今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
糖尿病の合併症は、
- 糖尿病性神経障害
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
が、三大合併症といわれますが、それだけではありません。
糖尿病で足を切断する人が年間2万人もいるのです。
意外と知られていないのですが、足切断も糖尿病の重要な合併症です。
高血糖を放置すると、気付いた時には足切断しか選択肢がないということが多いのです。
世界中では糖尿病のために30秒に1本の脚が切られているのです。
でも、朗報です!
糖尿病の足切断を予防するスマート靴下が発売されます。
糖尿病の足潰瘍で足を切断
糖尿病による足の切断は深刻な問題です。
有名な人では、
王将で有名な村田英雄さんが糖尿病のために両足を切断しています。
日本では糖尿病が原因で下肢切断に至るケースが年間1万人とも2万人ともいわれます。
詳しく見る ⇒ 糖尿病の合併症で足切断は年間2万人
糖尿病の高血糖を放置すると合併症が進行し、
三大合併症と言われる、
- 糖尿病性神経障害
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
が、発生します。
しかし、
- 足の神経が障害を受けたり
- 足の血行が傷害されたり
することによって、
これが原因になり、
- 足潰瘍(かいよう)
- 足の壊疽(えそ)
になる人が多いのです。
高血糖が続くと免疫低下もおこることから、
少しの傷がなかなか治らず、潰瘍が起こり、そしてなかなか治癒せず、壊疽(えそ)という足の組織が腐ってしまうのです。
足の傷だけでなく、神経障害により熱さを感じないために火傷をしてしまうことも壊疽の原因にるのです。
潰瘍(かいよう)は、皮膚が欠損した状態ですが細菌が感染すると周囲が発赤して熱を持ち膿汁(うみ)も出てきます。
潰瘍が進行すると、
壊疽(えそ)に陥り、皮膚の表面だけでなく皮下組織なども死滅してしまい、暗褐色や黒色に変色し、もはや治癒することは望めません。
そして、壊疽を放置すると全身に毒素が回り敗血症を起こすために、壊疽した足を切断せざるをえなくなるのです。
足潰瘍になっても、
「なかなか傷が治らない、、、」と放置し、診察を受けたときには壊疽のなっていたということが多いのです。
私の義父は、糖尿病から心筋梗塞を起こし、心筋梗塞のバイパス手術に脳梗塞を起こして寝たきりになり、数か月後に亡くなったのですが、やはり写真のような足指の壊疽を起こしていました、、、。
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糖尿病の足潰瘍を予防するスマート靴下
糖尿病による高血糖が続くと合併症が引き起こされますが、
その原因は、
血管壁が傷害されため
なのです。
そして、
糖尿病神経障害を引き起こすため、
- 傷ができても痛みを感じない
- 炎症を起こしても痛みを感じない
ということが、「足潰瘍」や「足壊疽」に進行してしまうのです。
糖尿病患者の足の炎症をモニターするスマート靴下
そんな糖尿病や糖尿病予備群の人に嬉しいアイテムが発売されます。
それが、
「糖尿病患者の足の炎症をモニターするスマート靴下」
なのです。
正式な名前は、SirenCare2というのですが、
糖尿病患者の足の炎症をモニターして怪我を迅速に検知できる靴下なのです。
Siren Care socksは、特殊な生地でつくられ、足の皮膚温度をモニターするセンサーがついています。
炎症には三大特徴である、
- 発赤
- 発熱
- 疼痛
があるのですが、温度の上昇を検知することによって、微細な炎症も検知できるのです。
センサーは左右両足の同じ場所の温度データを比較することで、足の温度の異常上昇を検知することができるのです。
靴下には、バッテリーが内蔵されているのですが洗濯機でも洗えるので、日常の使用に問題は有りません。
足の温度の上昇が検知されるとBluetoothを通じて、スマートフォンのアプリにアラートが送信され、異常を知らせてくれるのです。
靴下を脱いだときはバッテリーはスリープモードに移行し、バッテリーは6ヵ月持ちます。
この、スマート靴下(Siren Care socks)は、アメリカのサンフランシスコにあるSiren Care社が発売しています。
ただし、、、、
スマート靴下の 発売は 2017年春!
しかし、
予約販売中で、
$120.00 が $180.00
で購入出来ます。
購入は海外サイトですが、日本への発送ももちろん可能で、簡単に購入出来ます。
120ドルって高くない、、、?
しかし、
120ドルの1オーダーには7足分(1日1足×7日分)が含まれているので、
7足(1週間分)で約1万4,100円ですから、1足が2,000円程度です。
これで足切断の予防ができるなら安いと思いませんか?
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糖尿病の足潰瘍を予防するには
もちろん、
スマート靴下(Siren Care socks)をはいたからといって足の潰瘍を予防できるわけではありません。
糖尿病による足の異常を感じて診察を受けた人へのアンケート調査では、
- 足の病変の診療科を良く知っている : 18.2%
- 足のケアを行っている : 47.0%
- 足の傷をこまめに確認している : 34.5%
- 自分の足に合った履物を選んでいる : 23.6%
- 病院でフットケアを受けている : 47.5%
と、足の健康チェックには非常に無関心だったことが分かっています。
これは、
足異変で受診した人の4人に1人は重症化していた
ということからも、糖尿病の足病変になった人は足に対する意識が低いことが明らかなのです。
くわしく見る ⇒ 2月10日はフットケアの日
糖尿病による足切断に至らないためには、
糖尿病神経障害をできるだけ早く見つけることには、
- 足に痛みを感じない
- 足先が冷える
という自覚症状を感じたら医療機関の診療を受けることが必要です。
特に、血糖値が高いヒトで、
足先が冷えるようになったら要注意
なのです。
血糖値が高いあなたにはスマート靴下をおすすめします
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