今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
糖質制限がブームというかどこに行っても糖質制限が目に付きます。
パンや麺類の糖質制限はまだしも、
シャリ抜きの寿司
はやややりすぎのような気もします。
では、
あなたはどれだけ糖質を摂っていますか?
- ご飯1杯の糖質量は、、、
- ラーメン1杯の糖質量は、、、
分かりますか?
- 血糖値が気になる
- 自分の毎日の糖質量が分からない
こんな時にお薦めのアプリがあります。
糖質カウンター(無料)あなたも試してみませんか?
一日にどれだけの糖質を摂ったかがすぐ分かります。
糖質はどれだけ摂っても良いのか?
糖質制限を始める前に、
そもそも糖質はどれくらい摂って良いのか?
を知る必要があります。
厚生労働省は、「日本人の食事摂取基準」を刊行し、日本人に必要なエネルギーや各栄養素の基準を示しています。
しかし、
「日本人の食事摂取基準」(2015年版)を見ても、1日にどのくらいの糖質を摂るべきかについては明確な基準があるわけではなく、歯切れが悪い表現です。
仮に基礎代謝量を 1,500 kcal/日とすれば、(中略)、ぶどう糖の必要量は少なくとも 100 g/日と推定され、すなわち、消化性炭水化物の最低必要量はおよそ 100 g/日と推定される。しかし、これは真に必要な最低量を意味するものではない。
炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
ですから、炭水化物100gということでは糖質量は100g以下になってしまいます。
さらに厚生労働省は、
「エネルギー産生栄養素バランス」の項では、
たんぱく質の目標量の下の値(13% エネルギー)と脂質の目標量の下の値(20% エネルギー)に対応する炭水化物の目標量は 67% エネルギーとなるが、上記の理由のために、それよりもやや少ない 65% エネルギーを目標量の範囲の上の値とすることとした。
と述べています。
すなわち、
必要エネルギー量の65%を炭水化物から摂る
との目標量を示しているのです。
日本糖尿病学会の糖尿病食事療法
一方、
日本糖尿病学会は糖尿病の食事療法として、
成人におけるエネルギー比率により、
- 蛋白質を体重1kgあたり1~1.2g摂る
- 総エネルギー量の60%を炭水化物で摂る
- 残りは脂質から摂る
としています。
詳しく見る ⇒ 日本糖尿病学会が勧める糖尿病の食事療法
成人男性で一般のサラリーマンでの必要エネルギーを2,600kcalだとすれば、
2,600 x 0.6 = 1,560kcal
炭水化物のエネルギー量は4kcalですから、
1,560 ÷ 4 = 390g
ということになります。
厚生労働省の基準や日本糖尿病学会のガイドラインから総合的に考えれば、
私達が1日に摂るべき糖質量は、
- 成人男性の糖質量 : 300g程度
- 成人男性の糖質量 : 250g程度
と考えて良いのではないでしょうか。
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糖質カウンターで糖質摂取量を調べる
では、
250gや300gの糖質量とは食事にするとどうなるのでしょうか?
ご飯やパンの糖質量は、
- 白ごはん(茶碗1杯、150g)の糖質量 : 55.2g
- 食パン(6枚切り1枚、60g)の糖質量 : 26.8g
で比較的簡単に糖質量を計算できるのですが、
では、
- 牛丼は?
- カレーライスは?
- スパゲッティーは?
- メロンパンの糖質量は?
- とんかつ定食を食べたら糖質量は?
- スターバックスでカフェラテを飲んだら?
こんな時に便利なのが、
無料アプリの糖質カウンター
なのです。
詳しく見る ⇒ iTune・糖質カウンター
糖質カウンターは、
(株)リンクアンドコミュニケーションと、京都大学・医学部附属病院とが共同で開発した毎日の食事の糖質量を計算するアプリです。
リンクアンドコミュニケーションは、健康アドバイスアプリである「カラダかわるNavi」を開発しローソンの社員の健康改善や健康意識の向上ツールとして採用されるなど、企業の健康経営を支援している会社です。
糖質カウンターでは、
- 食事内容を入力する
ことにより、
- 毎日の食事の糖質量をきちん計算する
ことができるのです。
毎日の食事内容の入力は、
- 食べた食事を簡単なメニューから選ぶだけ
ですから非常に簡単です。
- メニューには約10万件が登録
されていますから、簡単に入力できるのです。
これだけで、
今日食べた糖質量とカロリーが計算されどれくらい糖質量を食べたかが一目瞭然なのです。
さらに毎日の、
- 摂取した糖質量
- 摂取カロリー
- 体重
をグラフ表示できますから、
毎日の糖質量と体重、カロリーの推移をグラフで見ることができるのです。
糖質制限は減量や血糖値対策に非常に効果のあることが分かっていますが、
それには、
自分はどれだけ糖質を摂っているのか?
が分からなければ制限すべき糖質の量も分からないのです。
血糖値が気になるヒト、糖質量が気になるヒトにはオススメです。