座りすぎは様々な不健康を生み出すことが知られています。
あなたは一日に何時間くらい座っていますか?
座る時間が長いと糖尿病のリスクが高くなるのです。
なんと、
座る時間が長くなると糖尿病のリスクは2倍になるのです。
そして、座る期間が長いと、糖尿病だけでなく、肺がんや心筋梗塞などのリスクも高くなるのです。
糖尿病の予防は、
- 食事療法
- 運動療法
が基本ですが、
- 座らないで立つこと
- 30分に1回は立つこと
これだけでも運動療法になるのです。
座る時間が長い人は糖尿病のリスクが高い
座る時間が長いと、様々な健康リスクが有ることは多くの研究報告があります。
オーストラリアの保健省のガイドラインでは、長時間座っていることは喫煙と同じくらいの健康リスクがあるとしています。
トロント大学の研究チームは、
座ったまま過ごす時間が長いと糖尿病リスクが上昇する
という研究報告をしています。
SITTING FOR LONG PERIODS INCREASES RISK OF DISEASE AND DEATH, REGARDLESS OF EXERCISE
くわしく読む ⇒ 原著論文
この研究では、
糖尿病と心臓血管疾患や癌などとの関連を調べた41の研究報告を解析したのですが、
座る時間が長い人は座る時間が短い人に比べて、
- 総死亡リスク : 24%高い
- 心臓発作や脳卒中などの心血管疾患による死亡リスク : 18%高い
- がんのよる死亡リスク : 17%高い
- がんの発症リスク : 13%高い
というのです。
そして、
- 2型糖尿病のリスク : 91%上昇
ということも明らかになったのです。
同様な研究報告は、オランダの研究チームによって欧州糖尿病学会誌に報告されています。
この研究では、2,497人の行動を動作モニターにより8日間にわたって追跡し、同時に血糖値も測定したのです。
対象者の大部分は1日9時間は座って過ごしたのですが、
座る時間がさらに1時間長くなると、
- 糖尿病のリスク : 22%上昇
- メタボリック症候群のリスク : 39%上昇
することが分かったそうです。
さらに、
対象者の中で糖尿病と診断された人達は、喫煙者の割合が高く、運動不足のせいか体格指数(BMI)の値も高い傾向にあったそうです。
世界保健機構(WHO)の統計では、運動不足は世界の死因の第4位ですが、あなたの座る時間は長くはないですか?
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座りすぎは糖尿病や心臓病のリスクを高める
NHKのクローズアップ現代で、
「座りすぎが病を生む!」
という番組が放映されましたがご覧になったでしょうか?
2015年11月11日 NHKクローズアップ現代
詳しく見る⇒ クローズアップ現代
座りすぎは糖尿病や心臓病のリスクを高めます、というタイトルで、
「座り続けることで、我々の体に何が起きるのか。“座りすぎ”に潜むリスクとその対策を伝えます」
という内容の放送でした。
オーストラリアでは、45歳以上の男女225万人を3年間に亘って追跡した調査下結果、
- 1日11時間座っている人は4時間以下に人に比べて死亡リスクが40%高い
ことが判明したことから、
国を挙げて座りすぎ対策に取り組んでおり、
- 小学校では立ちながら授業を受ける
- 職場では1日2時間以上立って過ごすよう奨励
しているのだそうです。
これについて、座位行動学の研究者であるネヴィル・オーウェン博士は、
- 立ったり歩いたりしているときは脚の筋肉がよく動く
- 筋肉は血液から糖や中性脂肪を取り込んでエネルギーとして消費
ことで代謝が盛んになるが、
長時間座ったままだと、
- 血流が悪くなり、血液がドロドロになる
- その結果、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、さらに糖尿病などのリスクが高まる
長時間、座り続けると、筋肉の運動や代謝が低下し、血中の糖や中性脂肪の消費が低下し、心臓病や糖尿病の原因になると指摘していました。
日本人は座る期間が長い
番組の中では、世界20ヵ国で座っている時間を比較した調査結果を紹介していましたが、日本は調査した国の中で7時間と最も長いという結果には少々驚きました。
そして、
北海道大学の鵜川教授は、12万人の生活スタイルと病気の関係を20年に亘って追跡・調査したところ、
- 4時間以上座ってテレビを見ている男性は2時間未満の男性に比べて肺がんの発症率が30%高い
のだそうで、
肝臓がんや慢性閉塞性肺疾患になる可能性が高くなることも分かっているとのことです。
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1日6時間以上座らないで健康を維持
一日6時間以上座ると、寿命が縮み、仕事力も低下する!というベストセラーをご存じですか?
