ブロッコリー・ダイエットが人気だそうです。
ブロッコリーは炭水化物が少なく、蛋白質やビタミン類が多く
ブロッコリーは糖尿病にも良い食べ物なのです。
ブロッコリーよりも糖尿病に良いとされるのは、ブ
リッコリーにはスルフォラファンが多く含まれるからです。
そして、ブロッコリーよりももっと糖尿病に良いのは、、、
ブロッコリーは栄養価が高い
今朝のテレビでやっていたのですが、白米の代わりにブロッコリーを入れたお弁当が人気なのだそうです。
ブロッコリーは、炭水化物が少なく、蛋白質やビタミン、ミネラルが多いことから、ダイエットにも良く、
腹持ちも良いことからダイエットや糖質制限食をしているヒトに人気があるのだそうです。
ブロッコリーの栄養価
ブロッコリーの三大栄養素は、
生のブロッコリー100gあたり、の栄養素は、
- カロリー 33kcal
- 水分 89g
- 蛋白質 4.3g
- 炭水化物 5.2g
- 脂質 0.5g
- 食物繊維 4.4g
と、低カロリーで、炭水化物が少なく、蛋白質が多いことが特徴で、食物繊維も多いのです。
ブロッコリーには、その他にも、
- ビタミンA
- ビタミンB5
- ビタミンB6
- 葉酸
- ミネラル(カリウム、マグネシウム、リンなど)
が多く含まれます。
のミネラルや食物繊維が含まれています。
特にブロッコリーには葉酸が多いことが知られています。
葉酸は、水に溶ける水溶性ビタミンの一つで、ビタミンB群の仲間で、
1941年にホウレン草の葉から発見され、ラテン語で「葉」を意味する「folium」から「folic acid=葉酸」と名付けられましたのですが、
葉酸は、蛋白質や細胞を作り働きのあるDNAやRNAなど、核酸の合成に必要な栄養素で、
- 赤血球の細胞の形成を助ける
- 胎児の神経系の発育に重要な働き、
- 皮膚の粘膜の強化する
などの作用があることから、
葉酸が欠乏症すると、
- 舌炎
- 下痢
- 体重減少
などの症状や、
- うつ状態が引き起こされたり、
妊娠中に葉酸が欠乏すると、
- 胎児の神経管欠損や脳障害のリスクが高まる
といわれている重要な栄養素です。
さらに最近、
近畿大学の研究グループは、
と、興味深い発表をしています。
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ブロッコリーにはポリフェノールが多い
実は、ブロッコリーにはこの他にも、
抗酸化物質
がたくさん含まれ、糖尿病にもよい食べ物なのです。
ブロッコリーに含まれる、抗酸化物質は
- スルフォラファン
- βカロテン
- ルテイン
- ゼアキサンチン
- クェルセチン
などで、たくさんの抗酸化物質が含まれているのです。
活性酸素は糖尿病の原因
活性酸素は、非常に酸化力の強い酸素で、老化やがんなどの種々の疾患の原因になるのですが、活性酸素は糖尿病や糖尿病合併症を引き起こす原因の一つでもあります。
私達が呼吸で取り入れた酸素の2%は活性酸素になり、活性酸素は体を細菌やウイルスから守るなど重要な役割を果たしているのです。
体には、活性酸素を消去する酵素があるのですが、年齢とともにその働きは弱まり、加齢に伴って活性酸素が体に溜まってしまい、さらに、活性酸素は、ストレスや睡眠不足などの生活の乱れ、多量飲酒や喫煙、紫外線などさまざまな原因でも発生し、老化や病気の原因になることが明らかになっています。
糖尿病においては合併症の進行を促進してしまうことが分かっています。
ポリフェノールは体に良いといわれ、ポリフェノールのサプリメントを飲用している方も多いようですが、ポリフェノールには活性酸素を除去する作用があるのです。
植物も太陽の紫外線によって活性酸素が作られ、過剰な活性酸素は植物にも害を与えてしまうのですが、植物はポリフェノールによって自らの身を守っているのです。
ポリフェノールが多く含まれる植物はブドウやリンゴなど色の濃い植物ですが、上に書きましたように、ブロッコリーにもポリフェノールがたくさん含まれるのです。
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ブロッコリーは糖尿病に良い
ブリッコリーに含まれるスルフォラファンには、解毒作用や抗酸化作用があり、様々な疾病の予防効果があることが明らかになってきています。
糖尿病により高血糖状態が長く続くと血管壁が障害され、
- 糖尿病性神経障害
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性腎症
など、糖尿病の三大合併症が引き起こされることになるのですが、これらの合併症は微細な血管が傷害されたことによるもので、大きな血管が傷害されると、
- 心筋梗塞
- 脳卒中
などの合併症が併発し、糖尿病患者では心臓発作や脳卒中などの心血管疾患の発症リスクが最大5倍に増加すると報告されています。
