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    Categories: 糖尿病の治療薬

5ファクターダイエットは糖尿病や生活習慣病に良いのか

今日もご覧になっていただき有り難うございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

5ファクターダイエットが流行っているけど

5ファクターダイエットは糖尿病や生活習慣病にも良いのだろうか、、

5ファクターダイエットって血糖値も下げるのでしょうか、、、

 

 5ファクターダイエットってなに?

5ファクターダイエット(ファイブファクターダイエット)というのは、

1日25分の簡単なエクササイズと、1日5回の食事。

たった5週間で、

貴女もキャットウーマンに変身したハル・ベリーのカラダになれます

というダイエット方なんですね。

 

 

ハル・ベリーというのはこの写真の女優さんです。

Halle Maria Berry、1966年8月14日生まれですから48歳ですね、、、。

1999年放送のテレビ映画『アカデミー 栄光と悲劇』でエミー賞やゴールデングローブ賞を受賞。2001年『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞を受賞し、ベルリン国際映画祭銀熊賞も受賞。

2004年公開の『キャットウーマン』でゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞を受賞して話題を撒いたり、、、。

女優になる前には、ミスUSA2位、ミスワールド6位に輝いただけあって、見事なプロポーションです。

 

このダイエット方を考えたのは、

ハリウッドセレブの専属トレーナー でフィットネス及び栄養学のエキスパートである、ハーレイ・パスターナック氏です。

レディーガガやジェシカシンプソンなど多数の有名セレブが実践したという注目のダイエット法で、

ジェシカシンプソンは2ヶ月で11kgの減量に成功したそうです。

 


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5ファクターダイエットとは

5ファクターダイエットは、リーズナブルで、いたってシンプルな食事療法です。

5ファクターと言うだけあって、「5回の食事回数」、「5つの原則」があります。

 

1日の食事回数は5回

通常は朝昼晩の3回ですが、食事と食事の間隔が均等になるようにして、1日に5回の食事を摂ります。

食事と食事の間隔をおよそ3~4時間にして5回の食事を摂ります。

  1. 1回目の食事  7:00
  2. 2回目の食事 10:00
  3. 3回目の食事 13:00
  4. 4回目の食事 16:00
  5. 5回目の食事 19:00

夕食に相当する5回目の食事を遅くなりすぎないように、19時頃までに済ませます。

多少ずらすことも可能でしょうが、仕事をしている方にとってはちょっと難しいことかも知れません、、、、

 

食事内容の5つのルール

1日に5回食事をするといっても、今までの食事を、ただ5回に回数を増やせば良いというわけではありません。

1日に必要な消費エネルギー量を計算して、それを5回に分けて食べるのです。

そして、食事の内容には5つのルールがあります。

 

ルール1 食事の半分は炭水化物

炭水化物の量を50%といっても、米やパンだけでなく、豆、イモ、野菜などの炭水化物を含む食材も摂る必要があります。

また、血糖値を上昇させにくいGI値の高い食材(玄米、五穀米、全粒粉のパン)を摂るように心掛けます。

 

ルール2 良質の蛋白質を摂取する

余り脂質を含まない、低脂質の良質の蛋白質を摂るように心掛けます。

青魚、赤身の肉、鶏の胸肉、卵などが低脂質で良質の蛋白質といえます。

 

ルール3 1度の食事で食物繊維を5~10g摂取する

食物繊維を多く取ります。豆、野菜、果物類は食物繊維と炭水化物のどちらも含むものが多いのでそれらの食材を摂るように心掛けます。

食物繊維は食後の急激な血糖値の上昇を抑え、便通も良くします。

 

ルール4 良質の脂質は適量摂取する

エキストラバージンオイルは、オレイン酸や必須脂肪酸、ポリフェノールなどを多く含むのでおすすめです。また、えごま油やキャノーラ油は不飽和脂肪酸を多く含むので料理のときに使うと有効です。

 

ルール5 充分な水分補給

炭酸水や甘味料の入った水分ではなく、水やお茶などで水分を充分に摂取します。コーヒーや紅茶を飲むときには砂糖を入れないようにすべきです。水分摂取は一気に大量を摂取するのではなく、こまめに補給することが大事です。

 

運動のルール

 

1日に20~30分の運動をおこなう

運動といっても特別の準備をする必要はありません。生活の中で体を動かすことを考えて下さい。

駅や会社ではエスカレーターを使わずに階段を上ったり、電車を一駅前で降りて歩いたり、電車の中でつま先立ちをしたり、、など、ジョギングや水泳をすることが難しい人は、日常生活の中でこのようなことを心掛けて体を動かすことでも充分に運動になるのです。

週末には散歩をしたり、ジョギングなども心掛けて下さい。

 

週に1日はお休み

5ファイブファクターダイエットでは週に1日はダイエットから離れてもOKなのです。

食事療法は継続が大事ですから、無理は禁物です。

しかし、休みだからといって、

まとめ食いをしたり、

夜遅くに食事をしたり、

するとせっかくの摂生が元の木阿弥になりますから、節度を持って自由を堪能する必要があります。

 


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5ファクターダイエットは糖尿病や生活習慣病にも最適です

いかがですか?

5ファクターダイエットはそんなに難しいダイエット法ではありません。

このサイトでご紹介した、糖尿病の食事法の要点と一致しています。

詳しく見る >>> 糖尿病の血糖値は食事療法でしか治らない

 

ただ唯一の問題は食事回数です。

5ファクターダイエットでは、3~4時間にして5回の食事を摂るとして、

1回目の食事  7:00
2回目の食事 10:00
3回目の食事 13:00
4回目の食事 16:00
5回目の食事 19:00

としていますが、職業を持っている方にはこの食事時間は現実的では有りません。

食事回数は3回でも良い

食事回数は3回でもOKです。

5回に分ける理由は、出来るだけ血糖値を上げないという目的だと思われます。

1日の血糖値の変化は、食事によって上昇し、空腹で低下する並状の変化をしています。

食事後には急激に血糖値が上昇しますが、糖尿病や隠れ糖尿病の方ではインスリンの分泌が悪かったり、インスリンの働きが十分でなかったりすることから、

血糖値がなかなか下がらないのですが、

これが糖尿病で、高血糖状態が長く続くと血管壁がダメージを受けて、様々な合併症が引き起こされるのです。

 

食後血糖を急激に上げないためには、食物繊維を充分に摂る、ゆっくり食事をする、、ということで防ぐことができるのです。

糖尿病の食事療法の基本は、

  1. 食べ過ぎないこと
  2. バランスの良い食事をする

という、健康な食事なのです。

 

糖尿病の食事療法は1日でも早いく始めた方が良い。

 

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