日本糖尿病協会は糖尿病連携手帳を持つように薦めています。
糖尿病連携手帳は糖尿病の管理や低血糖になってしまった時にあなたを助けてくれます。
あなたは糖尿病連携手帳を持っていますか?
糖尿病連携手帳とは
糖尿病連携手帳は、日本糖尿病協会が発行している糖尿病を自己管理するための手帳です。
以前は糖尿病健康手帳と呼ばれていましたが、平成22年8月に「糖尿病連携手帳 初版」が発行されたことに伴い、「糖尿病健康手帳」の配布は終了しています。
糖尿病連携手帳によって、
- 糖尿病の知識を深める
- 日常生活や診療に役立つ
ように作られており、日本糖尿病協会では、
糖尿病と診断されたら糖尿病連携手帳を持つ
ことを薦めています。
糖尿病連携手帳には、
- 自分の個人情報や、病院・主治医を記入するページ
- 食事療法の指示カロリー(食品交換表の単位数)を記入するページ
- 毎月の検査や定期的な合併症検査の結果を記入するページ
- 日本糖尿病学会が推奨する血糖コントロールの指標について記載ページ
- 糖尿病の合併症の概要と予防の解説ページ
などからなっています。
2016年に新しく改定され、以前の糖尿病連携手帳に比べて、ゆったりと書き込めるようになり、診察のポイントも凝縮されているようです。
この手帳に、症状、診断結果、食事内容などを書き込み、主治医の指示に従えば合併症の発症を防いだり、改善することも可能になります。
糖尿病連携手帳を入手する
医療機関で糖尿病と診断されれば、医師から糖尿病連携手帳を渡されるはずです。
糖尿病連携手帳は無料で、全ての糖尿病患者に配布されます。
もし、糖尿病だと診断されているにもかかわらず受け取っていなかったり、あるいは受け取ったにもかかわらず紛失してしまったような場合には、医療機関に申し出るか、社団法人日本糖尿病協会に申込めば送料の負担だけで入手することができます。
詳しく見る ⇒ 糖尿病連携手帳を入手する
日本糖尿病協会では、糖尿病連携手帳の他にも、糖尿病療養グッズとして下記のものを配布していますから利用されたらいかがでしょうか。
糖尿病療養グッズ
- 糖尿病連携手帳
- 自己管理ノート
- 糖尿病患者用IDカード(緊急連絡用カード)
- 英文カード(Diabetic Data Book)
特に便利なのは、英文カードです。
しばしば海外旅行にいかれる方や、糖尿病が気になる方には便利です。表紙には糖尿病患者であることが5ヵ国語で大きく書かれ ており、中には、糖尿病治療薬の服用状況やインスリン注射の有無などを記載することができるようになっています。自分で書いても良いのですが、主治医に英文で書いてもらえば安心です。
また、インスリン注射をおこなっている人では糖尿病患者用IDカードとともに携行すれば、入国審査や税関での不要なトラブルを避けることができます。
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糖尿病連携手帳を活用する
糖尿病においては、薬を飲むことも含めて自己管理が非常に大事な病気です。
薬を飲んでいても、食事療法や運動療法を積極的におこなうことによって、血糖コントロールが容易になり、病状も改善します。
自己測定の記録
従って、通院時以外でも自分でできる検査を積極的い、自分の病状を的確に把握すれば、より血糖のコントロールがしやすくなります。
市販の試験紙を使えば、尿糖、ケトン体を手軽に調べられますし、自己血糖測定器を使えば容易に血糖を測定することができ、食事内容と食後高血糖との関連を知ることができ、食事療法の目安を測ることができるのです。
面倒なことが苦手な人でも、定期的に体重測定を行い太り過ぎの防止くらいの努力は必要です。
これらの測定で一番大事なことは、
- 定期的な測定
- 測定結果の記録
で、
- 測定結果を主治医に伝える
ことが最も大事なことです。
この意味で、糖尿病連携手帳は事情に有用なのです。
緊急時の対応
糖尿病では、特にインスリン注射を行っている糖尿病患者では、急激な低血糖や高血糖で意識を失ってしまうことも希ではなく、意識を失ってしまうとその原因が糖尿病であることを伝えられない状態になる可能性があるのです。
糖尿病患者用IDカード(緊急連絡用カード)を身につけておくこともそれを防ぐ一つの方法ですが、具体的に投薬状況が記載された糖尿病連携手帳を携帯すればさらに安心です。
突然の低血糖や高血糖での変調だけでなく、事故や災害に遭った場合や、先般の自信のような場合でも新たな医療機関で受診せざるを得なくなった場合には非常に役に立ちます。
糖尿病連携手帳には、
私は糖尿病です
I HAVE DIABETES
と記載され、
さらに、
私が意識不明になったり、異常な行動が見られたら、私の携帯している砂糖(ブドウ糖)、またはジュース、砂糖水を飲ませてください。 それでも回復しない時は、裏面の医療機関に連絡して指示を受けてください。
と記載されているので非常に安心です。
糖尿病と診断されたら、
低血糖などの非常事態に備えて、糖尿病連携手帳は常に持ち歩くように心がけてください。
糖尿病連携手帳は自己測定結果の記録にも便利です。
糖尿病連携手帳を持っていることは糖尿病改善の早道です。
あなたは糖尿病連携手帳を持っていますか?
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