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ウエアラブル機器で糖尿病を改善

ウエアラブル機器で糖尿病が予防できるようになるかも知れません。

ウエアラブル機器で健康情報を管理して生活習慣の改善を図る経済産業省のモデル事業が始まります。

ウエアラブル機器で糖尿病予備軍の生活改善を図り糖尿病を予防しようと試みです。

 

ウエアラブル機器で糖尿病予備軍の生活改善

糖尿病予備軍とは、糖尿病の一歩手前の状態にあるヒトのことで、国内に2,000万人もいるといわれています。

糖尿病予備軍のヒトがそのままの生活を続ければ近い将来、糖尿病へと移行し、治療が必要となるのです。

しかし、食生活の改善、運動の励行などを行うことによって、糖尿病への移行を未然に防ぐことも可能なのです。

経済産業省は、糖尿病一歩手前の人々を対象に、腕などに付けるウエアラブル電子機器で運動量や健康情報を計測し、そのデータを活用して生活習慣を改善し、糖尿病を予防して、人工透析などの治療を必要とする前に、IT(情報技術)で行動変容モデルを作り出す事業を開始しました。

 

行動変容モデルとは、禁煙を実行させるための研究において、1980年代前半に提唱された考え方です。人間が行動を変える場合には、無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期、の5つの段階を経て行動が変えられる、との考え方で、行動を変えるためには、自分がどの段階にあるのかを知った上で、それぞれの段階に合った対策が必要だといわれています。

 

ウエアラブル機器とは、ウエアラブル電子機器ともいわれ、装着したまま日常生活が送れる情報端末のことで、Google社の眼鏡型情報端末グーグルグラスや、iPhoneのアイウオッチなどが代表例です。通信機能や音楽再生機能を持った腕時計、運動、カロリー消費、睡眠状態を記録できるリストバンド型端末など多くの種類のウエアラブル機器が販売されており、総務省によると、国内では2013年度では40万台が普及しており、2020年度には600万台を超えるといわれています。

 

 

ウエアラブル機器による糖尿病予備軍の行動変容

2014年の厚生労働省の調査では、糖尿病の患者は316万人で、2013年度の医療費は1兆2,000億円に達し、糖尿病が強く疑われる、糖尿病の可能性を否定できない、という糖尿病予備軍は2012年には2,050万人に達していると言われます。

これらの糖尿病予備軍が糖尿病に移行すると、医療費は莫大なものとなり、いかにして糖尿病予備軍の糖尿病への移行を防ぐかは喫緊の問題なのです。

糖尿病予備軍の糖尿病への移行を防ぐには、

 生活改善

が最も重要なことで、糖尿病予備軍の糖尿病への移行を防ぐにはこれしかないともいえるのです。

  1. 食生活の改善
  2. 運動の励行

これを行うだけで、糖尿病予備軍の糖尿病への移行を防ぐことが可能なのです。

 

ウエアラブル機器で糖尿病予防の実証事業を公募

経済産業省は、平成28年2月、

「IoT推進のための新産業モデル創出基盤整備事業(企業保険者等が有する個人の健康・医療情報を活用した行動変容促進事業)」に係る事業管理支援法人の公募

を行いました。

主旨は、

本事業は、レセプト情報、健診情報及び各個人がウェアラブル端末等で蓄積した健康情報を収集し、統合的に解析・活用できる基盤を構築するとともに、本人同意の下、健康的な生活習慣のための行動変容を促進・支援するための仕組みについて実証することにより、健康・医療情報の利活用や情報流通を促進し、国民の健康増進とヘルスケア産業の創出・育成を図ることを目的とする事業です。そのため、上記の事業目的の実現に向けて、各実証事業の管理支援等を行っていただく法人を公募します。

ということで、行政の文書は回りくどくて難解なのですが、

要するに、

 個人の健康・医療情報を活用した行動変容に向けた実証事業の公募

ということで、

もう少し簡単にいえば、

 ウエアラブル機器で糖尿病を予防する実証実験の公募

ということなのです。

 


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ウエアラブル機器による糖尿予防の実証実験が開始

ということで、経済産業省は、「健康・医療情報を活用した行動変容モデル事業」への参加者を公募していたのですが、公募結果がつい先日発表されました。

モデル事業に参加するのは、

  1. トヨタ自動車と名古屋大、愛知県内の診療所
  2. 三菱地所、三菱化学、野村総合研究所
  3. ファーストリテイリング(ユニクロ)、コニカミノルタ、健康支援企業・イーウェル
  4. 両備グループ(岡山市の交通企業)や医療機関
  5. タニタ、第一生命
  6. 埼玉県内の病院と診療所
  7. みずほフィナンシャル

などの各グループで、今年の夏から1,160人を対象に、半年間、実施検証される計画だそうです。

 

モデル事業では、

対象者は、ヘモグロビンA1c値が高いが腎機能障害がないが、治療一歩手前の人だそうで、

腕時計状などのウエアラブル機器を装着してもらい、

  1. 心拍数
  2. 歩数
  3. 消費カロリー
  4. 睡眠の深さ
  5. 興奮・リラックス状況

などを自動的に測定して、測定値をスマートフォンやタブレットに自動転送して、データベースに蓄積するのだそうです。

さらに、各個人で、

  1. 血圧
  2. 体重
  3. 食事内容

なども記録してもらい、データを半年間、常時記録し続ける計画だそうです。

サーバーに送られた各データーを、医師や看護師、管理栄養士がチェックし、健康状態が悪化すると各個人に生活を改善の指示が送られる仕組みだそうです。

 

今回の対象は、血糖値が高く腎障害の危険性があるヒトのようですが、予備軍は年数回の健康診断で注意を受けても、生活改善が難しく、治療・透析に陥る例が多かったそうだからだとしています。

経済産業省は、今回の実証試験でウエアラブル機器が有効性が学術的に立証されれば、ウエアラブル機器での糖尿病の予防を普及させて医療費削減を目指すとともに、糖尿病のデータベース創設も目指すとしています。 

 

しかし、、、

ウエアラブル機器が糖尿病を予防してくれるわけではありません

ウエアラブル機器はあくまでも記録機器です、生活改善をするのはあなた自身です。

食生活の改善や運動の励行はウエアラブル機器がなくても今日からでも実行が可能なのです。

炭水化物を少しだけ減らしてみたらどうでしょうか、、、

 


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