今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
健康診断で、「血糖値が高いので詳しく調べてもらいなさい」と指示されたら、どの診療科に行けば良いのでしょうか?
また、糖尿病が心配なので検査をして貰いたいと思ったらどこの病院に行けば良いのでしょうか?
会社での健診の結果を受けて自宅や職場の近くのクリニックに行く場合が最も多いと思いますが、
そこの医師が、あなたにどう説明するかによって、
あなたの10年後の健康が決まってしまうのです。
糖尿病だと診断されたらもちろんのこと、
糖尿病予備群だと言われたら、どのような医者を選ぶかによって今後の健康は大きく変わるのです。
健康診断で要検査といわれたら
健康診断で、「血糖値が高いので詳しく調べてもらいなさい」と指示されたら、どの診療科に行けば良いのでしょうか?
また、糖尿病が心配なので検査をして貰いたいと思ったらどこの病院に行けば良いのでしょうか?
昔は(少し前までは)、血糖値やHbA1cが糖尿病の診断基準より高ければ、
すぐに、1週間の教育入院が指示
されたのですが、現在は外来で処置されることが多いようです。
では、どんな診療科に行けば良いのでしょうか?
糖尿病を扱う診療科は、
- 内科
- 糖尿病内科
- 糖尿病科
- 代謝内科
- 内分泌・代謝内科
など、糖尿病を扱う様々な診療科があります。
さらには、
「糖尿病クリニック」などといったクリニックに糖尿病の名前を掲げている診療所もあります。
しかし、
私達からみたら、どの診療科が良いのかはなかなか判断が付かないですよね、、、。
健康診断で、糖尿病で要受診といわれたからといって、必ずしも大学病院や総合病院のこのような専門科を受診しなければならないわけではありません。
健康診断で、糖尿病で要受診といわれたからといって大病院の糖尿病専門の診療科を受診する必要はありません。
健康診断で糖尿病で要受診 = 糖尿病と診断された
ということはイコールではないからです。
会社などでおこなわれる、一般的な定期健康診断の結果で、糖尿病を見つけるための検査は、
- 採血
- 尿検査
です。
具体的には、健康診断の結果表で糖尿病に関連した項目は、
- 血糖値 : 血液検査
- HbA1c(ヘモグロビン・エイ・ワン・シーと読みます) : 血液検査
- 尿糖 : 尿検査
の3項目です。
健康診断で、糖尿病で要受診といわれたら必ず確定診断を受けて下さい
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糖尿病の良い医者を探す方法
健康診断で、要検査といわれて再検査を受け、糖尿病だと確定診断されたら、主治医選びが重要です。
上にも書きましたように、
糖尿病を扱う診療科は、
- 内科
- 糖尿病内科
- 糖尿病科
- 代謝内科
- 内分泌・代謝内科
などたくさんあるのですが、
良い医者のいる診療科を選ぶことが重要なのです。
糖尿病を扱う医者がいる診療科は上のように様々ですが、専門医であれば、
糖尿病を扱う医者は内科医です
当然のことながら、外科や皮膚科は糖尿病の専門医ではありませんから、糖尿病だと診断されたら内科医を受診することになるのですが、
そして、
できれば、
内科専門医や糖尿病専門医の資格を持つ医師を受診した方が良いでしょう
認定医とは、医者が所属する学会が、認定専門医(Medical specialist)として認定する制度によって認められた医師ですが、定期的に講習を受けるなどして、その診療科や分野において高度な知識や技量および経験を持つとして学会から認定された医師のことです。
厚生労働省の調べでは、国内のは約30万人の医師がおります。
その中で、
内科医と表示している医師はおよそ6,000人いるのですが、日本内科学会の認定した内科専門医は約2,200人います。
内科医の専門医資格を持つ医師は、日本内科学会のホームページで検索することができます。
検索する ⇒ 内科医の専門医を探す
さらに、
日本糖尿病学会に認定された糖尿病専門医は5,300人で、日本糖尿病学会のホームページで調べることができます。
検索する ⇒ 糖尿病専門医を探す
日本糖尿病学会のホームページは糖尿病専門医の名前と勤務先の住所を知ることができます。
糖尿病専門医でなければ糖尿病の診療知識がないというわけではありませんが、糖尿病専門医に認定されるためには、糖尿病学会などに出席して、教育講演やセミナーなど、最新の知識について学ばなければ糖尿病専門医に認定されませんので、
