今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えします。
はじめに
糖尿病のリスクファクターの1つが肥満であることは誰でも知っていることです。
しかし減量というと気が滅入ってしまう人が多いのですが、
欧州の研究で、
体重を10~15%を減らすことで糖尿病を寛解できる
ことが明らかになりました。
これならあなたもできるのではないでしょうか?
肥満でも減量すれば糖尿病が寛解
肥満は糖尿病のリスクファクター。
糖尿病なら「食事療法」や「運動」で肥満を解消しなければなら無いことは分かっているのですが、
肥満から脱却することはなかなか難しいのです、、、
イギリスの糖尿病学会などが中心となって行っている臨床研究で、
肥満の糖尿病患者でも体重コントロールにより糖尿病が寛解することが明らかになりました。
Diabetes UK-funded study asks if remission from type 2 diabetes is possible for people with a lower body weight.
今回発表されたのは研究の一部ですが、肥満や過体重の糖尿病患者でも減量して健康的な体重を維持することで、糖尿病が寛解する可能性があるというのです。
詳しく見る ⇒ Retune Remission Study Preview
寛解とは、、
病気の症状が一時的に軽くなったり、消えたりした状態のこと。
そのまま再発しないで完全に治る(完治)可能性もあるが、
場合によっては再発する可能性も大きい。
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イギリスの糖尿病学会が支援しているReTUNE研究では、
肥満や過体重の糖尿病患者を対象に、
- 食事のエネルギー摂取量
- 炭水化物などの栄養素
を厳格にコントロールして、
体重を10~15%を減らすことを目標
にして2週間の減量プログラムに取り組んでもらったのです。
減量プログラムで参加者した糖尿病患者では、
- 平均BMIは25未満に減少
- 肝臓や膵臓の脂肪も減少
して、
糖尿病患者の2/3で糖尿病が寛解したというのです。
欧米では健康的な体重を維持できている糖尿病患者は10%程度しかいないといわれています。
日本肥満学会では、BMI22を適正体重(標準体重)とし、
BMI25以上 | 肥満 |
BMI22 | 標準体重 |
BMI18.5未満 | 低体重 |
と分類していますが、欧米に比べて肥満の人は少ないのですが、
それほどの肥満ではないという人でも、
内臓である肝臓、膵臓などに脂肪がたまると糖尿病のリスクが上昇するのです。
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まとめ
国内の臨床研究でも、
肥満の糖尿病患者では減量しただけでインスリン抵抗性が改善され血糖コントロールが良好になることが明らかになっています。
今回のReTUNE研究の初期結果では、
高度な肥満の糖尿病患者だけでなく、BMIが27未満の軽度肥満でも糖尿病が改善することが分かったのです。
減量というと10kg、20kgも減量しなければならないと思って気が滅入ってしまうのですが、
体重を10~15%を減らすことで糖尿病が寛解するのです。
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