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こめ油には糖尿病の予防効果がある

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

こめ油が体に良いことをご存じですか?

こめ油とは、米を精米するときにとれる米糠を絞った油です。

特別な油ではなく、どこのスーパーでも購入することができます。

このこめ油にはさまざまな健康に良い成分が含まれているのです。

TKO木本武宏がライザップに挑戦したときにこめ油で助けられたそうですが、

注目は、こめ油は糖尿病にも良い油だということです。

こめ油がどうして糖尿病を予防するのか知っていますか?

 

 

糖尿病に良いというこめ油とは

こめ油ってあまり聞きませんが、健康志向の方の間でひそかに広まっている油なのです。

こめ油とは、米ぬかを絞って作られた油です。

米ぬかとは、玄米を精製するときに出るもので、ぬか漬けのぬか床が米ぬかです。

米ぬかには油分が20%も含まれており、昔は、床を磨くときに使ったりもしたそうです。

市販の植物油の原材料は、大部分を外国からの輸入に頼っているのですが、こめ油はほとんどが国産の原材料でまかなわれており、米ぬかは、油の中では唯一、国産原油なのです。

 

TKO木本武宏がこめ油を推奨

先日、ライザップに挑戦し見事肉体改造を成し遂げた木本武宏がブログの中で明かしています。

  血液検査をするたびに動脈硬化の危険性が高いと言われていたがこめ油を使うようになって初めて正常値になった

    詳しく見る ⇒ TKO木本武宏がライザップの糖質制限食で減量

 

こめ油は、米ぬかや胚芽が原料ですから、ミネラルやビタミンEを豊富に含んでいるのですが、酸化しにくいことや、コレステロールを減らす動きや、血圧、脂質、血糖値下げる成分をがあるとして注目を集めているのです。

 


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こめ油の有効成分

こめ油は、リノール酸やオレイン酸などをバランスよく含みんでいることだけでなく、酸化安定性に優れていて、 長時間たっても美味しさが変わらず、保存性に 優れている油です。

 

植物油の成分

食用の植物油には原料により沢山の種類があります。

  • コーン油(トウモロコシ)
  • 綿実油(綿の種子)
  • 菜種油(菜の花)
  • サフラワー油(紅花)
  • ごま油
  • こめ油
  • 大豆油(ダイズ)
  • ヒマワリ油
  • ピーナッツ油
  • オリーブオイル
  • ココナツ油
  • パーム油(ヤシ油)

などが代表的な植物油です

 

オリーブオイルを使った地中海料理は糖尿病に良いことは良く知られていますが、最近、パーム油は糖尿病のリスクを上げるとして問題になっていることはご存じだと思います。

 

こめ油は組成のバランスが良い

植物油は

  • リノール酸
  • オレイン酸
  • リノレン酸

などの多くの脂肪酸で構成されています。

リノール酸もオレイン酸もリノレン酸も健康に良い働きをするのですが、

大豆油やコーン油、べに花油(などはリノール酸が多く、菜種油やオリーブ油はオレイン酸を多く含んでいます。

 

一方、こめ油はオレイン酸約42%、リノール酸約37%と非常にバランスがとれている油なのです。

 

こめ油の有効成分

オレイン酸

オレイン酸は心臓障害を防ぐ善玉コレステロールには影響を与えず、悪玉コレステロールの値のみを低下させる働きがあります。

リノール酸

リノール酸は血中コレステロール値を低下させ血管の硬化を防止して動脈硬化予防に働きます。

トコフェロール(ビタミンE)

トコフェノールはビタミンEのことで、強い抗酸化作用により活性酸素による体内の脂質の酸化を防ぎ細胞の老化を防ぎます。日本人は1日に摂取すべきビタミンEの約30%を植物油から摂取しているのが現状で、こめ油で良質のビタミンEを摂取することは老化防止に有効です。

トコトリエノール

トコフェノールと同様にビタミンEの一種ですが、抗酸化力はトコフェロール(ビタミンE)より約50倍強いといわれおり、スーパービタミンEとも呼ばれています。

γ-オリザノール(ガンマ-オリザノール)

こめ油特有の栄養素です。更年期障害、神経性胃炎や過敏性腸炎などの胃腸神経症の改善に効果があるといわれていますが、次に述べるように糖尿病の予防効果があることが分かってきました。

植物ステロール

コレステロールの吸収阻害作用があり、こめ油には他の植物油に比べて多くの植物ステロールが含まれています。

 


