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中尾彬の豆鼓エキスが販売中止

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

血糖値を下げるとして販売されている豆鼓エキスをご存じですよね。

そうです、中尾彬さんが宣伝している、血糖値を下げるとして販売されているサプリメントです。

中尾彬さんが宣伝しているのは日本サプリメント(株)の商品ですが、

2016年9月17日をもちまして販売を終了をいたしました

と、突然の販売中止です。

何があったのでしょうか?

糖尿病に効果がなかったのでしょうか?

豆鼓エキスが突然販売中止

先日15日に、このサイトの 問い合わせフォームから下記のようなメールが届きました。

日本サプリメントの南と申します。
突然のご連絡で申し訳ございません。

弊社の豆鼓エキスシリーズですが、2016年9月17日をもちまして販売を終了をいたしました

御社が運営されているサイトに豆鼓エキスが掲載されておりますが、すでに販売終了していますので、削除していただけると幸いです。

というメールが届きました。

確かに、このサイトでも2015年1月に豆鼓エキスの効果は本当か?という記事を掲載しています。

 詳しく見る ⇒ 中尾彬の豆鼓エキスは糖尿病に効果があるのか

豆鼓エキスの販売中止の理由

どうして突然に販売を中止したのか?、何があったのかと、販売元の日本サプリメント(株)のホームページを見てみますと、

特定保健用食品の表示許可を申請する際には、豆鼓エキスの中から、特定の保健の目的に資する栄養成分(関与成分)を同定することが必要であり、弊社は、当該許可申請時点では、当時の分析技術や知見に基づいて、関与成分をトリスと同定し許可を取得しておりましたが、その後の弊社の自主検査において現在の分析技術を用いて再検討したところ、弊社がトリスと同定していた成分はトリスとは異なる成分であると同定され、関与成分はトリスとは異なる成分であることが判明したことによるものです。

との記載がありました。

何だか難しくて良く分からないのですが、

要するに、豆鼓エキスの中に、

  • 有効成分であるトリスが含まれていなかった
  • トリスと思っていたものはトリスではなかった

ということのようです。

 

豆鼓エキスの成分表示には、

 豆鼓エキス : トリスとして0.18mg と記載されています。

しかし、実際にはトリスが含まれていなかったことが判明した、ということです。

豆鼓エキスは糖尿病に効果がないのか?

豆鼓エキスは日本サプリメントからだけではなく、数社から販売されていますが、

中尾彬さんが宣伝している日本サプリメントの製品が最も有名ですね、、、。

発売中止に伴い中尾彬さんとの契約は終了しています

どれほどの人が購入して愛飲しているのかは不明ですが、日本サプリメントでは、

「特定保健用食品血糖値カテゴリーで6年連続通販売上げシェアNo.1、出荷数量は500万袋を突破しました。」

と宣伝していましたから、相当売れていたのでしょう、、、。

 

日本サプリメントの販売ページでは、豆鼓エキスが血糖値を抑えると表示しています。

となると、

  • 今まで効果がないものを飲まされていたのか?
  • 血糖値を下げるというのは虚偽だったのか?

という疑問がわき上がるのですが、

日本サプリメントのホームページでは、

なお、対象商品には、「本品は、豆鼓エキスを含んでおり、糖の吸収をおだやかにするので、血糖値が気になり始めた方に適した食品です。」と表示されています。豆鼓エキスが糖の吸収をおだやかにすることは、α-グルコシダーゼ阻害活性の値から判断することができます。
そして、弊社が販売した対象商品は豆鼓エキスを含むものであり、かつ、原料(豆鼓エキス)レベルにおいてα-グルコシダーゼ阻害活性の必要値が満たされていることを確認しております。

と記載されています。

要するに、

  • トリスは含んでいないが豆鼓エキスは含まれている
  • 豆鼓エキスはα-グルコシダーゼ阻害活性の必要値が満たされている

と弁明しています。

明言はしていませんが、

トリスは含まれていないがα-グルコシダーゼ阻害活性の必要値を満たしているので血糖低下作用はある

と言っているのでしょうか?。


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豆鼓エキスの血糖低下作用

日本サプリメントの商品は、

特定保健用食品に指定

されていますから、表示虚偽ということで自主的に販売を中止しようです。

しかし、疑義が生じながら消費者庁への報告(9月15日)までに2年6ヵ月かっている商品もあるらしく、景品表示法の「優良誤認」などの問題に発展する可能性もあるそうです。

消費者庁は9月23日、問題が発覚した6製品の表示許可を取り消したそうですが、同社の売上げの95%前後の売り上げを占めるとの情報もあり、今後、経営が立ち行かなくなる可能性もあるようです。

 

特定保健用食品とは、

「各種の症状を改善する働きがある成分を含んだ食品」で、効果や安全性が科学的に確認されているとして、厚生労働省が認可したものです。

「豆鼓エキス」は、メーカーにより違いもありますが、特定保健用食品との記載があれば、「血糖値が高めの方に適した食品」という表示を各都道府県の区政労働省が許可したものです。

 

 

豆豉(トウチ)というのは、黒豆(黒大豆、こくだいず)に塩を加えて、発酵させて、水分を減らした食品です。

原料である黒豆には、血糖値の上昇を抑える効果はありませんが、製造過程で麹(こうじ)を加えて発酵させますので、発酵の過程で生成される何らかの成分が血糖値を下げると考えられています。

その「何らかの成分」がトリスなのでしょう。

血中のブドウ糖は炭水化物が分解されたものです。

 炭水化物 → 二糖類 → 単糖類(ブドウ糖)

と分解されるのですが、

最終的に、ブドウ糖が2つ繋がった「二糖類」が「ブドウ糖」に分解されるときに働いているのが「α-グルコシダーゼ」という酵素です。

α-グルコシダーゼという酵素によって、二糖類が単糖類になって腸管から吸収されて血液に入り、血糖になるのです。

 

α-グルコシダーゼが働かないと単糖類にならず、血液中に吸収されませんから、α-グルコシダーゼを阻害する化合物である、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)は「食後血糖改善薬」として糖尿病治療薬として製品化されています。

 

一般名 商品名 販売会社 最高年売上高

(億円)

アカルボース グルコバイ バイエル薬品 140
ボグリボース ベイスン 武田薬品 500
ミグリトール セイブル 大日本住友製薬 200

 

主な薬剤名は上の表に記載しましたが、既に多くのジェナリック薬も販売されていますが、武田薬品のベイスンは2005年に500億円も売り上げた、糖尿病治療では非常にメジャーな治療薬です。

 

日本サプリメントでは、豆鼓エキスにはα-グルコシダーゼを阻害する作用があるとして宣伝販売していたのです。

日本サプリメントでは、購入歴がある購入者には返品するとしています。

しかし、商品を持っている購入者へは返金を行っているそうですが、手元に商品がない購入者への対応はできていないそうですから、返金は無理のようです。

 

困ってしまうのは、今後どうしたら良いのか?

ということですが、

豆鼓エキスの他にも、α-グルコシダーゼ阻害作用のあるサプリメントはありますので、そちらに換えるのが良いでしょう。

 


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