今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えします。
はじめに
あなたはどんなところにお住まいですか?
首都圏?
地方都市?
そしてあなたの家の近くにはファストフード店がありますか?
面白い研究報告を見つけました。
糖尿病予防にはファストフード店の近くよりスーパーの近くに住む方が良い
というのです。
糖尿病には自宅近くのファストフード店やスーパーが影響する
ファストフードとは、
- ハンバーガー
- ピザ
- 弁当・惣菜
- たこ焼き
- お好み焼き
など、購入してすぐに食べられる食品(Fast foof)を売っている店ですね。
英国ではファストフードと発音します。
ファストフード店としては、
マグドナルドやコンビニだけでなく、最近はTakeOutや宅配をするレストランや牛丼店、うどん屋さんも増えましたから、かなりの数があります。
定番のファストフード店といえばハンバーガー店ですが、
- マクドナルド 2,885 店
- モスバーガー 1,333 店
- ケンタッキー 1,153 店
国内にはハンバーガー店だけでも5,000店もあるのです。
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アメリカのニュヨーク大学の研究グループは、
ファストフード店が近くにあると糖尿病のリスクが高くなる可能性がある
郊外や農村でスーパーマーケットが多い地域の住民では糖尿病のリスクが低い
という興味深い研究結果を発表しました。
Longitudinal Analysis of Neighborhood Food Environment and Diabetes Risk in the Veterans Administration Diabetes Risk Cohort
詳しく見る ⇒ 原著論文
研究グループは、
- 研究開始時には糖尿病でない
- 約410万人
- 平均5年半追跡調査
したのです。
対象者を居住地域ごとに、
- 人口密度が高い都市
- 人口密度が低い都市
- 郊外
- 農村
と4つに分類しました。
対象者の居住地周辺について、
- 全食品店に占めるファストフード店の割合
- 全食品店に占めるスーパーマーケットの店舗数
も調べたのです。
その結果、
410万人中53万9,369人(13.2%)が糖尿病を発症たのですが、
ファストフード店の密度が高いほど糖尿病発症リスクが高い
ということが判明したのです。
さらに、郊外や農村地域では、
スーパーマーケットの密度が高いほど糖尿病のリスクが低い
ということも判明したのです。
研究グループは、
ファストフード店の店舗数制限や、スーパーマーケットを増したりする政策が糖尿病発症を抑制出来るかもしれない
と述べています。
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まとめ
ファストフード店が近くにあると、時間のないときや疲れている時などにはツイツイ手軽なファストフードで済ませてしまうことが多いのでしょう。
しかし、ファストフードでの急いだ食事では食後高血糖になりやすく糖尿病のリスクが高まるのです。
ファストフードでの食事では、
- サラダをプラスする
- フライドポテトや炭酸飲料は小さいサイズにする
などをするように心掛けてください。
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