ブロッコリーのスルフォラファンは糖尿病の合併症を防ぐ
糖尿病の人がブロッコリーを食べると、高血糖による心臓血管の損傷を改善でき、糖尿病合併症の予防に効果があるようです。
イギリスのウォリック大学の研究チームは、糖尿病患者の高血糖によって損傷を受けた血管壁の細胞に対する、
ブロッコリーのスルフォラファンの効果を調べ、
ブロッコリーのスルフォラファンは活性酸素を73%減少させた
と報告しています。
New superfoods could help protein keep bodies healthy
A new generation of new superfoods that tackle heart disease and diabetes could be developed following research into a protein that helps keep cells in our bodies healthy. 11 September 2014
さらに、
オーストラリアのクィーンズランド大学の研究グループは、2型糖尿病患者がスルフォラファンを摂取することにより糖尿病の合併症をどれだけ予防できるかを臨床試験で確認することを試みています。
Broccoli sprouts could boost battle against Type 2 diabetes
この研究では、スルフォラファン錠剤を服用させ、血管壁などの損傷をどれだけ抑えられるかを調べる目的で、2014年3月に開始されました。
スルフォラファンの作用
ブロッコリーのスルフォラファンは、活性酸素を消去する作用があるのですが、その作用についても明らかになっています。
スルフォラファンは、抗酸化機能をもつ遺伝子の転写因子(Nrf2)を活性化し血管を保護するといわれていましたが、
東北大学医学部の小林枝里助教らの研究グループは、2016年5月23日、
Nrf2は主に炎症を増悪させるサイトカインIL-6やIL-1βの遺伝子の発現を阻害することで、炎症を抑えているということを明らかにしました。
Nrf2 suppresses macrophage inflammatory response by blocking proinflammatory cytokine transcription.
Nature Communications OnLine. 23 May 2016.
小林助教らは、Nrf2を活性化する薬物は、自己免疫性疾患や糖尿病、がんなど幅広い疾患に有効だとして新たな薬剤を開発する意向ですが、ブロッコリーのスルフォラファンでも充分に効果があるのです。
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ブロッコリーは食事で摂ろう
活性酸素を消去するブロッコリーの成分はスルフォラファンという物質ですが、ブロッコリースプラウトに多く含まれることが知られています。
スプラウトとは、発芽した苗のことで、ブロッコリースプラウトはいうなればブロッコリーのモヤシです。
最近はスーパーでも、サラダの材料として様々なスプラウトを目にするようになりましたが、スプラウトは種から苗へと成長するために必要な栄養を最も豊富に含んだ状態で、種や成長した野菜や豆類よりも栄養や酵素をより豊富に含んでいます。
ブロッコリーとブロッコリースプラウトとを比較すると、
ブロッコリー(100gあたり、七訂日本食品標準成分表より)
- カロテン : 810ug
- ビタミンE : 2.9mg
ブロッコリースプラウト
- カロテン : 1,400ug
- ビタミンE : 3.2mg
確かに、ブロッコリースプラウトはブロッコリーよりもカロテンが豊富ですが、ブロッコリースプラウトを100g食べるとなると相当な量ですが、ブロッコリーなら100gを食べることは容易です。写真は50gの量です。
スルフォラファンは熱によって破壊され、5分茹でると20%が失われてしまうといわれています。
アメリカなどでは、ブロッコリーは加熱せずに生で食べる事も多い野菜です。日本でも レストランのサラダバーに置いてあるのは大抵の場合生のブロッコリーですが、生では食べにくい人は、蒸したり、レンジで温めたり、炒めたりする方がスルフォラファンを失われないそうですから、その様な調理法も検討してください。
どうしてもブロッコリーが苦手という人にはサプリメントもありますが、抗酸化物質は多く摂取するほど良いということはなく、食物からバランスよく摂取することが大切です。
ブロッコリーは糖尿病に良い食べ物ですから、積極的に摂るようにしてください。
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