足から一気の攻めで寄り倒し、
復調が順調であることを伺わせた。
報道陣の取材では、
春場所を休場した理由にも言及し、
膝の手術後には膝への負担を軽減するため大幅に減量したが、
春場所復帰に向けた体作りで、
ハイペースで体重を20kg増量したところ糖尿病が悪化した
ためだったことを明らかにした。
現在は夏場所復帰に向け、
10kg落とした体重を調整しながら徐々に増量し戻していく計画で、
両膝も徐々に良くなっており、
夏場所には「もちろん出る予定」だと宣言した。
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照ノ富士は糖尿病を患っていた
伊勢ヶ濱部屋の照ノ富士は1991年11月29日生まれの31歳。
生まれは、モンゴル国ウランバートル市出身でガントルガ・ガンエルデネという名前だったが、
2021年に日本国籍を取得し、本名を杉野森 正山(すぎのもり せいざん)とした。
2009年3月に来日して鳥取城北高校に編入。
卒業後の2010年に間垣部屋に入門し、
2011年に 初土俵を踏んだ後にはトントン拍子で昇進し、
4年後の2015年には大関にまで進んだ。
- 2012年1月場所 幕下
- 2013年9月場所 十両
- 2014年3月場所 幕内
- 2015年3月場所 新関脇(新三役)
- 2015年7月場所 新大関
しかしその後は、
- 2017年11月場所 関脇陥落
- 2018年3月場所 十両陥落
- 2018年7月場所 幕下陥落
- 2018年11月場所 三段目陥落
- 2019年3月場所 序二段陥落
あれよあれよと序二段まで陥落。
その理由は、
- 糖尿病
- c型肝炎
- 両膝(三度手術)
- 腎臓結石
と、膝のケガばかりではく、糖尿病などによる体調不良だったのです。
そこから病気を克服し、大関復帰、横綱昇進を果たしたのですが、
その様子は自書である「奈落の底から見上げた明日」に書いています。
相撲取りには糖尿病は少ない?
相撲取りには糖尿病が少ないといわれてきました。
その理由は、相撲の力士はどうして糖尿病にならないのかにも書きましたが、
その理由は、
- たくさん食べても運動量が多い
- 肥満でも内臓脂肪が少ない
からだといわれていますが、
春場所前の照ノ富士のように、
稽古量が少ないのに急激に体重を増やす
とどうしても糖尿病を誘発してしまうのですね。
NHKのTV解説者の北の富士さんも、照ノ富士が大関から陥落したときに、
体が大きいですから、稽古ができないで食事を取っていると糖尿病になる。
気をつけないといけない。
とコメントしています。
相撲取りは運動をするから糖尿病にならない、なりにくいといわれているのですが、
相撲取りは糖尿病が少ないが血糖値が高いことも良く知られており、稽古量が少なくなったりすると糖尿病のリスクが高くなるのですね、、、
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まとめ
照ノ富士は奉納相撲で元気な姿を示し、夏場所には出場する決意を示しました。
春場所には復帰かと思われたのですが、場所前の急激な体重増加で糖尿病が悪化していのだそうです。
相撲取りには糖尿病が少ないといわれているのですが、食事量と運動量のギリギリのところで、稽古量が少なくなると一気に糖尿病に進むようです。
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