中国では糖尿病患者が猛烈なスピードで増加し、
このままで増え続けると2040年には1億5,000万人に達すると予想されているのです。
中国の米の消費量は世界一で日本の20倍も米が食べられているのですが、
白米は食後高血糖を引き起こし糖尿病の原因となるため、
中国では食後高血糖を引き起こさないレジスタント米の開発が進んでいます。
食物繊維の多いレジスタント米はGI値が高く食後の血糖値を引き起こしにくいのです。
レジスタント米は日本でも開発され入手可能ですが、ご存じですか?
血糖値が気になるなら食後の血糖値を引き起こさないレジスタント米に切り替えて下さい。
中国は糖尿病患者数も米の消費量も世界一
2015年の中国における糖尿病患者数は1億960万人を超え、世界一の糖尿病患者を抱えている。
さらに、このまま進めば2040年には4,000万人増の1億5,000万人に達すると予想されている。
中国の主食は米。
日本では米の消費量が低下しているが、
中国では大半が主食を米にしているという。
中国の米の消費量は世界一で、
人口も14億人と日本の7倍だが、
米の消費量は日本の20倍近い。
順位 | 国 | 米消費量(千t) |
1 | 中国 | 147,500 |
2 | インド | 98,097 |
3 | インドネシア | 38,097 |
4 | バングラディッシュ | 35,200 |
5 | ベトナム | 22,100 |
6 | フィリピン | 13,200 |
7 | タイ | 11,700 |
8 | ミャンマー | 10,966 |
9 | 日本 | 7,966 |
10 | ブラジル | 7,900 |
中国の米の生産量も144,500,000tと世界一で、
日本の7,816,000tの18倍を生産しているのです。
中国で糖尿病に良いレジスタント米を開発中
そんな中国では急増する糖尿病の抑制対策がとられているが、
その対象の1つが白米。
精製された白米の食後血糖値の上昇は精白パンと同様に急上昇する。
そんな中国で、
糖尿病に効く米の開発が試みられているという。
詳しく読む ⇒ SankeiBiz
血糖値の急上昇を抑えるレジスタントスターチ米
その一つが、糖尿病の発症の原因となる食後高血糖の急上昇を抑えるように品種改良された米なのです。
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)との共同で開発された米は、
小腸で消化されにくい食物繊維を多く含み、血糖値の急上昇を抑え、インスリンの分泌を低下させることから、糖尿病の発症を抑制することができるというのです。
フィリピンの国際稲研究所では、2012年に米の種類により食後の血糖値が大きく異なることを発見し、血糖値の上昇を抑えるでんぷん成分の遺伝子の特定もしているのだと言います。
さらに、
栄養的価値を高めることを目指した国際的な取り組みもおこなわれており、
失明防止に役立つ可能性のあるビタミンAを多く含んだ強化米の開発、
ビタミンBやE、鉄、亜鉛の豊富なブレンド米の開発も試みているそうなのですが、
中国やインドなどの発展途上国では糖尿病患者の急増が深刻な問題となっており、
食後血糖値を上げにくいGI値の低い品種の米の開発が必須なのです。
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糖尿病に良いレジスタントスターチ米とは
レジスタント米とは、レジスタントスターチを多く含んだ米のことです。
レジスタントスターチとは、
糖尿病でもご飯を食べたいなら血糖値を上げにくいレジスタントスターチ米
でもご紹介したように、
消化されにくい食物繊維を多く含んだ米のことです。
食物繊維が多い、GI値の高い食品は糖の吸収を穏やかにするため食後高血糖を起こしにくいのです。
詳しく見る ⇒ GI値の高い食品は食後高血糖を起こしにくい
中国で開発中だという、
レジスタントスターチの多い米は国内でも入手可能です。
北海道の旭川にある市川農場ではレジスタントスターチ米であるスリムヒカリを生産しています。
詳しく見る ⇒ 市川農場
レジスタントスターチで食後高血糖を抑える
食後の血糖値の急激な上昇は、
- 糖尿病を引き起こす
- 糖尿病の症状を悪化させる
- 糖尿病の合併症を引き起こす
など、食後高血糖はどうしても回避したいものです。
そのためには、
ことなどが必要です。
米については、
などの方法が考えられますが、
白米は美味しく、白米は日本人には欠かせないものです、、、、
血糖値が気になるが白米を食べたいという人はレジスタントスターチ米に切り替えたらいかがでしょうか。
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