今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えします。
はじめに
新型コロナは、
- 高齢者
- 糖尿病
- 肥満
などの人では重症化しやすいことは良く知られています。
アメリカの研究グループは、
野菜などの植物性食品をたくさん食べている人では、
新型コロナの感染リスクが低く重症化しにくい
という研究結果を報告しました。
野菜をたくさん食べている人では新型コロナが重症化しにくい
野菜をたくさん食べていますか?
ベジファーストといわれるように、
食物繊維が豊富に含まれている野菜は食後の血糖値の上昇を抑える作用があるのですが、
アメリカの研究グループは、
野菜などの植物性食品をたくさん食べている人では、
新型コロナの感染リスクが低く重症化しにくい
という研究成果を発表しました。
Diet quality and risk and severity of COVID-19: a prospective cohort study
Conclusions : A diet characterised by healthy plant-based foods was associated with lower risk and severity of COVID-19. This association may be particularly evident among individuals living in areas with higher socioeconomic deprivation
くわしく読む ⇒ BMJ Journals
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研究グループは、
アメリカとイギリスでおこなわれた新型コロナに感染時の状況や症状を追跡調査したデータを解析したのですが、
対象者は59万2,571人と非常に大規模な調査でした。
対象者についてコロナ流行の食事スタイルについて、
野菜や果物などの植物性食品の摂取量などを判定したのです。
平均約6ヵ月、のべ388万6,274人月の追跡で3万1,815人がコロナに感染しとのですが、
野菜や果物の摂取量が多いグループでは、
- コロナに感染するリスクが9%低い
- 感染が重症化するリスクが41%低い
ということが明らかになったのです。
研究グループは、
今回の対象者では高齢者の割合が約1/4だったことや基礎疾患のある人が少なかったなど比較的健康な集団だったとしても、
野菜や果物を多く食べるという食生活が健康につながることは否定できないと述べています。
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まとめ
糖尿病でも血糖コントロールをしっかりすれば新型コロナは怖くないにも書きましたように、
血糖値がコントロールできていれば、
糖尿病でもコロナの感染や重症化の低いのです。
今回の研究結果で、
野菜をたくさん食べている人では新型コロナの感染リスクが低く重症化しにくい
ということがわかったのですが、
食物繊維が豊富に含まれている野菜は食後の血糖値の上昇を抑える作用があり糖尿病の人では食事の最初に野菜を食べることが薦められているのです。
もちろん、野菜を食べることで新型コロナを完全に防げるわけではありませんのでワクチン接種はお忘れなく。
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