糖尿病専門医は最新の診療知識を持っていると言うことがいえるでしょう。
糖尿病予備群は専門医を受診すべき
糖尿病と確定診断されたら、
- 食事療法
- 運動療法
を指示されますから、きちんと守って下さい。
食事療法については、かつては、カロリー制限による食事療法でしたが、最近は、糖質制限による食事療法です。
糖尿病に関する最新情報を得ている糖尿病専門医であれば、「糖質制限による食事療法」を薦めると思います。
糖質制限食についてはこのサイトでも度々、書いていますので、糖質制限食の重要性についてはご理解いただいていると思います。
問題は、境界型の血糖値の人が糖尿病専門医のところで受診しない場合です。
糖尿病にまで至っていない、境界型の血糖値の人においても合併症は着々と進んでいるのです。
会社での健診の結果を受けて自宅や職場の近くのクリニックに行く場合が最も多いと思いますが、
そこの医師が、あなたにどう説明するかによって、あなたの10年後の健康が決まってしまうのです。
要するに、
境界型の血糖値の人においても合併症は着々と進んでいる
ということです。
まだ、大丈夫ですよ、、、
という言葉を信じて今までの生活を進めていけば、あなたは確実に糖尿病合併症で悲惨な目に遭う可能性が大きいのです。
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ネットワークを持っている医者が良い
さらに好ましいのは、
ネットワークを持っている医者が良い医者です
糖尿病が怖い病気であるのは、合併症が発生するからです。
糖尿病は高血糖により血管壁が傷害される病気で、
細い血管が傷害されれば、
- 糖尿病神経症
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
が発生します。
そして、
太い血管が傷害されれば、
- 心筋梗塞
- 脳卒中
が発生するのです。
従って、
糖尿病の専門医に主治医として診療してもらいながら、合併症の兆候があるときには合併症の専門医を適切に紹介してくれるかが重要なポイントなのです。
- 目なら眼科
- 腎臓なら泌尿器科や循環器科
- 心臓なら循環器科
- 歯周病なら歯科
- EDなら泌尿器科
というように、との診療科に幅広いネットワークを持っている糖尿病専門医が良い医者といえるでしょう。
しかし、多くの関連ネットワークを持っている糖尿病の専門医を、一般の人が探すことは非常に難しいと思われます。
上でご紹介した日本糖尿病学会のホームページで専門医を探すことはできても、ネットワークの有無までの情報はありません。
あなたの地域で評判の良い糖尿病の専門医であれば、そのようなネットワークを持っている可能性が高いと思います。
また、投票病合併症について詳しく説明してくださる糖尿病専門医であれば、糖尿病合併症に対する知識も豊富で、ネットワークを持っている可能性も高いですから、受診時の合併症について質問してみることは判断の材料になると思われます。
受診したら医者の指示に従う
糖尿病だと診断されても、きちんと受診を続けているヒトは44%しかかいません。
受診したら、
- 処方された治療薬は必ず飲む
- 食事療法と運動療法を実施する
ことは守るべきです。
当たり前のことなのですが、
糖尿病治療薬を販売している、日本イーライリリー社の調べでは、
処方された薬をきちんと飲んでいる人 : 44%
しかいないのです。
糖尿病は、熱があるわけでもなく、体が痛いわけでもないので、ついつい服薬を忘れたり、受診を中止してしまうヒトが多いのです。
しかし、
自覚症状はなくても、血糖値が高ければ確実に血管の障害は進行しているのです。
- 気づいたときには糖尿病網膜症
- 気づいたときには糖尿病腎症
というヒトも非常に多いのです。
血糖値を上げるのは炭水化物だけで、蛋白質や脂肪をいくら食べても血糖値は上昇しないのです。
- 朝食のパンを半分に減らす
- 夕食のご飯を半分に減らす
そして、
- 朝食にはハムエッグを加える
- 夕食のステーキを100g増やす
これでも血糖値は確実に下がるのです。
血糖値が高いといわれたら直ぐに食事療法を始めて下さい
詳しく見る ⇒ 糖尿病の食事療法は糖質制限がベスト
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