- 座っていると、寿命が縮み、成果も出ない
- 毎日健康に働き、成果を出し続けるためには、何を食べ、どんな運動をして、何時間眠ればいいのか
と、著書累計600万部を超える、ビジネスコンサルタントが著作した全米大ベストセラーの、「食事」「運動」「睡眠」のルールです。
この本を書いたのは、ビジネス・健康・経済の分野で活躍する人間行動学の専門家で、最も偉大な思索家・ノンフィクションライターの一人ともいわれる、トム・ラス氏が書いたものです。
英語題名は「EAT MOVE SLEEP」と、日本語訳の「座らない」とは大きくイメージが異なりますが、
- 健康のためには、食、運動、就寝のすべてが重要で、どの一つが欠けてもダメ
という内容です。
英語の原書の表紙には、「How Small Choices Lead To Big Changes」と書かれていますが、「小さなさまざまな習慣が大きな変化をもたらす」ということで、是非とも貴方にも読んでいただきたい本です。
30章からなりますが、糖尿病が気になる貴方に関係しそうな章は、
- 第1章 三つの基本要素
カロリーよりも食事の質が大事
「座り続けること」が最大の敵
成果を出したかったらもっと寝る - 第2章 小さな選択が大きな変化を生む
その一口で健康が決まる
座るのは喫煙より体に悪い
睡眠不足はあなたを別人にする - 第3章 毎回正しい選択をする
炭水化物・タンパク質比率で選ぶ
家の中の食べ物を配置換えする
歩きながら仕事をしてみる - 第4章 良い習慣を築く
砂糖は老化を促進する
代替甘味料は解決策にはならない
心と体のため20分ごとに2分歩く - 第5章 自己免疫システムを強化する
表面の色で食べ物を判断する
風邪と睡眠の密接な関係
睡眠では質が量を凌駕する - 第6章 生活習慣は遺伝子を上回る
新しい遺伝子を身にまとう
測定するだけで活動的になる
毎日8キロ歩く - 第7章 もっと活力が出る生活をする
パンやライスを避ける
大皿料理で食べる量は10%増
運動後も脂肪は燃え続ける - 第8章 タイミングが肝心
空腹時は悪食になる
早食いで肥満リスクは2倍
運動後は12時間気分が良い - 第9章 応急措置
最初の注文が「アンカー」になる
体の両側を使う
照明でメラトニンを調整する - 第10章 賢い選択
タンパク質に優先順位を付ける
友人にジャンクフードをおごらない
短期的な目標を見いだす
と、どれもが読んでみたくなるような内容ではありませんか?
私が読んで印象に残ったのは、
- 大皿で食べると男性は29%、女性は10%も食べ過ぎてしまう
- 白い皿に盛ると、赤い皿に盛る場合に比べて30%も多く食てしまう
- グループとの外食で注文するとき最初に健康的な料理を注文すとその後の注文に影響する
- 毎日1時間のテレビ視聴は25歳以上の大人の寿命を22分縮める
- ハムやソーセージなどの加工肉を毎日食べると膵臓がんのリスクが19%上昇する
などでした。
貴方も是非読んでみてください。
長く座りすぎてると代謝機能が低下して糖尿病のリスクが2倍に上昇する
米国糖尿病学会では、「意識的に立って過ごす時間を増やす1日の座る時間を1時間30分減らそう」と、呼びかけています。
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