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こめ油の糖尿病に対する効果

そして一番重要なことは、こめ油は糖尿病にも良い油だということです。

こめ油の原料である米ぬかには、

  • アレルギーを抑える
  • 炎症を抑える
  • 糖尿病を抑える

という働きがあることが報告されています。

 

ガンマオリザノールに注目

ガンマオリザノール(γ-オリザノール)は米ぬかに多く含まれているポリフェノールの一種で、様々な健康効果が知られています。

  • 自律神経系に作用し、めまい、動悸、倦怠感、頭痛、不眠などの症状を緩和する
  • 抗ストレス作用により、更年期障害、自律神経失調症、不安や緊張、うつ、認知症などの治療に効果がある
  • 血管拡張作用が有り、血流を良くするとともに、高脂血症や高コレステロール血症などを改善する
  • 善玉コレステロールを増加し、悪玉コレステロールを減少する

効果があり、

これだけでも糖尿病に効果があると期待出来るのですが、さらに、糖尿病で期待出来る効果があるのです。

 

ガンマオリザノールは糖尿病を予防する

東京大学農学生命科学研究科の尾崎博教授らは、米ぬかに多く含まれる脂質の一種であるガンマオリザノールの効果の研究を行っています。

 

米ぬかに含まれる、ガンマオリザノールをマウスに与えると、

  1. 免疫物質と結合してアトピー性皮膚炎を防ぐ
  2. アデポネクチンの分泌を高めて糖尿病を予防する

という研究成績を発表しています。

  詳しく見る ⇒ こめ油の糖尿病予防効果

 

アディポネクチンは糖や脂肪の分解を促し糖尿病を予防する効果があるのです。

 

尾崎教授らは、「近年のコメ離れが糖尿病や肥満の増加に拍車を掛けているのではないか」とコメントしています。

 

少し難しくなるのですが、

日本人にはアディポネクチンをつくる遺伝子に欠陥をもつ比率が高く、西洋人に比べて体質的に糖尿病になりやすいといわれているのですが、「日本人では昔から米をたくさん食べるのでアディポネクチン不足が補われ糖尿病になりにくかった」のですが、

しかし近年、

米を食べる量が量が減ったことから、アディポネクチン不足により糖尿病になりやすくなったのいうのです。

 

安全なこめ油を選ぼう

ご年配の方は、こめ油に悪い印象を持っている方もおります。

それは、約50年ほど前の1968年にカネミ油症事件が起こったからです。

カネミ油症事件とは、福岡県北九州市のカネミ倉庫(株)で、カネミライスオイルの製造過程で脱臭のために使われたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が配管から漏れて油に混入し、この油を食べた人々に、顔面が黒くなる色素沈着など肌の異常、頭痛、手足のしびれ、肝機能障害などを引き起こされた事件です

 

安全なこめ油を選ぶ

こめ油を抽出する過程でノルマルヘキサンという劇薬が使われているものも有ります。

これは、こめ油に限らず、サラダ油でも同じなのですが、大量生産されている安価な油の製造では、ほぼ全てヘキサンで抽出していると言っても間違いではありません。

もちろん、抽出後にはノルマルヘキサンが残留していることはないのですが、高温加熱されていたり、健康が気になるあなたは出来れば避けたいものですね。

 

「圧搾一番搾り」と表記されたこめ油を選べば大丈夫です。

 

これらのこめ油では、加熱を最小限に抑え、スチームリファイニングという方法で精製されたもので、安価なこめ油に比べると2倍ほど高いのですが、こちらを選べば安心です。

  • 圧搾
  • 一番搾り

と表記されているこめ油です。

 

こめ油に限らず、油に関しては、危険な油を避ける秘訣は、高価格の油を選ぶことです。

油の安全度は価格が目安

こめ油のすぐれた栄養成分が注目され、 最近では病院食や学校給食で使われています。

こめ油の1日摂取の目安量は大さじ1杯、これだけで1日に必要なビタミンEの7割が摂取できます。

 

あずきにも注目です

米は日本古来の食品、米離れが糖尿病の増加にも関与しているのかも知れません。

米糠を使ったぬか漬けなどは糖尿病予防に一役買っていたのでしょうね、、、

そこで、もう少し注目して欲しいのが、「あずき」です。

 

あずきも昔は良く食べられていた食材で、

  • 赤飯
  • 小豆あん
  • 煮物

などにして頻繁に食卓に上がっていたのですが、

最近は余り食べる機会がなくなってしまいましたが、あずきが糖尿病の予防に非常に効果があるのです。

  詳しく見る ⇒ あずきは糖尿病の血糖値を下げる

 

糖尿病の食事療法は病人食ではありません。糖尿病の食事法は健康食、長寿食です。

 

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