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    Categories: 糖尿病と睡眠

食後眠いのは糖尿病の初期症状です

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

こんなことありませんか?

  • 昼食を食べた後に猛烈に眠くなる、、、
  • 夕食後にテレビを見ながら眠ってしまった、、、

食後眠いのは、

血液が胃や腸に集中するため脳の血液量が少なくなるから

だと良くいわれますが正しくはありません!。

 

食後眠い実は、糖尿病の初期症状でもあるのです。

 

食後眠いあなたの血糖値は正常ですか?

食後眠いのは食後の高血糖が原因であることが多いのです。

食後に眠いのなら、

食後の高血糖を改善することが先決なのです。

 

 

食後に眠い理由を知っていますか?

昼食の後は急に眠くなってしまって仕事が手につかない、、

お昼の後は頭がぼーっとしてしまって会議どころじゃない、、、

このようなことは誰でも経験が有るものです。

 

 

 

食後の眠気は生理的な現象でもあり、余り心配することもないのですが、

実は背景には大きな問題もあるのです。

 

食後の眠気の主な原因は、

  1. 食べ過ぎによる胃への過剰な負荷
  2. 膵臓の疲れによる血糖値の乱れ

なのですが、多くの場合には食べ過ぎによることが多いのです。

 

食べ過ぎにより食後眠い

食べ過ぎにより、血液が消化器官へ集中してしまうため、

脳へ血液量が減少して脳の活動が穏やかになるので眠むくなると考えられていますが、

 

最近の研究ではオレキシンというホルモンが関与していることが明らかになっています。

 

オレキシンは満腹中枢に刺激を伝達する働きをしているのですが、

オレキシンには覚醒効果もあり、

お腹が一杯になるとオレキシンの分泌量が少なくなり眠気が生じると考えられています。

 

  詳しくみる ⇒ 食後眠いはグルコーススパイクで糖尿病のサイン

 

つまり、

食後の血糖値が急上昇するとオキシトシンの量が少なくなり眠くなるというのです。

 


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食後眠いは糖尿病の初期症状です

食後に猛烈な眠気が続く場合には糖尿病の初期症状かも知れません。

食後の異常な眠気は、インスリンの分泌の乱れによって起こるからです。

 

食事の摂取によって、誰でも血糖値が上昇し、

高血糖の状態では誰でも程度の差はあれ身体のだるさや眠気が起こるのですが、

正常な人では1時間程度でもとの血糖値に戻り眠気やだるさも解消します。

 

しかし、

糖尿病や隠れ糖尿病の人ではインスリンの分泌不足やインスリンの効果が低下しているために、

食後高血糖の回復が悪く、食後の長い間、食後眠い状態が続くのです。

 

長州小力さんは重度の糖尿病ですが、食事をしながら眠ってしまうほどの眠気を感じていたそうです。

  詳しく見る ⇒ 長州小力は糖尿病合併症で入院中

 

こんな症状はありませんか?

  • 冷や汗
  • 頻尿
  • 激しい動悸
  • 異常なだるさ
  • イライラや不安感
  • のどの渇き

食後眠いに加えて上のような症状に心当たりがあるなら、

できるだけ早く医療機関で検診を受けるべきですが、まずはセルフチェックをしてみて下さい。

  詳しく見る ⇒ 隠れ糖尿病のセルフチェック

 

既にお知らせしたのでお読みくださったと思いますが、

睡眠不足や不眠は糖尿病の原因でもあるのですが、

特に、不眠の女性は糖尿病のリスクが高いのです。

 


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本当の糖尿病にならないために

隠れ糖尿病のうちであれば比較的簡単に糖尿病から逃れられます。

隠れ糖尿病のうちであれば膵臓はまだそんなに疲れておらず、インスリンを出すことができるのですが、食後血糖値が高い隠れ糖尿病の状態が続くと、膵臓は疲れてインスリンを出すことができず、本当の糖尿病になってしまうのです。

食後の一時的な高血糖を改善するためには、「食の改善」を行うことが必要です。

食の改善を行うことにより、インスリンの効果(インスリン抵抗性)を回復させ、インスリンを分泌する膵臓への負担を軽減して膵臓の正常な糖のコントロール機能を取り戻すことができるのです。

 

食の改善をして隠れ糖尿病から逃れる

食の改善を行うためには、

  1. 食事内容
  2. 食生活
  3. 食事方法

を見直す必要があります。

 

食事内容を見直す

血糖値を上げるのは炭水化物(糖質)だけなのです。

血糖値が高いということは、炭水化物を摂り過ぎているということです。

最近、「糖質ゼロ」という製品や、「糖質制限食」という言葉を良く目にしますが、糖尿病の予防には血糖値を上げている糖質の摂取を少なくすれば良いと言うことがハッキリしてきたからです。

 

糖質制限食といっても、「ゼロ」にする必要はありません。

  1. ご飯やパンの量を減らす
  2. 白米や白いパンを玄米や玄米パンに変える

これだけでも血糖値の上昇は大きく変わります。

 

  詳しく見る ⇒ 糖尿病の血糖値を下げるための食事の摂り方

 

まとめ

糖尿病を治せるのはあなたの食事法だけです。

食事内容、食事方法の見直しによって糖尿病体質を改善することができます。

糖尿病の食事療法は病人食ではありません。

糖尿病の食事法は、食事内容を本来の食事内容に見直すだけです。

糖尿病の食事法は、「健康食」、「長寿食」ともいわれる、本来の日本人の食事法なのです。

  詳しく見る ⇒ 糖尿病でおすすめの食事法

 

食後に眠いからといって、

昼寝のし過ぎは糖尿病のリスクを高めるという研究報告も発表されています。

とにかく、

グルコーススパイクと言われる食後の高血糖を下げることが先決なのです。

 

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