今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
先日の「主治医が見つかる診療所」をご覧になりましたか?
元読売巨人の元木大介選手の、
元木大介の10日間で血糖値改善
という特集でした。
元木大介さん(以下敬称略)は現在46歳。
2005年の9月に戦力外通告を受け33歳の若さで現役を引退したんですね、、、。
その後はテレビに出たりラーメン店・元福を開店したりしたのですが、
40歳代の時にテレビの健康番組で糖尿病予備軍と診断され、その後は糖尿病に、、、。
元木大介の奥さんは、元日本テレビアナウンサーの大神いずみですが、
なのは有名な話で、夫婦揃って糖尿病なのです。
主治医が見つかる診療所では、
元木大介の血糖値を10日間で改善ということで医者がすすめたのは、
- 1食のご飯は100gでタマゴかけご飯にする
- 食後にウォーキング7~8分
- もやし料理を食べる
- 1日30回かかと落とし
- 毎食 1品に酢を大さじ1杯かける
- 1日1回は納豆などのネバネバ食材を食べる
ということで、
- 空腹時血糖値 : 184 → 145 mg/dl( 基準値は80~109mg/dl)
- ヘモグロビンA1c : 8.3 → 7.9%(基準値は4.6~6.2%)
と、正常値ではありませんがかなり改善されたようです。
タマゴには糖尿病・予防効果がある
元木大介に医者が一番にすすめたのは、
- 1食のご飯は100g
- タマゴかけご飯にする
ということでした。
ご飯100gというと、
お米一合を炊くと白米は330%ですから、ご飯茶碗に軽く1杯です。
テレビでは、
タマゴかけご飯にすると糖の吸収が緩やかになると説明していましたが、
タマゴには、
- 血糖値を下げて
- 糖尿病を予防する効果がある
のです。
海外の研究論文ですからタマゴかけご飯ではありませんが、
1週間に約4個の卵を食べてると糖尿病のリスクが38%低下する
と報告されています。
詳しく見る ⇒ 卵は糖尿病のリスクを下げる
メキシコの研究グループも、
朝食に卵1個を5週間食べるとインスリン抵抗性が改善した
と報告しています。
タマゴは、インスリン抵抗性を上昇させる脂肪細胞から分泌させるTNF-αというサイトカインの分泌を抑えてインスリン抵抗性を改善したというのです。
詳しく見る ⇒ 卵は糖尿病を予防するのか?
国内でも、
タマゴ3個で、
- 痩せた
- 勃った
- 毛が生えた
と話題になりました。
タマゴの食べ過ぎは血中コレステロールを上昇させると信じられていたのですが、
2015年に厚生労働省や日本循環器病学会、日本高血圧学会は、
コレステロールの多い食品を食べ過ぎても血中コレステロールは上昇しない
と発表しています。
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糖尿病の予防にはタマゴかけご飯
タマゴにはさまざまな栄養素が含まれています。
そうですよね、タマゴに含まれている栄養分だけでヒヨコが育つのです。
タマゴにはさまざまな栄養素が含まれているのですが、
注目すべきはタマゴのビオチンです。
ビオチンは、ビタミンHやビタミンB7とも呼ばれるのですが、
ビオチンには、細胞の成長を促進する作用や、ビタミンB群の効果を高める作用などが有り、
ビオチンが欠乏すると、
- 湿疹や皮膚のトラブル
- 疲労の増加
- 脂肪の代謝障害
- 抜け毛
- 不眠症
- 筋肉の痙攣
- 血糖値の上昇
などの健康上の障害が起こると報告されています。
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糖尿病の予防に効果的なタマゴの食べ方
ビオチンは卵の黄身に含まれているのですが、
白身にはアビシンといわれる物質が含まれています。
- 黄身 : ビオチン
- 白身 : アビシン
白身に含まれるアビシンはビオチンの吸収を妨げてしまう作用があるのです。
アビシンがビオチンに結合するとビオチンは熱や酸に強い物質に変化してしまい、腸で吸収されにくくなってしまうのです。
ですから、
糖尿病に良いビオチンを効果的に摂るには、
- できるだけ黄身と白身を混ぜない(アビシンの接触を防ぐ)
- 加熱して食べる(アビシンを失活させる)
が良いのです。
タマゴかけご飯は糖尿病の予防に良いのですが、
あまり混ぜすぎないようにして食べてください。
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