ケールは野菜の王様といわれる野菜です。
ケールは北海道から沖縄まで、全国で通年を通じて栽培されているのですが八百屋さんで見かけることはありません。
そうです、ケールは青汁の原料として使われているのです。
ケールにはさまざまな健康効果があることが知られ、先日のNHK朝イチでは抗肥満効果が期待出来るとの放送でした。
さらに、ケールには糖尿病にも良いと言われているのですが、
ケールは本当に糖尿病の血糖値に良いのでしょうか?
ケールが糖尿病に良いということは科学的に証明されているのでしょうか?
こんなあなたの疑問に答えるために調べてみました。
ケールとは
ケールは地中海沿岸に生育しているアブラナ科の植物です。
ケールは日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、和名は緑葉甘藍(リョクヨウカンラン)といい、原産地は地中海ですが、生命力の非常に強い緑黄野菜で、日本では北海道から沖縄まで全国で、通年を通じて栽培されています。
ケールは、キャベツと同様にアブラナ科の植物で、キャベツに似ているのですが、キャベツとは異なり丸い玉状に結球することはありません。
ケールは栄養価が高く、ビタミンの含有量は緑黄色野菜の中でも多いことから、野菜の王様とも呼ばれているのですが、八百屋さんで見かけることはほとんどありません。
ケールは青汁の原料として使われているのです。
ケールの栄養価
ケールは栄養価が非常に高く、
- ビタミンAはニンジンの2倍
- カルシウムは牛乳の2倍以上
- 食物繊維が多い
もふくまれるのですが、
その他のビタミン、ミネラル、葉緑素、GABA(ギャバ)、食物繊維、葉酸、たんぱく質なども非常に豊富です。
さらに、
ビタミンA、C、Eなどの抗酸化ビタミンに加えて、カロチン類も多く含まれ、がん予防に期待されるとの報告もあるのですが、このことについては、さらに調べてからご報告しましょう。
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ケールは糖尿病の血糖値を下げる
ケールには、抗肥満効果があるとして、
2016年11月15日のNHK「あさイチ」でもケールが取り上げられました。
今回は、アメリカや欧米で爆発的に注目を浴びている「ケール」。栄養素が豊富に含まれることから“野菜の王様”と呼ばれ、日本でも近年、取り扱う店が続々増えています。 (中略)
さらにケールは「脂肪の吸収を抑える」&「過剰な脂質を体外に排出する」という驚きのパワーを持つことも判明しました!
ケールの抗肥満効果は、
平成17年に、キューサイ(株)と高崎健康福祉大学の研究グループが明らかにしています。
くわしく見る ⇒ ケールの抗肥満効果
動物を用いた実験でケールの抽出物は、
体重増加を顕著に抑制
中性脂肪を減少
させたことから、ケールには脂質の吸収を抑制し、肥満抑制効果があるとしています。
ケールは糖尿病の食後血糖上昇を抑える
さて、今日お話ししたいのは、ケールの抗肥満効果ではなく、
ケールには食後高血糖を抑える作用がある
ということです。
食後の血糖値が急上昇する食後高血糖はグルコーススパイクともいわれ、糖尿病を引き起こす原因になるのです。
キューサイ(株)は、
血糖値が高めの人においてケールの摂取が食後血糖値の上昇を抑えることを確認
し、科学雑誌に掲載されたと発表しています。
Intake of kale suppresses postprandial increases in plasma glucose: A randomized, double-blind, placebo-controlled, crossover study.
Our findings suggest that intake of kale suppresses postprandial increases in plasma glucose levels at a single dose of 7 g, and that a dose as high as 14 g is safe.
くわしく見る ⇒ 原著論文
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この研究では、
- 血糖値がやや高めの21~64歳の男女 : 42名
を対象に、
- プラセボ : ケール粉末なし
- ケール粉末低用量 : ケール粉末7 g
- ケール粉末高用量 : ケール粉末14 g
の3群に分け、
- 親子丼と同時に摂取
させて、摂取後30~120分の血糖値の変化を測定したのです。
鉄塔血がやや高めの42人は空腹時血糖値が125 mg/dl以下、食後30分の血糖値が140~187 mg/dlの人を選んでいますが、空腹時血糖値が125 mg/dl以下は糖尿病予備群に相当します。
さて、その結果は、
親子丼と同時に、ケール粉末を摂取した群では、
- 食後60分目の食後血糖値がケールを摂取しなかった人に比べて有意に低い
- 食後血糖値の低下はケール7gと14gで同等
という結果が得られたのです。
さらに、研究グループは、
ケールの食物繊維が、腸内での食物に与える粘度を検討したところ、
ケール粉末を加えることにより腸内の食物の粘度が上昇したとして、
ケールに含まれる食物繊維が腸内での食物の粘度を上昇させ糖の吸収を抑制した
と推察しています。
食物繊維を多く含む野菜から先に食べると食後高血糖が抑えられることは既にお話ししていますからご存じだと思います。
しかし、
外食時などはどうしても野菜不足になりがちですから、
その様なときには、代替するサプリの活用も有効です。
食物繊維の働きで糖の吸収を抑えるものとしては、
などがありますし、最近、人気なのはアラプラス糖ダウンのようです。
糖尿病予備群のあなたは、できるだけ食後高血糖を抑えるように、食べる順番を変える、食物繊維を多く摂ることを心掛けてください。
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